吉松美帆子さん(法学部2年)が、平成28年度刑事政策に関する懸賞論文で「優秀賞」、遠藤モナミさん(同2年)が「佳作」を受賞



吉松美帆子さん(法学部2年)の執筆した論文が、平成28年度刑事政策に関する懸賞論文で「優秀賞」、遠藤モナミさん(同2年)が「佳作」を受賞しました(論文指導:安部祥太法学部助教)。

「刑事政策に関する懸賞論文」は、住みよい社会を作り上げるためには刑事政策思想の普及が特に重要であるとの観点から、財団法人日本刑事政策研究会と読売新聞社が大学生または大学院生を対象に毎年、刑事政策に関するテーマを決めて論文を募集しているものです。
本年度のテーマは「青少年による薬物使用を防止するための対策」で、青少年に規制薬物を使用させないための効果的な施策や、実際に規制薬物を使用してしまった青少年への有効な介入方策を、実現の可能性がある具体的な施策として提案するというものです。

優秀賞を受賞した吉松さんの論文タイトルは「里親型ホームステイプログラムによる青少年の薬物再使用防止」です。吉松さんは、青少年の薬物再使用防止に焦点をあて、青少年による薬物の再使用を防止するためには、社会が彼らの支え手となり、社会復帰を支援することが望ましいと考え、薬物使用に至った青少年が実家以外の家庭で社会復帰を果たす「里親ホームステイプログラム」を提案。薬物使用に至った家庭環境から離れ、薬物のない場所での生活が長期にわたって継続していくことで、薬物のない生活が当たり前になり、青少年が社会から孤立することなく社会復帰が実現できるであろうと提言しました。

他方、佳作を受賞した遠藤さんの論文タイトルは「ICT活用と教員研修義務化による小学校への全国統一薬物乱用防止教育制度の導入」です。遠藤さんは、青少年の薬物使用を未然に防止することが重要だと考え、現在、中学・高校に重きが置かれている薬物乱用防止教育を小学校5年生・6年生に対して行うことを提案。教育内容が全国のどこの地域でも同じになるよう「主人公が薬物乱用への道をたどってしまう」という設定のシミュレーションゲームアプリの開発を提示し、さらに教員に対しても薬物に関する一定の知識を持ち、かつ効果的な指導が行えるように指導方法等も含め研修を行うことを提言しました。

同懸賞論文は、応募作品の中で優れた論文に「優秀賞(2名以内)」「佳作(5名以内)」がおくられますが(優秀賞は該当者なしの年度もある)、今年度は審査の結果、優秀賞1件、佳作3件が選出されました。なお、同懸賞論文は、昭和62年度(1987年度)から募集が開始されていますが、大学2年次での優秀賞受賞は、平成6年度以来とのことです。吉松さんの論文は、規制薬物を使用した青少年が社会復帰する上での環境整備を重視することに焦点をあて、特に里親型ホームスティというユニークな提案であることが評価され、他方、遠藤さんの論文は、学校におけるより具体的な防止教育や啓発活動を示したことが認められ、受賞にいたりました。
2017年1月18日(水)、法曹会館にて表彰式が行われました。
また、日本刑事政策研究会機関紙「罪と罰」(季刊)2017年3月号に、吉松さんの執筆した論文および遠藤さんの執筆した論文要旨が掲載される予定です。

平成28年度刑事政策に関する懸賞論文で「優秀賞」を受賞した吉松さん
(中央)、「佳作」を受賞した遠藤さん(左)と2人の論文を指導した安部助教

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2017.02.03