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履修モデル・主要科目の特長

履修モデル・主要科目の特長

コミュニティ人間科学科の履修モデルと主要科目の特長をご紹介いたします。

履修モデル

コミュニティ人間科学科の学科科目

 第0群の学部必修科目は、講義形式で開講する学部基礎科目(4 科目)、研究方法を学ぶ研究理解科目(3 科目)、学部基礎科目と研究理解科目を踏まえて実践的に学修する演習科目(8 科目)から構成されています。
 学部基礎科目は、地域社会(コミュニティ)と人間に関する原理的な理解を深める科目であり、本学部の学修の基礎となる知識を修得します。
 研究理解科目は、本学部の基礎的な研究方法である社会調査の方法を、段階的に、かつ、体系的に学べるようにしています。
 演習科目は、1 年次から4 年次のすべての時期に配置し、少人数での指導を行います。

 第Ⅰ群から第Ⅴ群は、地域社会とそこに生活する人々にかかわる諸課題を5 つに区分し、それぞれの内容を深めるための科目群となっています。

 第Ⅵ群は、本学部で取得できる資格に必要な科目のうち、第0群から第Ⅴ群までには収まらない専門的技能の育成に資する科目群となっています。


5つの履修プログラム

2年次より、5つの履修プログラムから、選択したプログラムを中心に学習します。

<子ども・若者活動支援プログラム>
 地域社会(コミュニティ)における子どもと若者の活動について、子どもと若者の成長・発達などの基礎を理解した上で、その活動を支援する際に求められる知識・技術を学びます。

<女性活動支援プログラム>
 地域社会(コミュニティ)における女性の活動について、女性の生活・社会参加などの基礎を理解した上で、その活動を支援する際に求められる知識・技術を学びます。

<コミュニティ活動支援プログラム>
 地域社会(コミュニティ)における、さまざまな人々(高齢者・障がい者を含む)の活動について、地域スポーツ・社会福祉・ボランティア活動などの基礎を理解した上で、日常生活や職業生活の諸活動を支援する知識・技術を学びます。

<コミュニティ資源継承プログラム>
 地域社会(コミュニティ)の文化資産や情報資源について、それを取り扱う社会的な機構(博物館、図書館、アーカイブなど)を理解した上で、後世への継承、同時代における伝達と活用に必要な知識・技術を学びます。

<コミュニティ創生計画プログラム>
 より豊かな地域社会(コミュニティ)を創り出す方策について、さまざまな思想・理念と地域社会を成り立たせている制度を理解した上で、実践的な計画策定に必要となる知識・技術を学びます。

