青山学院大学 AGU NEWS No.26
AGUニューズ[2005年3月~4月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●青山学院大学
「21世紀COEプログラム」の今

●「第2回21世紀COEプログラム
 国際シンポジウム」

●理工学部TOPICS

TOPICS
●第81回「箱根駅伝」で
 本学陸上競技部2選手が
 関東学連選抜に!

●青学体育会が大活躍!
●2004年度の就職活動について

報告・お知らせ
●WTO研究センター主催
 公開セミナー「WTO加盟後の
 中国農政と中国食品市場動向」

●青山学院、日本格付研究所(JCR)
 より「AA+」の格付けを取得

●Club & Circle Information
●「各国大使講演シリーズ」第3回
 ヒシャム・バドル
 駐日エジプト大使講演

●新規交換留学協定校について
●「大学オルガニスト養成講座」
 受講生発表会

●長尾隆央さん(理工学研究科生)が
 NIDays 2005「アカデミック
 コンテスト2004」 優秀賞を受賞

●文学部 冨山太佳夫教授が
 「第3回毎日書評賞」を受賞

●卒業生へのメッセージ
●2004年度退職専任教員
●「青山学院大学
 経済支援給付奨学金」がスタート

●2005年度公開講座

誌上公開講座
●青山スタンダード
 教養コア科目・
 キリスト教理解関連科目
 「キリスト教概論 I」


INFORMATION
●2005年度
 大学入試センター試験利用入学試験、
 一般入学試験志願者数

●2005年度
 オープンキャンパス等開催日程

●News Index
●歴代院長とその時代12
 深町正信


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報告

タイトル

 各国大使講演シリーズ「大使と語る」の第3回として2004年12月14日(火)ヒシャム・バドル駐日エジプト大使の「アラブ世界と日本」と題する講演が行われました。
 今回からジャパン・タイムズ、毎日新聞社共催、外務省後援となり、本学の学生および教職員に加え、学外から中東に関心をもつ方々、合わせて約120名が参加しました。以下はその概要です。
 現代国際社会では、経済をはじめ各国の格差がますます広がっています。また、冷戦後は内政干渉も行われています。見方によっては、正義が崩壊しているようにみえます。とくに中東問題に関しては、ダブル・スタンダードがあります。たとえば米国はイラクやイランの大量破壊兵器は問題にするのに、イスラエルの核保有について沈黙しています。テロリズムについても、中東では長年テロに悩まされてきたのに、世界は中東のテロに目を向けませんでした。しかし、アメリカがテロの標的になったとたんにテロとの国際的な戦いが始まりました。
 さらに中東におけるテロの根源にあるのは文化や宗教の違いではなく、イスラム社会にある怒りと焦燥感であると大使は指摘します。テロリストはこれらを政治的に悪用しているのであり、テロがなぜ起こるかを正しく理解することが重要です。「文明の衝突」もまた誤った考え方です。文明によって善悪や優劣があるわけではないし、どの文明も何らかの形で歴史や世界に貢献してきました。イスラム文明もまた同様です。ヨーロッパ文明対イスラム文明という座標軸はありません。それゆえ、現代世界の問題の根源を宗教の対立に求める考え方は誤りだと大使は指摘します。むしろ今必要なのは文明の衝突論を吹聴することではなく、文明間の対話を促進することなのだ、と。
 エジプトは中東における親米国のひとつですが、今回の講演では随所に厳しい米外交批判が聞かれました。日本に対しては終始一貫して好意的姿勢を示されましたが、日本がパレスチナ・イスラエル和平にもっと目を向けて中東問題に積極的に道義的主張をしてほしいと大使は強調しました。
 講演の後、参加者からの質問に対し一つ一つ丁寧に応えている姿から大使の誠実な人柄が伺えました。日本がこのようなアラブ世界の穏健派の声にこれからどこまで応えられるかが、日本と中東関係の将来を決める大きな要因となるでしょう。
 最後に、エジプト大使館、ジャパン・タイムズ、毎日新聞社、国際政治経済学部など、関係各位に対し心からお礼を申し上げます。


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