馬場彩准教授、望月維人准教授、鈴木岳人助教(3名とも理工 物理・数理)が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞



馬場彩准教授、望月維人准教授、鈴木岳人助教(3名とも理工学部・物理数理学科所属)が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。
同賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象に表彰するもので、同年度は、97名の若手研究者に同賞がおくられました。
2015年4月15日(水)、文部科学省において表彰式が行われました。

なお、各受賞者の業績名と概要は以下のとおりです。

【 馬場彩准教授 】
業績名:「宇宙X線とガンマ線を用いた宇宙線加速現場の観測的研究」
業績概要: 「チャンドラ」や「すざく」などのX線天文衛星、ガンマ線望遠鏡「HESS」などで、星が最後を迎える際におこした大爆発(超新星爆発)の残骸を観測し、その衝撃波面では「宇宙線」と呼ばれる超高エネルギー粒子が非常に効率よく加速されていることを発見した。同研究は、銀河の基本構成要素であり自然放射線の一つでもある宇宙線の起源解明につながるものとして期待されている。

【 望月維人准教授 】
業績名:「マグノン励起による磁性制御の理論研究」
業績概要:電子スピンの集団振動であるマグノン*励起**(スピン波)を利用することで、磁性体中の磁気構造を小さなエネルギーで高速に反転させたり、駆動できることを初めて理論的に解明した。同研究によって、超省電力な高性能磁気メモリの実現にむけ、端緒を開いた。

* 結晶格子中の電子のスピンの集団振動を量子化した準粒子。
** 原子や分子が外からエネルギーを与えられ、もとのエネルギーの低い安定した状態からエネルギーの高い状態へと移ること。

【 鈴木岳人助教 】
業績名:「動的地震破壊過程の包括的理解のための数理物理的研究」
業績概要:熱・流体圧・非弾性な空隙生成の相互作用、及びその空隙生成を向きまで含めて拡張した損傷をテーマとし、個々の地震の振る舞いの詳細にとらわれるのではなく、地震現象を包括的に理解しようとした。その結果として、一見多様で複雑な地震現象が、少数の無次元数の違いという簡単な理解に帰着された。
本研究成果は、地震現象の理解の基礎になるだけでなく、分野を超えて一般的な「摩擦現象」の物理までを統一的に理解する第一歩にもなると期待されている。

「若手科学者賞」を受賞した望月維人准教授(左)、馬場彩准教授(中央)、鈴木岳人助教(右)

関連情報

2015.04.15