青山学院大学 AGU NEWS Vol.6
AGUニューズ[2001年3~4月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)




●理工学部秋光研究室で
 高温超伝導体を発見

●新キャンパス最新レポート
●緑が丘グラウンド(仮称)着工へ…
●ガウチャー・メモリアル・ホール
 建設進む



●卒業生メッセージ
●AGUニューズ創刊1周年
●理工学部化学科重里研究室が
 オランダの国際会議に参加

●第3回公共選択学会で
 経済学部中村ゼミが最優秀賞



●新役員紹介
●男子バスケットボール部が
 全国初制覇

●女子バドミントン部が団体V
●ロイヤルサウンズ
 ジャズオーケストラ
 1年間の活動を振り返って…

●水難現場で人命救助


●地球温暖化を考える
 ―何が問題か―



●2001年度公開講座
●卒業後の連絡先一覧
●オープンキャンパス
 新キャンパス説明会

●2001年度
 一般入学試験出願について

●シリーズ大学探訪5
 ジョン・F・ガウチャー




青山学院大学の週間HOTニュース

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特集
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どのように発見されたのか

 秋光教授らの研究は、理工学部に付設された 「先端技術研究開発センター(CAT)」で行われました。CATは、文部省(現文部科学省)の1996年度「私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業」に選定されています。これは科学技術の発展における私立大学の重要性の認識から創設された事業で、選定された研究プロジェクトに対してハードとソフトの面から国が支援を行うというもの。CATでは世界的規模で深刻化しているエネルギー問題に応えるために、「エネルギー高効率化のための新機能性材料の開発および評価」をメインテーマとする5つの研究が推進されています。秋光教授は、そのうち「電力貯蔵・移送材料としての超伝導新素材の開発および評価」を担当。昨年より、マグネシウムとホウ素の化合物に、チタンを加えるとわずかに超伝導性の傾向が見られる事実をつかんでいました。実験は秋光教授の指導のもと、卒業研究で新しい超伝導物質の開発を手掛けていた理工学部物理学科4年生の永松純君によって進められ、昨年10月ついにCATの実験室で「二ホウ化マグネシウム」が探り当てられました。そして、今年1月に東北大学金属材料研究所で開催された講演で初めてこの発見を発表。その情報は電子メールでたちまち世界に伝えられ、各国の研究者から問い合わせが殺到したのです。


cat
●CATについてもう少し詳しく●

3人
左から銭谷勇磁助手、秋光 純教授、永松 純(物理学科4年)

 永松君は「週3日はバイトしてます」というごくふつうの学部生。記者会見後に話を聞くと「なかなか思うような結果を得られず、マグネシウムを多めにチタンを抜いてみて『これで最後。ダメだったら諦めよう』と思いながら行った実験だったのですが……こんな大それたことになって、うれしい反面、少々とまどっています」と押し寄せる報道関係者に当惑気味。
 「物理学の発見というのは、往々にして偶然の積み重ねの上に生まれるものです。そして、その偶然を手元に引き寄せるためには、その時々で自分のやるべきことをしっかりやる以外ありません。今回の発見は、僕にそうしたことの大切さを身に染みて感じさせてくれました」。
 また、4月からの大学院進学に向けた抱負を聞くと、「人々の生活に役立つ超伝導技術を考えていきたい」と力強く語り、秋光教授のもとでの本格的な研究者生活に意欲を見せていました。
 一方、教え子の快挙に目を細める秋光教授は、「超伝導性に関わりのある物質であるチタンを抜いてしまおうという発想は、我々にはできなかった。いや、本当にラッキーでした。永松君のおかげです」と感慨深そうな笑顔を見せました。化学実験に使うありふれた試薬が、今回の大発見の主役となったことに、未だに驚きを隠せない研究者も多いようです。
 現在、秋光教授は3月にアメリカの物理学会が緊急開催することを決定した「二ホウ化マグネシウム」をテーマとした研究発表会に出席するなど、多忙な日々を送っています。
 やや停滞していた超伝導研究を再び活性化させることになった今回の大発見。青山学院大学理工学部は、21世紀の超伝導研究の拠点として、世界中から注目を浴びることになりそうです。【BACK】


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