青山学院大学 AGU NEWS Vol.6
AGUニューズ[2001年3~4月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)




●理工学部秋光研究室で
 高温超伝導体を発見

●新キャンパス最新レポート
●緑が丘グラウンド(仮称)着工へ…
●ガウチャー・メモリアル・ホール
 建設進む



●卒業生メッセージ
●AGUニューズ創刊1周年
●理工学部化学科重里研究室が
 オランダの国際会議に参加

●第3回公共選択学会で
 経済学部中村ゼミが最優秀賞



●新役員紹介
●男子バスケットボール部が
 全国初制覇

●女子バドミントン部が団体V
●ロイヤルサウンズ
 ジャズオーケストラ
 1年間の活動を振り返って…

●水難現場で人命救助


●地球温暖化を考える
 ―何が問題か―



●2001年度公開講座
●卒業後の連絡先一覧
●オープンキャンパス
 新キャンパス説明会

●2001年度
 一般入学試験出願について

●シリーズ大学探訪5
 ジョン・F・ガウチャー




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特集
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どこが画期的なのか

 秋光教授らが発見した高温超伝導体はマグネシウムとホウ素からなる「二ホウ化マグネシウム」。15年前の超伝導フィーバーの主役であったセラミックスではなく、金属系超伝導体で、臨界温度の記録更新は実に27年ぶりのことです。その臨界温度は39K(摂氏マイナス234度)で、これまでの金属系超伝導体の最高が23Kであるため、一挙に2倍近く高まったことになります。
 超伝導フィーバーの後、銅酸化物系セラミックスの研究は行き詰まりを見せていました。 秋光教授は、この状況を打開するべく、数年前から金属で高温超伝導になる物質を見つける研究を進めてきたといいます。金属系の超伝導体は、先に述べた「BCS理論」によると、臨界温度の限界が30K前後とされていました。セラミックスの100Kには遠く及びません。しかし、秋光教授は敢えてこの未踏の領域に挑みました。

実験風景


実験風景


実験風景

 セラミックスは合成・成形・加工が難しい物質で、そこが実用化のネックになっていました。加工性にすぐれた金属で臨界温度が高い超伝導体が実現できれば、学術面だけではなく、応用面でも大きな意味がある……発見された「二ホウ化マグネシウム」は地球上に無尽蔵にある物質で、試薬としても市販されていることから、実用化に当たってはコスト面でも有利といえるでしょう。
 今回の発見は、こうした低コストと加工性の良さというメリットから、高温超伝導体の産業応用を一気に加速させることになるかもしれません。すでに、アメリカの研究者が「二ホウ化マグネシウム」でワイヤを試作するなど、新しい超伝導体の性能を確認する動きも始まっています。
 学術面では、従来の理論で30Kが限界とされてきた金属系の超伝導体の“常識”が覆ることになりました。文部科学省での記者会見の席、秋光教授は「これまでの超伝導体はBCS理論によってそのメカニズムが説明されてきましたが、この物質はこれまでとは異なる全く新しいメカニズムによるものだろうと予想されます。今後は、二ホウ化マグネシウムが超伝導になるメカニズムを探求していきたい」と語り、さらなる高温化につながる超伝導のメカニズム解明への意欲を表明しました。【BACK】【NEXT】


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