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学部長あいさつ

経済学部長 平出 尚道 [Hiraide Naomichi] 経済学部長 平出 尚道 [Hiraide Naomichi]

経済学部長 平出 尚道 [Hiraide Naomichi]

学部長あいさつ

 昔々私が若かった頃、人間を動物と区別するものは、道具を使うか否かであると言われていました。しかし、道具を使う動物が次々と一般的に知られるようになり、この定義は意味のないものとなりました。このように、何が人間を規定するのかは(なぜ規定しなければいけないのかということもありますが)やっかいな問題です。もしかしたらアポリアなのかもしれません。ただ、人間には強い探究心があります。そしてその探究心が大学を生みだしました。

 それでは、経済学部では何を探究するのでしょうか。経済学とは一体どういう学問なのでしょうか。

 私はアラ還です。60年近く生きています。生まれたばかりの私と今の私が同じ人間であるかどうかはよくわかりませんが、少なくとも60年近く途切れたことのない何らかの継続性は認められると思います。ところで、私には農地も道具も機械も技術もありません。ですから、棉花や亜麻を栽培し糸を紡ぎ布を織ることも、穀物や野菜を育て収穫し加工することもできません。それなのになぜ、60年近く生存することができたのでしょうか。何も私だけではありません。流れた時は異なっていても、すべての人々が誕生から生存しているはずです。なぜできたのでしょうか。それを探究するのが経済学です。考えてみてください。われわれがこれまでどのようにして存在してこられたのかは、単純に説明できるものではありません。多様な要因に基づいて可能となったものです。ですから、経済学は広い領域を研究対象としており、本学部教員の研究テーマも実に多様です。こうみてくると、経済学は奥の深い学問です。そして、どうやら経済学は探究心をさそう魅力的な学問のようです。

 本学部においては、教育課程の編成、資格取得のサポート、留学のサポート、論文・エッセイコンテストの実施等を通じて、その探究心を育てていく制度が整えられています。興味のある方は、このホームページ等で確認してみてください。

 青山学院大学が開学した1949年に本学部は創設され、昨年度70周年を迎えました。このように本学部は青山学院大学のなかでも歴史のある学部です。もちろんそれは、経済学が重要な学問であることと無関係ではありません。上記のように、経済が人々の生存の基礎をなすものだからなのです。