青山学院大学 AGU NEWS Vol.7
AGUニューズ[2001年12月~2002年2月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)




●第10号発行記念「特別座談会」
 青山学院の将来構想

●総合研究所の
 “改革”がスタート

●クリスマス・ツリー点火祭
●硬式野球部2選手が
 ヤクルトスワローズから
 同時指名



●秋光教授が「紫綬褒章」受章!
●機械創造工学科から
 生まれたエコ・カー

●「りこうがくぶ公開」報告
●本学の2教授
 秋の園遊会に招待される



●アジアの政治
 ―新世紀のアジアと日本の
  関わりを考える―



●高校1・2年生のための
 新キャンパス説明会開催報告

●相模原新キャンパス
 Photograph

●シリーズ大学探訪9
 アーサー・D・ベリー




青山学院大学の週間HOTニュース

青山学院公式ホームページ
www.aoyama.ac.jp


タイトル

秋光純  2001年は、私たちの研究室にとって喜びにあふれた1年になりました。2月には高温超伝導体「MgB2」の発見、続いて夏には新しい強磁性体「CaB2C2」を発見し、社会的に大きな注目を浴びたからです。今回、紫綬褒章をいただいたのも、こうした私たちの研究室の成果を、社会が評価してくれたからだと思います。
 これらの研究は、いずれも学部生や大学院生と共に取り組んでいた研究で、決して私一人では成し遂げられたものではありません。その意味で、今回の紫綬褒章は、私が研究チームの代表者として戴いたものと受け止めています。
 そもそも固体物理学の研究は、実績や経験だけではなく、地道な努力と運が結果を左右することが多いものです。学部生や大学院生にも世界的大発見の大きなチャンスがあります。実際、新聞などで報道された通り、「二ホウ化マグネシウム(MgB2)」も当時学部生だった永松純君と共同実験者の地道な実験作業の末に見つけることができたのです。まさに学生と私のコンビネーションの勝利といえるでしょう。
 しかし、固体物理学の世界では「ここまで研究したから、成果を出したからそれでお終い」というものではありません。紫綬褒章はいただきましたが、私もまだまだ若い気でいますので(笑)、今回の成果に満足することなく、今後の物理学の発展の方向を見据えながら研究を続けます。「人のやっていないことをやろう」「物理学の新しい潮流を創ろう」というのが私たちの研究室のテーマですが、学生たちの柔らかい頭の助けを借りて、また、大きな発見ができればと思っています。
 今回の受章で私が嬉しく思うことが、もう一つあります。それは官界の褒章受章者が多い中、数少ない私学の受章者になれたこと。マスメディア等を通して青山学院大学の名前を世界に響かせることができたわけで、この事実は理工学部を始め本学の学生に、幾ばくかの勇気を与えることができたのではないでしょうか。そして、その結果として多くの高校生が大きな夢を抱いて本学を志望してくれれば、こんなに嬉しいことはありません。


永松純  高温超伝導体「MgB2」の発見時に理工学部4年生だった私は、現在、大学院理工学研究科で引き続き新しい高温超伝導体の探索を続けています。「MgB2」発見で世界から注目されたことにより、大きなプレッシャーを感じたこともあります。しかし、世界中で誰も見たことがない物質を自分の手の中で生み出すという固体物理学の研究が持つ魅力は、私にとって何物にも代え難いもの。「今は自分ができること、やるべきことにしっかり取り組もう」と心新たに研究に取り組んでいました。
 そんな矢先の去る11月、「ミレニアム・サイエンス・フォーラム」特別賞受賞、続いて関科学技術振興記念財団より80万円の研究助成金を支給していただけることになりました。若手の研究者を対象にしたこれらの賞や助成金は、今後の私の研究活動にとって大いに励みになりますし、なにより秋光先生の紫綬褒章受章ともども私たちの研究室の存在と活動が、再び社会にクローズアップされたことが嬉しいです。「ミレニアム・サイエンス・フォーラム」では、まだ院生である私のために今回初めて「特別賞」を設けたということで、そのことも大変光栄に思います。研究助成金は、新物質探索で必要になる高価な実験材料の購入費用に充てたいですね。
 秋光先生は優れた研究者であることはもちろん、教育者としても素晴らしい方です。私もまだそんな秋光先生のアドバイスを頼りとすることが多いのですが、ゆくゆくは自らのアイデアで新しい発見ができるようになりたいです。そのためにも、自分の研究分野以外にも目を向けて、視野を広げていくことが大切だと思っています。

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