青山学院大学 AGU NEWS Vol.19
AGUニューズ[2003年10月~11月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●理工学部・理工学研究科の改組
●AGU TOPIC
 ・第1回青山学院
 「会計サミット」開催される!


TOPICS
●「各国大使講演シリーズ」第1回
 パノフ駐日ロシア連邦大使講演会
 ―新企画「大使講演シリーズ」
 始まる―

●国際マネジメント研究科NEWS
●英国・オックスフォードで
 行われたジョン・ウェスレー
 生誕300年記念行事に
 深町正信院長が招待される

●クリスマス・ツリー点火祭
 青山・相模原で開催

●AGUニューズについての
 アンケート結果(総評)


報告・お知らせ
●2003年度もやります!!「青山祭」
●上級救急救命法講習会
●2003年度
 給付奨学金・学業奨励賞

●社会に開かれた大学として
 各種講座を開講

●Club & Circle Information
●News Index

誌上公開講座
●幕末期の豪農と情報

INFORMATION
●オープンキャンパス開催報告
●高校1・2年生のための大学説明会
●歴代院長とその時代5
 石坂正信


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タイトル
2004年4月より理工学部では
従来の物理学科を「物理・数理学科」、
化学科を「化学・生命科学科」に、
また、理工学研究科では
5専攻を1専攻8コース制に改組します。
今回は、改組する2学科について、
理工学部長および両学科主任より紹介します。











 

理工学部長・理工学研究科長
魚住 清彦

 20世紀後半のサイエンス&テクノロジーの発展は、さまざまな境界領域を生み出しました。これらの新しい学問領域は、既存の学問をベースにしていますが、教育・研究両面で他領域とのコラボレーションが必要不可欠となっています。本学ではこうした学問領域の進化と新たな社会的ニーズに対応するため、2003年度に「文理融合型キャンパス」である相模原キャンパスに移転した理工学部および理工学研究科の改革を積極的に進めています。
 2004年4月、「物理・数理学科」と「化学・生命科学科」は、教育のコアとなる基礎教育の充実を一層図りつつ、21世紀の大学としての使命を果たすべく、最先端の境界領域をカバーしたわが国でもトップクラスの教授陣のもと、ハイレベルの教育研究を展開していきます。同時に1専攻8コースに改組される大学院理工学研究科(表参照)で学ぶベースとなる知識を担う教育を行います。
 新しい時代にふさわしい理工学教育をめざして……21世紀の「青学の理工」の挑戦は、まだ始まったばかりです。







 


理工学部物理学科主任
久保 健


 今、物理学の世界は、素材、物性、宇宙、生物、複雑系など多様な方向に急速な発展を遂げています。それに伴って新しい教育・研究のあり方、さらに研究成果を私たちの社会生活の中で生かすための応用手段の開発などが求められています。こうした物理学の発展は、数理科学に近い計算物理学にも新たな展開をもたらし、数理モデルの構築・解析が物理学を始め、さまざまな分野で、強力な研究手段として利用されています。一方、数理科学の分野においては、金融やコンピュータなど、身近なモデルに即した新しいタイプの教育研究の方法が模索されています。
 「物理・数理学科」は、こうした社会的要請により現代の物理学と数理科学を統合した未来志向の学科です。物性物理、宇宙物理、高エネルギー天体物理、表現論、特殊関数論といった研究領域で、世界レベルの優れた研究成果を果たしてきたこれまでの実績を生かし、現代物理学・数理科学の最先端領域にさらに広く、深くアプローチしていきます。



 本学科で学ぶ学生には、単に知識だけでなく、科学的な「考え方」や「方法論」をしっかり身につけてほしいと思っています。知識は、たとえそれが最新のものであっても数年後には時代遅れになることもあります。しかし考え方や方法論は、ほぼ普遍の価値を保ち、あらゆる分野で生かすことができます。たとえば数理モデルの構築・解析をその方法論から理解していれば、未知の問題に対処することが容易になるでしょう。専門性はもちろん、物理や数学といった分野に縛られることなく、柔軟な発想でさまざまな問題に対処できる……そのような時代が求めるサイエンティストとしての資質を養成することが、本学科の大きな教育目標です。


 1年次から実験科目を設けたカリキュラムによって、物理学と数学独特の考え方を体系的に修得。2年次以降、実験や演習のウエイトが高くなり、3年次からは、「物理コース」「応用物理コース」「数理コース」の3コースに分かれて、より高度な専門学習に取り組みます。なお、改組される大学院には、本学科と関連の深いコースとして「基礎科学コース」「機能物質創成コース」「生命科学コース」があります。






 


理工学部化学科主任
小野 勲


 原子や分子が集合したものは高分子と呼ばれ、遺伝子もタンパク質もその仲間です。それらが集まると細胞となり、細胞が集まって生体が構成されます。細胞は、きわめて精密に設計された“化学工場”ということができるでしょう。そこでは非常に多くの化学反応が起こっており、それによって生体の活動がコントロールされているのですが、そのメカニズムについてはこれまでほとんど解明されておらず、いわば神秘のヴェールに包まれていました。しかし最近、ナノテクノロジーの発展などにより細胞内における分子の働きが次第に解明されてきています。そしてこうした複雑な生命現象へのアプローチには、単に化学の研究者だけではなく、医学、物理学、生物学、あるいは電気工学など幅広い分野の研究者との協力が必要となり、これまでの「化学」を超えた研究体制・環境が求められています。21世紀の社会は、生命科学の発展により大きく変わっていくことが確実視されています。理工学部化学科は、従来から生物化学を柱のひとつとした教育を展開してきましたが、こうした時代のニーズを受けて「化学・生命科学科」として新しく生まれ変わります。


 新しい学科では、生命科学分野の科目を大幅に充実させ、生命科学系の研究室として脳神経科学、遺伝子科学、海洋天然物科学、タンパク質科学の各分野を設置。人類の未来を拓く生命の謎に、化学をベースとした学際的な研究で挑戦していきます。また、バイオテクノロジーや遺伝子科学の発展により、生命倫理の問題がクローズアップされていますが、キリスト教を基盤に置いた本学の教育理念に鑑みて、「生命」に対して謙虚な態度で教育研究に臨むよう指導していきます。
 バイオ関連など、生命科学の専門家が活躍する領域もますます広がっていきますから、卒業生の進路も化学科時代以上に広がっていくことでしょう。



 「無機化学」「有機化学」「物理化学」「分析化学」「生命科学」の5つの基幹分野を柱に、幅広い領域を学習するカリキュラムを編成。基礎から最先端領域までをカバーする多彩な講義と、学生が主体的に取り組む実験や考察を通して、一人ひとりが自分の専門分野に自主的に取り組むことができるよう指導していきます。改組される大学院には、本学科と関連の深いコースとして「化学コース」「機能物質創成コース」「生命科学コース」があります。

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