※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

主要科目の特長

第0群(学部必修科目)
科目名 特長
地域学習社会論  地域や社会のあり方を,教育・学習活動と密接に関わるものとして捉える考え方についての,基礎的な理解を図る。そのため,地域振興と社会教育との関連を強調してきた「地域の教育力」「生涯学習とまちづくり」等の議論や取り組みについて解説する。またその基礎として,教育と学習の違い,学校教育・社会教育・家庭教育の特性,生涯教育論・リカレント教育論・学習社会論の展開,「生涯学習社会」をめぐる議論等も解説する。
コミュニティ創造論  コミュニティの概念を地域社会の概念から説き起こし,コミュニティ創造に向けた諸方策・諸課題について検討する。「コミュニティ」という用語は,1970年代の地域政策におけるキー概念であったが,当時の議論を振り返りつつ,地域社会変革の到達目標としてのコミュニティの内包と外延を確認し,コミュニティ活動の主体を形成するための社会政策・教育政策を,広く国レベルの施策と市町村レベルの事例とについて言及しながら,今日,求められるコミュニティの創造,主体的・能動的に活動する人間の創出の方策について考察する。
地域社会調査法入門(基礎調査)  地域社会(コミュニティ)における人々の活動を対象にした研究を的確かつ効果的に進めるために必要な社会調査法うち,基礎調査に相当する内容を中心に扱う。具体的には,地域社会に関係する多様な領域に関する文献や情報,地域の諸活動の中から生み出された文献や情報,ならびに,地域の出身者が執筆・編纂した文献や情報を渉猟(検索・入手・活用)するための手法を学習する。
基礎演習Ⅰ  高校までの学習を大学での学びに「接続」させることをねらいとした,入門ゼミナールと位置付ける。コミュニティ人間科学部の教育課程に関する理解を徹底させるとともに,「単位の実質化」を中心とする,大学の学習の特質を意識した演習を行う。とりわけ,大学での学習に必要となる「アカデミックスキル」の基礎を指導する。具体的には,大学生としての読書法(クリティカルリーディング),大学図書館の利用技法,情報への接し方・取捨選択(情報リテラシー)に重点を置く。また,基本図書を一定量読ませることを必須とする。
第Ⅰ群(子ども・若者活動支援プログラム)
科目名 特長
子ども活動支援原論  子どもは,家庭や地域社会において大人や社会からの支援を受けながら,個人としてまた社会の一員として成長・発達し,人間関係を築き,様々な活動に参加するようになっていく。本科目では,公的統計や調査報告などの資料・データを用いながら,子どもの成長・発達及び活動の様子とおとなや社会による支援の様相に関する学習を行い,それらの特徴と課題についての理解を深め,課題解決の方策を探る力を修得することを目指す。
地域実習A2  地域実習A1で扱った,子どもの活動を支援することに関係する事象・事例に関して,特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して,活動の理念や経緯,活動の内容と方法,地域にとっての役割や貢献等についての知見を,実践的に深める。標準的には,事前指導,現地での40時間程度の実習活動,事後指導で構成する。
子どもの貧困と社会的ケア  「子どもの貧困」は,子ども家庭福祉(児童福祉)の重要課題であったが,近年,その状況は,より深刻化しており,解決に向けての本質的なアプローチは,制度的・社会的に未だに不十分である。本科目では,「子どもの貧困」の持つ構造的課題,貧困の「連鎖」の防止,コミュニティレベルでの対応策としての取り組み,拠点型福祉施設における生活支援を含むケアの現状と課題を理解することを目指す。また,社会的養護・社会的養育を中心とした今後のケアのあり方,地域におけるソーシャルワーク展開の課題と可能性についても,事例を通して学習する。
第Ⅱ群(女性活動支援プログラム)
科目名 特長
女性活動支援原論  本科目では,「文化的・社会的に作られた性=ジェンダー」という視点から,主に女性差別を巡る問題や社会の仕組み・人々の意識等を捉え直す「女性学」という学問領域が成立した意義を尊重しながら,地域活動の担い手としての女性に対する支援方策を考えるための基礎知識を学ぶ。とりわけ,女性活動の支援に関して,様々な価値観をもつ他者を理解するために求められる,総合的なものの見方を獲得することを目指す。
ワークライフバランス論  ワークライフバランス(仕事と生活の調和)概念の生成・展開,国・地方自治体・企業などで取り組まれている施策を,先進国であるカナダとの比較をしつつ,若者・女性・男性・高齢者・障害者・外国人などの視点から,それぞれが抱えている職業問題と関連付けて検討する。また,ワークライフコンフリクト(仕事と生活の衝突)の取り除くことの意義と必要性に関して学習する。さらに,ワークライフバランスを少子化問題や労働問題としてのみ捉えるのではなく,学習支援の側面から捉えることによって,地域での生活や学習活動の充実に関する理解を深めることを目指す。
地域実習D2  地域実習D1で扱った,主として地域の団体における,女性の活動を支援することに関係する事象・事例に関して,特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して,活動の理念や経緯,活動の内容と方法,地域にとっての役割や貢献等についての知見を,実践的に深める。標準的には,事前指導,現地での40時間程度の実習活動,事後指導で構成する。
第Ⅲ群(コミュニティ活動支援プログラム)
科目名 特長
コミュニティ活動支援論  地域を基盤として生活する人々をとらえる視点を整理しながら,それらの人々が活動する際の諸課題を摘出し,課題解決のための諸方策について検討する。地域を基盤とした活動を「支援する」という発想やその背景について検討し,支援する仕組み・場・主体(行政・民間営利・民間非営利)を整理するとともに,それぞれの役割や機能等を考察する。その上で,自らも地域社会の担い手であるということに対する認識を深められるようにすることを目指す。
