青山学院大学 AGU NEWS Vol.21
AGUニューズ[2004年3月~4月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●学長メッセージ
 学長に就任した今、
 私が考えていること。

●AGU TOPIC
 ・国際連合大学との
  包括的な一般協定を締結

 ・「経営者マインドの育成」を
  コンセプトにした経営学部の
  画期的な実践教育の試みが
  スタート


TOPICS
●2004年度就職活動について

報告・お知らせ
●全日本学生ソフトテニス選手権で
 ソフトテニス部(女子)が
 ダブルス・シングルス制覇!

●公共選択学会「学生の集い」で
 経済学部中村ゼミが
 2年連続最優秀賞

●課外教育プログラム活動報告
●第二部スプリング・カレッジ
●Club & Circle Information
●経済学部主催
 「南開大学 武捷思教授による
 講演会」

●国際交流のつどい開催報告
●青山フランス文学会主催
 小林拓己氏講演会
 「NPO 国境なき医師団と私」

●青山学院大学
 人権教育委員会主催
 公開シンポジウム開催

●新役職員紹介
●卒業生へのメッセージ
●2004年度 公開講座

誌上公開講座
●経済からみた国際社会
 ―為替相場の教えるもの―


INFORMATION
●2004年度一般入学試験志願者数
●2004年度オープンキャンパス等
 開催日程

●News Index
●歴代院長とその時代7 笹森順造

HOME




agutopic
タイトル

2004年1月15日(木)、学校法人青山学院、本学経営学部教授らの共同出資により、経営学部教授陣が経営と業務を指揮する経営コンサルティング会社「青学コンサルティンググループ株式会社(以下、ACG)」を設立。マスメディア等でも話題となったこの画期的な試みについて、発案者であり、初代代表取締役社長に就任した佐藤靖経営学部長にインタビューしました。




経営学部長
佐藤 靖

1月26日(月)に行われたACG設立総会

──大学と連携した会社を設立するというアイデアは、どのような意図とプロセスで考えられたものなのですか?
佐藤 「産」と「学」をつなぐ企業体という構想自体は、私が大学院生の頃から抱いていたものです。経営学は実学ですから、当時から教育現場と密接な関係を持つ実践教育の場が必要だという思いがありました。たとえば、医学部がある大学には附属病院がありますね。患者さんの診断・治療→医学データの蓄積→それを教育・研究に利用→その成果が診断・治療に生かされる……実に見事なシステムです。それを経営学部でもやろうというのが基本的な考えでしたが、どのような業種・業態にするかについては、長い間、迷っていました。

──そのアイデアが実現されるに至った経緯は?
佐藤 数年前、経営コンサルタントであり、広告事務所を経営する岸波宗洋氏(ACG専務)に、私の思いを話したところ、大いに共感していただきました。そこで改めて本格的に構想を練り始め、大学が蓄積した知の社会還元および実践教育・研究の場としては、経営コンサルタント業がもっともふさわしいという結論を得ました。個々の企業が元気になることが、日本経済全体の回復に寄与しますから、経営コンサルティングは奉仕と社会貢献を果たす仕事です。また、経営学、会計学、商学の各分野の知をフルに生かせる業種でもあります。そして2003年、学部長に就任した私は「経営者マインドの育成」をコンセプトにした学部の教育改革の一環として、ACG設立を推し進めました。設立にあたっては法人本部と大学執行部から快く支援していただき、外部の実務家の方々の協力を得ることもできました。これまで、IT・テクノロジー分野における大学発のベンチャー企業はありましたが、学校法人が出資する経営学の分野での株式会社設立は、ACGが日本で初めてでしょう。

──ACGのコンサルティング業務は、実際にどのように行われていくのですか?
佐藤 中小企業を含めた幅広い分野の企業を対象とし、きめ細かな経営指導を行います。受託した業務案件ごとに学部教員から適任者を選び、コンサルティングの実務家と大学院生のサポートスタッフも加えたプロジェクトチームを編成します。社員は私を含む役員5名で、当面は役員報酬を支給しません。また、コンサルティング業務を行うスタッフには、各案件ごとに報酬を支払うなど、できるだけ固定費(人件費)を抑えることにより、低価格のサービスを提供し、なおかつ初年度から利益を確実にあげていく態勢で臨んでいます。そして、ACGの企業モットーは「Gain all you can, Save all you can, and Give all you can」……これはメソジスト教会の始祖とされたジョン・ウェスレーの言葉です。

──ACGの業務は、経営学部・経営学研究科の教育・研究に、いつ頃、どのように反映されるのですか?
佐藤 春休み期間を利用して準備を行い、2004年度新学期からACGと連携した教育・研究が始動します。まず、市場調査や統計処理などは、教育・研究との相乗効果を期待して大学院生に依頼する予定です。実は大手のコンサルティング会社は、多くの人員が必要な市場調査は不得意なんです。しかし、大学には優秀で元気な若者たちがたくさんいますから、彼らのパワーをこうした仕事に生かせます。これがACGのひとつのセールスポイントになるかもしれません。もちろん、業務に従事した大学院生たちには相応のアルバイト料を支給します。この報酬は一種の奨学金でもあります。また、学部の3・4年生にはACGでいわば自前のインターンシップの機会を提供します。また、業務を通じて企業経営に関するホットなデータが集積されますから、そうした生のデータを守秘義務の範囲内で講義に生かしたり、実務家養成のためのケーススタディー教材を作成します。さらに、新年度からACG構想と同一線上にある「経営実践基礎」という授業がスタートします。これは、本学出身の経営者・リーダーを講師としてお招きし、それぞれの現場のお話をレクチャーしていただくオムニバス形式の講義です。

──ACG設立を機に、経営学部の「経営者マインドの育成」を軸にした実践教育がさらに強化・拡大されるわけですね。
佐藤 私はそれを青山学院大学経営学部のアイデンティティーにしたいと考えており、最終的には「青山スタンダード」と同様に、実践教育を核にした「青学経営学部スタンダード」というべきものを作りたいと思っています。ただし、理論なき実践は現代社会で通用しません。実際に経営が上手くいっている企業は、しっかりとした経営理論に則ったマネージメントを展開しています。現代の複雑なビジネス環境の中では、経験やカンのみに頼った経営は難しくなっているんですね。実践教育の中で、学生たちがそうした理論の重要性を知り、基礎理論に対する関心を深めてもらうことも重要だと考えています。

青学コンサルティンググループ株式会社


●ページのトップへ戻る●
HOME PAGE COPYRIGHT:AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY