理工学研究科理工学専攻知能情報コースの加藤康男さんが、「第22回マイクロエレクトロニクスシンポジウム ベストペーパー賞」を受賞



理工学研究科理工学専攻知能情報コースの加藤康男さん(博士後期課程2年・佐久田博司教授研究室所属)の研究発表が、2012年9月12日(水)・13日(木)に大阪府立大学中百舌鳥キャンパスで開催された「第22回マイクロエレクトロニクスシンポジウム(MSE2012 エレクトロニクス実装学会秋季大会)」おいて、「ベストペーパー賞」を受賞しました。

本シンポジウムは、エレクトロニクス実装分野の企業・大学・公共研究機関の最新の研究・開発の成果を発表する場を提供するために開催されているもので、「ベストペーパー賞」は、エレクトロニクス実装の学術・技術的に優れた論文発表者に贈呈されるものです。

受賞した研究発表は「人体通信用新型電界センサによる微小信号測定」です。

近年のユビキタス指向にマッチする通信技術として、人間の体表面に微弱な電界領域を形成し、人体を介してデータ通信をおこなう“電界式人体通信技術”が注目されています。
この技術を応用すると、通信端末をポケットに入れてドアノブに触れることでドアの施錠解錠が可能になり、握手をすることで携帯電話のデータを交換することが可能になります。しかし、人体表面に存在する微弱で不安定な電界信号を検出する有効な技術が確立されておらず、人体通信用高感度電界センサの開発は焦眉の急を要する課題となっていました。
今回の受賞論文は、古典的な電子部品のひとつである“コイル”を“容量性分散結合(Capacitive Dispersion Coupling)”という、従来のエレクトロニクスの概念には無い斬新な独自技術を用いて動作させることで、人体通信用電界センサの高感度化の可能性を示唆したものです。

容量性分散結合技術を応用した電界センサの例

加藤さんの論文は、研究内容が優れていたことや発表のわかりやすさ等が評価され、今回の受賞に至りました。
なお、同大会では、64件の論文発表があり、うち4件に「ベストペーパー賞」がおくられました。2013年9月に開催される「第23回マイクロエレクトロニクスシンポジウム(MSE2013 エレクトロニクス実装学会秋季大会)」において表彰式が行われます。

2013.04.09