青山学院大学 AGU NEWS Vol.17
AGUニューズ[2003年5月~6月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●相模原キャンパス開学
 ・新しい青学の歴史が始まる

 ・開学までのPhoto History
 ・CampusまるごとViews!
 ・青学の教育・研究も変わる!
●AGU TOPIC
 2003年度一般入学試験結果報告


TOPICS
●「ニューラルネットワーク」に
 より人間の感情を簡単に認識

●文学部フランス文学科 西澤教授
 パリ日本館より近況報告!!


報告・お知らせ
●専門職大学院事務室開設
●UAリーダーズレビュー誌上
 UA LEADER OF THE YEAR
 2002~2003の改革賞に
 ノミネート

●総合研究所研究成果発表状況
●News Index
●新役職員紹介
●2002年度退職専任教員
●2002年度学位授与式
●2002年度大学院学位授与式
●2003年度新任専任教員一覧
●2002年度学生表彰
●2002年度国家公務員1種試験
 公認会計士試験、司法試験合格者

●国際政治経済学部生が
 第18回テレコム社会科学学生賞
 入賞

●「学生起業家選手権」で
 本学学生グループが優秀賞

●2002年度
 体育会優秀団体・選手表彰祝賀会

●Club & Circle Information

誌上公開講座
●日本企業再生の条件
 ~ジャパンアズナンバーワンは
 復活するか~


INFORMATION
●前期チャペル・ウィーク
●相模原キャンパス
 開学記念シンポジウム

●2003年度
 相模原キャンパス公開講座

●2003年度進学相談会開催日程
●大学紹介パンフレット申込方法
●2003年度オープンキャンパス
●歴代院長とその時代3
 小方仙之助


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TOPICS

タイトル

パリ日本館 館長
西澤 文昭
(文学部フランス文学科 教授)

 パリ日本館のある、ここパリ国際大学都市の建物(37の館と本部棟)は全部パリ大学に寄贈されたものです。長い間パリ大学はひとつでしたので、内容的には「パリ大学」国際都市の意味合いが強かったのです。ところが5月革命(1968年)などを経て、今やパリ大学は13にまでナンバーが広がり、音楽学校、美術学校、建築学校やいわゆるグランドゼコールなど大学の枠には入らない教育機関に所属する居住者の割合も大きくなりました。2001年12月現在の数字ですが、居住者は126カ国、4,519名にのぼります。まさに国際大学都市になりました。
 私がこの大学都市の日本館館長に任命されて赴任したのは、2001年3月19日、とても寒い日でした。ホテルに泊まりながら引継ぎのために移動し、人に会い、会食をして、気がつくとひとりで日本館の執務室に座っていたという次第。多様というより雑多な用事、予想もしない出来事に追われて、果たして一段落というものがくるのか疑問に思いながら過ごしてきて、なおこの不思議な場所にいます。そして今回、大学・理事会の特別なご理解を得て、もう1年、館長職に留まることになりました。執務室にいて感じる、違和感ではないが不思議な、と表現した感覚、それは大学都市の存在のユニークさと館の歴史に由来するのではと最近思いはじめました。
 1920年代初め、第1次世界大戦の苦い記憶の中から、パリに外国人学生・研究者のための大学都市を作ろうという企画が持ち上がり、最初の施設が完成したのが1925年のことでした。日本館は薩摩治郎八氏の私財によって6番目の館として1929年に誕生します。戦争の時代には日本館もドイツ占領下に入り、戦後はフランスの管理下に置かれます。1953年に日仏文化協定が結ばれて日本館の地位が明確になり、1959年以降独立した外国館のステータスを回復します。ちなみにアジアの館は1968年開設のインド館と日本館のみ、そしてドイツとイタリアは1950年代に自前の館を持ったのです。さて、もう一度創設時に戻ってみます。1929年に日本館ができたこと、これは尋常なことではないのです。日本館の概要を説明するようなことがあると私は必ず、もし1929年に日本館が作られていなかったとしたら、何が失われていたか考えてみてくださいと尋ねることにしています。1929年以降とくに大戦に至るまでの時期に、留学生たちが日常で直面したこと、思索したことを量ってみれば、ことの重さがわかると思います。「時宜を得ることの大切さ」、「ひとつの意志が結実することを可能にした豊かな土壌」という表現よりも、私には現実に存在し続ける建物がもっとも雄弁に語るように思えます。


日本館外観(庭園より)

 最後に学生諸君へ一言。日本館では博士課程の大学院生を核として入居者を選考してきました。大学都市には3年間居住することが可能ですから、長期的な研究計画を持った学生に利用してほしいと考えているからです。ですが時代は少しずつ変わっています。ここ数年、交換留学制度が充実してきて、かなりの数の学部学生が大学都市に来るようになりました。大学都市の政策も比較的短期で移動する学生たちを考慮するように転換しつつあります。パリに旅行をする機会があるようでしたらちょっと足を伸ばして大学都市を見てください。青山学院大学の学部生・院生の来訪、入居を心待ちにしています。
パリ日本館メールアドレス:nihonkan.paris@netntt.fr

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