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2010/2/12(金)

シンポジウム
「文化と社会:文化事業の社会的インパクトを考察する」


文化政策が与えるインパクトについて、経済的な指標などに比べ、目に見える形で測定しにくい社会的・文化的な影響をどのように評価するか、という問題をめぐっては、多様な議論が展開されている。文化事業が及ぼすインパクトを評価するために行われてきたこれまでの試みは、データの信憑性や調査設計の問題点などが指摘され、客観性に欠けるだけでなく、文化や芸術による影響の実体はつかめないままだという批判も見られる。そこで、今回のシンポジウムでは、そもそも「文化事業が社会に与える影響」と言ったときに何を意味しているのかという問題を、目的と成果の両面から再考することを趣旨としたい。前半部分の基調講演では、1990年代以降、様々な文化政策の検証や評価の試みが行われてきた背景から、イギリスとカナダにおいて文化事業の目的とその意義がどのように捉えられているか、というテーマでお話をいただく。続く後半のパネル・ディスカッションでは、より具体的な事例をもとに文化事業の成果をいかに考えるか、を取り上げ、何を目的として何を評価の軸とするかについて議論をすすめたい。文化政策が地域や市民に与える影響について、最初の問題意識に立ち戻ることで、近年まであまり社会的インパクトの評価研究が進んでこなかった日本の事例についても考える際の手がかりとなるのではないだろうか。

 

主催: 青山学院大学国際交流共同研究センター
協力: ブリティッシュ・カウンシル
ケベック州政府在日事務所

日時: 2010/2/12(金)14:30〜18:30
場所: アイビーホール(青学会館)3F 「ナルド」(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-4-25)
使用言語: 英語・日本語(同時通訳あり)
* 参加費無料、事前申込が必要です。
 
申込方法・申込締切
お名前、ご所属、ご連絡先を明記の上、2月8日(月)までにjripec.sympo@gmail.comへお申し込み下さい。
本件お問合わせ先:
青山学院大学国際交流共同研究センター
TEL:03-3409-6591   FAX:03-3409-6590   E-mail:jripec.sympo@gmail.com
 〜 プログラム 〜
14:00 開場
14:30 開会挨拶
14:40−15:20 講演T
ジェラード・リーモス(ブリティッシュ・カウンシル 理事長代理)
15:20−16:05 講演 II
ピエール・オーブリー(ケベック州政府文化・コミュニケーション・女性の地位担当省 モントリオール都市圏文化担当官)
16:05−16:25 休憩
16:25−18:30 ≪パネルディスカッション≫
 真鍋 一史 (青山学院大学総合文化政策学部教授)
 青木 保 (青山学院大学大学院特任教授)
 ピエール・オーブリー
  アレックス・ホンフレー (BOPコンサルティング(英国) シニア・コンサルタント)
  相馬千秋(フェスティバル/トーキョー プログラム・ディレクター)
スピーカー プロフィール
ジェラード・リーモス
(ブリティッシュ・カウンシル 理事長代理)
社会問題に関わる実践家や政策立案者らに対しリサーチ情報やネットワークを提供する英国の団体「リーモス&クレイン」でリサーチチームを統括。人種差別問題やコミュニティ再生、ホームレス問題など幅広い社会分野において活動を展開。社会学者マイケル・ヤングとともにコミュニティについて共同執筆した『The Communities We Have Lost and Can Regain』や、ホームレスや社会的弱者の問題を取り上げた『Steadying the Ladder: Social and emotional aspirations of homeless and vulnerable people』など著書も数多く、現在は中国の社会福祉に関する本を執筆中。
1999年2月より英国の公的な交流機関、ブリティッシュ・カウンシルの理事会役員に就任。2003年12月より副理事長を務め、2009年より現職。英国の映画産業や司法をはじめとする様々な組織で、理事や役員などを務めるほか、中国の重慶工商大学では客員教授として教鞭をとっている。これまでに、アクラム・カーン・ダンス・カンパニーの理事長を務めたほか、政府の監査機関にも従事。
2001年には、ブリティッシュ・カウンシルでの活動が評価され、「聖マイケル・聖ジョージ勲章CMG」の称号を授与されている。


ピエール・オーブリー
(ケベック州文化・コミュニケーション・女性の地位担当省 モントリオール都市圏文化担当官)
1989年よりカナダ・ケベック州文化・コミュニケーション・女性の地位担当省に勤務し、モントリオール市と共同でモントリオール地域の都市文化政策を率いる。特に文化事業を通した地域コミュニティの再生に重点を置き、2007年11月に開催されたモントリオール文化サミットでは、「文化都市モントリオール(Montreal metropole culturelle)」10ヵ年計画の採択に尽力した。また、モントリオール中心部市街地の活性化を目指し導入された大規模プロジェクト「Quartier des spectacles」の統括にも携わっている。現在このプロジェクトのもとで、劇場や文化施設が新たに設けられ、モントリオール国際ジャズフェスティバルをはじめとする多くの文化フェスティバルが展開中である。


アレックス・ホンフレー
(BOPコンサルティング シニア・コンサルタント)
文化を通じた地域再生や場作りに関する専門家。文化に関連したリサーチと戦略を手がける英国のコンサルティング会社、BOPコンサルティングのシニア・コンサルタントとして、英国中東部に位置するピーターバラ・シティ・センターや英国南部の都市ベイジングストークのタウン・センターをはじめ、リーズ・カレッジ・オブ・ミュージックの新施設など英国各地で文化に関わる開発プロジェクトの提案を手がける。そのほか、イングランドの海辺のリゾートを活性化する全国規模の助成プログラム「シー・チェンジ」の評価や、ミッドランド地域東部の8つの大規模なアートスペースの効果検証プロジェクトにも参加。BOPコンサルティングでの仕事に従事する前には、ロンドン東部の大規模開発「テムズ・ゲートウェイ」の文化計画策定プロジェクトに携わるほか、ロンドン全域を統括する自治組織グレーター・ロンドン・オーソリティに勤務、米国や香港、アイルランドなど英国外でも様々なプロジェクトを手がけた経験がある。
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