青山学院大学 AGU NEWS Vol.23
AGUニューズ[2004年7月~9月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)



特集
●2003年度就職活動を振り返って
 OB・OGへインタビュー
 [就職活動について
 後輩へアドバイス!]


TOPICS
●進化する青山学院大学の
 「大学院」

●ますます充実する
 青山学院大学の“寄附講座”

●大学院法学研究科
 「ビジネス法務専攻」、
 来春開設に向けて準備進行中

●2004年度大学院在籍学生数
●2003年度教員採用試験報告
●経営学部学生チーム
「Umbre.ad」が相模原市ビジネス
 プランコンテストに入賞

●大学院理工学研究科
 神山智英さんが
 「平成15年度電子情報通信学会」
 学術奨励賞を受賞


FLASH AGU
●相模原市と地域産業の
 活性化を目指す協定を締結

●ワルシャワ工科大学と
 学術交流協定を締結

●対東北学院大学総合定期戦報告
●課外教育プログラム
●清里サマー・カレッジ
●相模原祭のお知らせ
●第11回大学同窓祭開催のお知らせ
●女子バレーボール部が
 14年ぶりに関東大会優勝

●女子サッカー日本代表
 上田栄治監督(本学OB)、
 アテネへ!


報告・お知らせ
●「各国大使講演シリーズ」第2回
 サー・スティーブン・ゴマソール
 駐日英国大使講演

●Club & Circle Information
●2004年度後期
 公開講座・公開講演会


誌上公開講座
●フレッシャーズセミナー
 「発展途上国のかかえる問題」


INFORMATION
●2005年度入学試験日程
●2004年度進学相談会後期開催日程
●News Index
●歴代院長とその時代9 豊田實

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フレッシャーズセミナー「発展途上国のかかえる問題」


経営学部助教授
加藤 篤史

入学したばかりの1年生を対象に、さまざまな学部の学生で構成された少人数クラス(約20名)で行われるフレッシャーズセミナー。文理融合型の相模原キャンパスで学ぶ醍醐味を実感できる画期的な科目です。今回は、その一例として経営学部・加藤篤史助教授に紹介していただきました。

●重いテーマを明るく議論しよう
 私が担当するフレッシャーズセミナーのクラスのテーマは、「発展途上国のかかえる問題」です。学期前半に開発経済学の本を読んで、経済発展に関する基礎的な知識を学生につけてもらいます。参加している学生はさまざまな学部から来ているのですが、発展途上国の直面する最も重大な問題が経済的な貧しさであるため、まず経済学的な観点から、問題の根幹を理解してもらえるように、開発経済学の本をテキストとして選びました。担当者がレジュメを作り、順番に発表し、お互いに質問しながら、議論をしていきます。専門的に開発途上国の問題を勉強したことがなくても、優秀な青学生たちは発表者に対して鋭い質問をして、深みのある議論をすることができます。たとえば、政府開発援助の箇所を発表した学生に対して、他の学生が「日本から援助をしても、それが貧しい人の手に渡っていないのではないか?」という質問が出たり、人口問題の箇所の発表者に対して、「経済発展が進むとどうして人口増加率が低下するのか?」という本質的な問題提起がなされたりして、楽しく中身の濃い議論を繰り広げています。
 発展途上国の貧困の問題は、確かに重いテーマです。しかし、クラスではこうした問題を重く暗くならずに話し合っていきたいと考えています。また、議論する内容も経済問題に限らず、社会、政治、国際関係、文化、教育、家族、医療、人口など幅広くカバーしていきます。

●学生と私の実体験も授業に活かす
 今年度のクラスには、高校時代にバングラデシュやタイを訪れた学生が2名いました。そこで、学期の真ん中あたりに彼らに自分たちの体験を、自ら撮影した写真を交えて発表してもらう時間を作りました。たとえば6月第1週の授業では、高校時代にバングラデシュ・ダッカへボランティア活動で訪れた経済学部の渡辺しほこさんが発表を行いました。現地で出会ったストリートチルドレンや物乞いの姿などから、「理不尽な貧富の差」に対するやりきれなさといらだちを感じたという彼女の話に、他の学生たちは深く聞き入っていました。
 また、私自身の途上国でのさまざまな体験も語っています。特に、インドに行くことが多いので、インドでは貧困ゆえに道に物乞いする人やホームレスが多いとか、小さな子どもが家族を手伝って働いている様子など、豊かな日本の若者たちがなかなか実感できない途上国の貧しさの実体を紹介していきたいと思っています。そのほか、学期のはじめには、学生のみなさんに途上国のイメージを持ってもらうために、私が大学時代にタイのカレン族の村やフィリピンのスラム街で、ホームステイした時の写真も紹介しました。また、最近行ったペルーやタンザニアやインドでの写真も見せるなど、体験の持つ迫力と説得力を授業でフルに活かしていきたいと思っています。

●自分のテーマをみつけよう
 学期の後半では、学生を3名か4名のグループに分け、それぞれのグループごとに選んだテーマに関して調べてきてもらい、クラスでグループ発表をしてもらいます。今年度は、6つのグループがそれぞれ経済発展と環境問題、政治体制、人口問題、人々の幸福、所得分配、教育の関わりを調べてくる予定です。
 またこのクラスでは、「発展途上国の直面する問題と解決のための方策」というテーマで、学生一人ひとりがもっとも関心がある問題を1つ選び、選んだ問題についての解説、およびその問題を解決するために行われるべき方策について、自分の考えを述べる短いレポート(A4サイズ3~5枚程度)を課しています。
 フレッシャーズセミナーの学生たちは、まだ大学に入学したばかりで緊張感を持っており、みんな一生懸命、授業の準備をしてくるので、クラス全体のやる気が感じられ、教員である私も毎回、楽しみにしています。そしてこうした学生たちのやる気を行動に結びつけようと、学生が参加できる途上国での体験旅行の情報、あるいは国際交流のイベントの情報などもクラスで提供するようにしています。クラスの学生たちが、今後も発展途上国の問題に関心を持ち続けてくれれば、これ以上の喜びはありません。


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