青山学院大学 AGU NEWS Vol.14
AGUニューズ[2002年10月~11月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●文部科学省選定
 「21世紀COEプログラム」の
 研究教育拠点校に決定

●4期目を迎える
 深町院長からのメッセージ

●「e-ラーニング」を
 アジアの大学に配信

●AGU TOPIC
 1. 新しい共通教育システム
   “青山スタンダード”始まる

 2. 青山学院大学法科大学院
   設置計画について


TOPICS
●相模原新キャンパス
 事務組織の骨子が固まる

●日本の私立大学で初めて
 世界標準のERPソフト
 『SAP R/3』のホスティング
 サービスをスタート

●全学院規模で
 ウイルス、ハッカーに「NO!」


報告・お知らせ
●文学部への転学部制度を導入
●2002年度
 給付奨学金・学業奨励賞

●学生食堂と学生ロビーの
 リニューアル
 ―明るく、きれいを目指して―

●国際政治経済学研究科1年
 伊藤丈人君CWAJ奨学生に
 選抜される

●文学部史学科学生が
 実験考古学の試みとして
 「埴輪」製作に参加

●クリスマス・ツリー点火祭
●Club & Circle Information
●2002年度
 「青山祭」を盛り上げよう!

●2002年度
 オープンキャンパス
 ―過去最高の12,800人来場!―


誌上公開講座
●犯罪・非行の原因と
 犯罪者・非行少年の
 処遇について考える


INFORMATION
●相模原新キャンパス説明会
●News Index
●シリーズ大学探訪 メモリアル

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特集

タイトル

コンピュータとネットワークを活用した
新しい学習形態として注目されている「e-ラーニング」。
2002年、青山学院大学などの日本の大学が、
アジア5カ国の大学に「e-ラーニング」を提供する実証実験が、
産官学協力のもとにスタートしました。


佐伯 胖
総合研究所所長
文学部教育学科教授

佐伯 胖
玉木 欽也
経営学部教授
玉木 欽也
 2002年7月24日(水)、東京都内のホテルにアジア12カ国の大学、IT関連企業の関係者が一堂に会し「アジアe-ラーニングネットワーク(AEN)コンファレンス2002」が開催されました。この会議は日本の経済産業省の呼びかけで今年初めて開催されたもので、今後、産官学連携してアジアのe-ラーニング市場の発展に向けた努力を行うという内容を含む「AEN東京憲章」が採択されました。その具体化策の一環として、まず10月から日本の各大学が、アジアの各大学に対して「e-ラーニング教材(コンテンツ)の無償提供」と「IT人材育成協力」を行う実証実験プロジェクトがスタート。青山学院大学は、フィリピンのデ・ラサール大学におけるビジネススクールでの非同期協調学習の国際共同授業を行います。この実証実験実施に先立ち、今年5月、本学総合研究所内に「A2ENプロジェクト」が設立され、デ・ラサール大学との教材コンテンツや体制づくりについて意見交換が行われてきました。今回は、「A2ENプロジェクト」のプロジェクトリーダーを務める佐伯胖総合研究所所長と、サブリーダーの玉木欽也経営学部教授に、青山学院大学が世界に発信するe-ラーニングについてうかがってみました。

○クリックで別ウィンドが開きます○
日本とアジアの大学による実証実験の仕組み
共同実験に参加する大学・企業


――まず青山学院大学におけるe-ラーニングの取り組みについて教えてください。
佐伯  本学では、これまでに玉木教授らの研究グループが総合研究所の「青山メディアラボ2(AML2)プロジェクト」の活動によって、早い時期からさまざまなe-ラーニングの可能性を追求し、日本の大学でもトップクラスの実績を作ってきました。
――そうした実績からアジアの大学への教材提供を行うようになったのですね。
佐伯  今回の実証実験プロジェクトに参加するためには、単に実績だけではなく、世界に通用する教育コンテンツと学習管理システムを持っていることが求められました。本学は特にビジネス系、エンジニアリング系、そしてコミュニケーション系の協調学習の分野で大きなアドバンテージがあります。デ・ラサール大学への教材提供に関しては、『サイバービジネス演習』『サイバーマニュファクチャリング演習』などの“協調型演習”を、フィリピンの大学院生に受講してもらいます。もちろん教材はすべて英訳されます。また、 デ・ラサール大学もビジネス系コンテンツが充実しているそうなので、将来的には向こうのコンテンツをこちらに取り入れることも計画しています。
――青山学院大学がデ・ラサール大学に提供する“協調型演習”とはどのようなものなのですか?
玉木  実際の企業活動では、商品企画・開発から購買、製造、流通、販売まで、さまざまなスタッフの連携によってビジネスが進行しています。こうしたビジネスプロセスを擬似体験しながら、講義で得た知識を実践的に活用する方法を修得できるよう、たとえば学生が販売部門、製造部門といったグループ内で各々の役割に分かれ、e-ラーニングのシステムを使ってバーチャルな企業活動を行いながら学ぶ授業です。『サイバービジネス演習』では、世界中の多くの有名企業で採用されているドイツ・SAP社のERPソフト、『SAP R/3』を講義・演習用のプラットフォームとして使っています。また、『サイバーマニュファクチャリング演習』では3D-CGによるバーチャルファクトリー(工場)によって学べるようになっています。
――青山学院大学は世界に誇るべきe-ラーニング教材を持っているわけですね。
佐伯  今回、わが国がアジア各国と連携した実証実験をスタートさせた大きな理由のひとつに、e-ラーニングの先進国であるアメリカに対抗して、アジア独自のイニシアティブを日本を中心に各国が連携して形成していこうという強い思いがあります。そのため、本学が提供するe-ラーニング教材や学習管理システムを、国際標準規格である「SCORM(スコーム)」に準拠させます。この標準規格を採用していないと、いくら優れたコンテンツを作ったとしても、今後、他の大学や企業のシステムとの互換性を確保できません。
玉木  私たちが進めるe-ラーニングは、単なる教育のIT化ではありません。教育方法そのもののパラダイム(典型、模範)を変える試みなのです。学生の学び方も、教員の授業のやり方も、これまでとは変えていく必要があります。そこで大きな力を発揮するのが、私たちがAMLプロジェクトで構築してきた本学独自の「学習管理システム(それをサイバーキャンパスシステムと呼んでいます)」です。このシステムでは教員と学生が、コンピュータネットワークを通したインタラクティブなコミュニケーションを図りながら、学生の学習進度、理解度をきめ細かくフォローした教育指導を行うことができます。この学習管理システムもデ・ラサール大学に提供しますが、本学の教員が実際の授業で使いながらバージョンアップしてきましたので、かなり使い勝手の良いものになっていると自負しています。
――青山学院大学のe-ラーニングは、今後も進化していくのですか。
玉木  もちろんです。今秋以降には携帯端末iモード等を利用したモバイルラーニングをスタートさせる予定ですし、さらに単位認定ができるセルフラーニングの開発など、積極的にe-ラーニングのさまざまな学習形態を研究・開発し、実用化していきたいと思っています。

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