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学部長あいさつ

教育人間科学研究科長 小田 光宏の写真

教育人間科学研究科長
小田 光宏 [Mitsuhiro Oda]

教育人間科学部は、2009年4月に発足しました。設置の検討過程における課題の一つは、学部名でした。教育学科と心理学科の2学科で構成することから、そのまま組み合わせた教育心理学部や心理教育学部が登場しました。両学科が人間の成長や行動をトータルに扱う学問領域であることから、人間発達学部や総合人間学部も候補になりました。最終的に、私立大学の学部としては最初となる、教育人間科学部という名称を採用しました。このとき、スタッフ一同が思いを込めたことの一つが、「科学」という言葉です。

仮に、「子どものころに本をたくさん読むことが、その後の人格形成に役立つ。」と聞いて、どのようにお思いになるでしょうか。肯定・否定、いずれも容易ではありません。いくつかの疑問が湧くからです。「人格が形成されたとは、どのようになること?」「たくさんとは、何冊くらい?」「読むのは、どんな本でもよい?」「子どものころとは、何歳まで?」「読書と人格形成は、関係するの?」…などなどです。

教育人間科学部における学びでは、こうした「問い」の設定を重視しています。また、「問い」に対する答えを、合理的・客観的な根拠とともに見出すために必要な、量的・質的な調査手法を身に付けることを強調しています。そして、得られた成果を的確かつ効果的に他者に伝達し、新たな発見をさらに始められるよう指導することを大切にしています。こうした学びこそ、「科学」という言葉に込めて。私たちが目指していることです。

一方、教育人間科学部ではいま、教育課程(カリキュラム)の編成に関する多様な課題の解決と実現に取り組んでいます。例えば、専門的な学びの基礎となるアカデミックスキルの獲得や、反転学習に代表される主体的・能動的な学び(アクティブラーニング)の促進が挙げられます。情報社会で生活する際の根幹となる情報活用能力(インフォメーションリテラシー)の向上や、グローバルに活躍するための実質的な英語4技能の育成もあります。教育人間科学部で開設する教育課程の構成と内容は、これらにすでに対応していると自負していますが、教育課程の持続可能な発展を、さらに心がけます。

なお、私個人はいま、ephs4.0というフレーズに思いを馳せています。ephsと書いて「エフ」と読みます。教育人間科学部の英文名称、College of Education, Psychology and Human Studiesの頭文字です。当学部のサイト(http://www.ephs.aoyama.ac.jp/)のドメインにも登場します。4.0は、第4世代、第4段階を意味しますので、新たな試みを構想中ということになります(「乞うご期待!」)。ephs4.0には、教育学科における教員養成課程の再課程認定への対応や学校司書モデルカリキュラムの実施、心理学科における公認心理師資格課程の編成などが背景にありますが、そうした免許・資格の問題に矮小化することなく、学問・研究領域としての教育学・心理学に関する専門教育の充実を模索します。

それにしても、2009年に発足したのに「もう4.0?」と思われるかもしれません。実は、それ以前に長い歴史があるのです。教育学科は第二部教育学科とともに、1950年に文学内に設置され、この学科内に心理学の領域も位置付けられていました。言わば、1学科時代です。これを1.0とすると、2001年に文学部内で心理学科が教育学科から独立して併存した時期が、2.0となります。この2学科が教育人間科学部となってからが、3.0です。70年近くに及ぶこうした実績に基づき、教育学や心理学を通して人間の問題を考えようと志す若い人たちの科学的な姿勢の育成を、充実した体制を整えて支援したいと願っています。

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