青山学院大学 AGU NEWS Vol.7
AGUニューズ[2001年10~11月号]
青山学院大学・広報入試センター広報課
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 TEL.03-3409-8111(代表)




●21世紀、青学が変わる!!
 ・2003年4月開学
  「相模原キャンパス」
 ・緑が丘グラウンド始動

●ガウチャー・メモリアル・
 ホール完成

●新しい強磁性体
 CaB2C2の発見

●理工学部TOPICS


●専門大学院国際マネジメント
 専攻修士課程評議委員会を開催

●青山学院大学の
 ロースクール構想



●文学部に転学科制度を導入
●2001年度
 給付奨学金・学業奨励賞

●経済学部
 創立50周年シンポジウム

●青学ベンチャー講演会開催
●2001年度オープンキャンパス
 ―10,000人が来場―

●2002年度
 一般入学試験日程

●AGU受験相談会のおしらせ
●大学同窓祭開催報告
●新役職員紹介
●青山学院大学
 フェスティバル in さがみはら



●「身近になったe-business」


●高校1・2年生のための
 新キャンパス説明会

●青山祭
●クリスマス・ツリー点火祭
●シリーズ大学探訪8
 勝田銀次郎




青山学院大学の週間HOTニュース

青山学院公式ホームページ
www.aoyama.ac.jp



e-business


経営学部助教授
竹田賢

 本講座では誰もが一度は耳にしたことのあるe-businessをテーマに、ビジネスモデルの具体例やIT(情報技術)の明と暗に関する話題の紹介と,実際にコンピュータを操作していただく体験学習を通して、『ネットで商売!!』を身近に感じていただくことを主眼とします。

 現在の我が国におけるインターネット人口は3,000万人を超えているとも言われ、場所や時間に関する制約の少ないe-businessは、その市場規模と可能性に大きな期待が寄せられています。折しも今年はブロードバンド元年と言われ、これまでよりも高速な回線(ブロードバンド)を利用したインターネット接続が、比較的安価に実用化されはじめています。携帯電話でのインターネット接続までも視野に入れれば、なるほど電子商取引(Electronic Commerce;EC)の将来はバラ色に見えなくもありません。

 一方、昨年から聞こえてきたネットバブル崩壊に係わる暗いニュースや、2001年度版中小企業白書でもIT化失敗の企業事例が扱われるなど、e-businessが決して夢の「金のなる木」ではないという見解も浸透しています。また我が国はクレジットカード大国アメリカに比べ、インターネット通販の代金決済に対する抵抗感が強い点が指摘され、さらにネット上の商取引に係わるトラブルが実際に生じています。「見て触れて楽しむ娯楽としての(?)ショッピング」に、B2C(Business to Consumer, B to C;消費者向け電子商取引)はどこまで対抗していくことができるのでしょうか。

 こうした問題意識を踏まえて、第1回講義「e-businessの現在」では電子商取引の類型を整理した後、アメリカにおいてインターネットを先駆的に活用して成功した企業事例を紹介しました。たとえば、世界中の人と企業をインテグレートし、ユーザダイレクトなビジネスを展開しているデルコンピュータ。グローバルな巨大物流網を構築し、自らの企画力や調達力を活かして消費者に安く、良質な商品を提供しているウォルマート。顧客情報を巧みに利用する書籍のインターネット販売老舗、アマゾン・ドット・コム。そして、NECやソニーなど異業種8社と組んで本格的なネット小売時代への布石を打ったセブンドリーム・ドット・コムなど、インターネットビジネスを展開しているさまざまな業種・業態の企業を取り上げて、e-businessの盛衰について解説しました。同時に、企業活動のグローバル化、デジタル化知識の高速伝達が実現されたバーチャルな世界における、企業間ビジネスプロセスの融合、企業組織構造の変化、事業の選択と集中によるコア・コンピタンス経営など、ITが経済・社会構造に与えた影響についても、分かりやすい言葉に置き換えて展望しました。

 第2回「e-businessを支えるWeb技術」では、この後の実習で必要となるインターネット技術の基本的な理解と、Webコンピューティングの進展によって可能となったECソリューションが、具体的にどのような仕組みで実現されているのかを概説しました。C/SシステムとかTCP/IP、HTTPとかHTML、CGI、Perlなどなど。見たり聞いたりしたような気もするけれど、ハッキリとは何なのか分からない。アルファベットの略語で表示されることの多いコンピュータ用語は、それだけで難しそうな印象があります。ここでは、初めにこちらで配付するファイルを実際に見て、各自のパソコン上で動作させていただいて、「これが○○○○なのです」方式に分かりやすい解説を試みます。厳密な概念や定義を理解することはもちろん大切ですが、躊躇せずにとにかくやってみて、そして分かったつもりになることも、特にネットワーク技術の入門段階では必要なプロセスです。



 続く第3、4回「Web shop開設の体験演習(1)(2)」では、すっかり浸透した感のあるインターネット上のお店を題材として、実際に各自で架空のWeb shop開店までのプロセスをなぞっていただきながら、そこで利用されている技術の理解を目指します。規模の大小はあるにせよ、Web上で商品を購入したりサービスを予約したりする仕組みは、基本的にこの演習の中で紹介する方法で実現されています。学習後に「そのままネット店主になれる」というわけにはいきませんが、体験を通してe-businessを身近に感じていただけたと思います。

 第2回~4回のテーマであるWeb Shopの開設は、インターネット上で顧客と企業の双方を結び付け、顧客主導のビジネスプロセスを構築するために重要な役割を果たすことは言うまでもありません。しかしネット上のビジネスでは、音楽配信など一部商品や予約サービス等を除いて、インターネット上で取引された商品を実際に生産し、顧客が指定した場所、指定された納期内に遅延なく配送できることが必要となります。また、ネットオークションなどの個人と個人がWebを介して直接取引するビジネスモデル(C2C)では、確実な商品送受に加えてリスクの少ない決済方法を構築しなければなりません。本講座の最終回となる第5回「e-business運営実務の基礎」では、バーチャルな世界でのWeb Shopとリアルな世界における生産・物流の諸機能を最適に融合し、顧客サービスの向上と企業収益の確保を同時に実現していく「e-business成功の鍵」について解説しました。

 この講座は、9/29(土)~10/27(土)までの毎週土曜日、全5回開かれ、他に荒木万寿夫経営学部専任講師も担当しました。




竹田 賢/1968年(昭和43年)生まれ。1996年3月青山学院大学理工学研究科経営工学専攻博士後期課程満期退学。本学理工学部経営工学科助手を経て、1999年4月本学経営学部経営学科専任講師に就任、現在同学部助教授、2000年7月博士(工学)の学位を取得。

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