地域実習E2  地域実習E1で扱った,主として高齢者や障害者を含んだ地域住民の活動を支援することに関係する事象・事例に関して,特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して,活動の理念や経緯,活動の内容と方法,地域にとっての役割や貢献等についての知見を,実践的に深める。標準的には,事前指導,現地での40時間程度の実習活動,事後指導で構成する。
地域スポーツマネジメント論  本科目は,経営学の理論と発想を基本にして,豊かな地域スポーツ活動のための条件整備を理解し,生涯スポーツの振興を図る為の効率的・効果的な経営過程論について知識を深めることを目的とする。地域を基盤としたスポーツ活動は,豊かなスポーツライフのあり方を考える上で欠くことができないことを意識し,その変遷を主に政策的な観点から解説する。また,現状及び問題点の多面的な検討を通して,地域スポーツの課題解決に求められるマネジメント力を養うことを目指す。
第Ⅳ群(コミュニティ資源継承プログラム)
科目名 特長
コミュニティ文化継承概論  本科目は,コミュニティにおける文化継承の実際を確認し,その意義と可能性を概観することを目的としている。コミュニティが共有している有形・無形の文化資源の内容(自然景観や自然資源,文化財,生業・産業,伝統的な暮らしや伝統芸能,儀礼・祭礼,コミュニティの記憶等),継承の形態(伝統的な集団による受け継ぎ,学習グループ,口伝,エコミュージアムなど)を,社会システムや自然環境との関わりとともに考察する。また,新たな文化の創造・継承も視野に入れ,アートイベント,アートプロジェクトなどの事例を検討する。
地域実習G2  地域実習G1で扱った,地域の情報資源を継承する活動に関係する事象・事例に関して,特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して,活動の理念や経緯,活動の内容と方法,地域にとっての役割や貢献等についての知見を,実践的に深める。標準的には,事前指導,現地での40時間程度の実習活動,事後指導で構成する。
コミュニティ文化資源活用論  今日の高度情報化社会において,コミュニティの文化資源を,情報ツールの使用により,発信,共有し,活用するためのスキルは必要不可欠なものとなりつつあり,地域博物館がそのコミュニティの情報の集積拠点,ポータルサイト的役割を期待されることも少なくない。本科目では,そうした認識に基づいて,文化資源の情報化の実際,ICT等の情報ツールの活用,情報管理と課題等の実際を検討しながら,関係する基礎的能力を養うことを目指す。
第Ⅴ群(コミュニティ創生計画プログラム)
科目名 特長
コミュニティ創生計画論  本科目は,地方創生政策はその一環として,人口減少・経済規模の縮小等に計画的に対処すべく,各地域が総合戦略の策定に努めるよう求めている現状を理解した上で,地域で策定される計画の制度と歴史,その成果と問題点について認識することを目的とする。また,地方創生政策の一環である各地の総合戦略の特徴や課題を考察し,これらを通して,地域の計画的運営に関する知見を深め,良好なコミュニティの形成に資する思考力を養うことを目指す。
地域実習J2  地域実習J1で扱った,コミュニティの創生を推進する活動に関係する事象・事例に関して,特定の地域において様々な活動をしている諸機関・団体・個人に密着して,活動の理念や経緯,活動の内容と方法,地域にとっての役割や貢献等についての知見を,実践的に深める。標準的には,事前指導,現地での40時間程度の実習活動,事後指導で構成する。
地域異文化共生論  本科目は,カルチュラルスタディーズの知見に基づいて,「文化」の意味を理解した上で,移民や難民問題を抱えた欧米の多民族・多文化社会の事情を踏まえ,マイノリティ二世の若者に焦点を合わせて検討することを目的とする。異文化同士がコミュニティ共創の当事者意識によって連帯する道を,平和学や文化人類学の知見に求め,雑種化するアイデンティティ,反自文化中心的文化相対主義,リミナルコミュニタスが喚起する共同性,他者の他者性の尊重といったキーワードを用いて考察する。
第Ⅵ群(専門技能科目)
科目名 特長
地域情報資源処理法  情報技術の進展に伴い,図書館業務は効率化したことから,技術を理解し,活用できなければ,図書館そのものの運用ができず,また,配慮が行き届かない図書館サービスを生じさせる構造となっている。本科目では,こうした背景を意識して,図書館の業務に欠かせない情報技術を論理的に説明することを目指す。また,コンピュータ技術やインターネット技術の基礎,図書館の業務システム,サーチエンジンやデータベースの仕組み,電子資料(電子ジャーナル,電子書籍)などについて,とりわけ,地域情報資源の処理に関する具体的事例をもとに解説する。
博物館展示論  展示は,博物館が自然・文化・歴史に関する事象とその研究成果を公開する際の,中心的な手法・活動形態であり,地域博物館においては地域を表現・発信する際のメディアとなる。本科目では,多様な博物館の形態,展示手法や表現の種類,展示の構造を,事例を用いながら学習する。また,計画から展示の構築に至るプロセスを考察し,コンセプトを具現化する過程や展示のメッセージ性など,博物館と社会との関わりについて検討する。
地域社会調査論Ⅰ  地域社会に関わる問題を実践的にまたは学術的に論じる際には,客観的な資料・データに基づくことが求められる。資料・データを蒐集する一つの方法が社会調査である。本科目では,最終的には自ら社会調査を実施し,資料・データを分析・考察する能力を身につけていくための最初の段階として,社会調査に関する基本的な考え方,量的調査や質的調査等の社会調査の方法,資料・データの蒐集から分析までの諸過程などに関する学習を通して,社会調査に関する基礎的な知識の習得を目指す。