理工学研究科2010年度卒業生の白瀬裕己さんらが、研究集会「非線形波動研究の進展-現象と数理の相互作用-」ポスターセッションにおいて「ベストポスター賞」を受賞


2010年度卒業生の白瀬裕己さん(理工学研究科基礎科学コース、薩摩順吉教授)らによる共同発表が、2011年10月27日(木)~29日(土)、九州大学応用力学研究所で開催された研究集会「非線形波動研究の進展-現象と数理の相互作用-」のポスターセッションにおいて、「ベストポスター賞」を受賞しました。

この賞は、研究集会出席者による投票で、もっとも得票を集めた「優れたポスター講演」に贈られるものです。白瀬さんらの講演は、応用の可能性において特に内容が優れていたことやプレゼンテーションのわかりやすさ等が評価され、「ベストポスター賞」を受賞するにいたりました。

白瀬裕己さんらのポスター講演は、「超離散系におけるカルマンフィルター」です。

カルマンフィルターとは、誤差を伴う観測値から実際の値を推定するアルゴリズム(計算方法)です。例えば、飛行しているロケットの位置や速度を制御したいとき、時々刻々と得られる観測データから実際の位置や速度を推定する必要があります。このときに使われるアルゴリズムが「カルマンフィルター」です。もともとカルマンフィルターは、線形系と呼ばれる比較的簡単なシステムに対して設計されていますが、現実の複雑な現象は非線形系で表されるものが圧倒的に多いため、適用範囲が限られていました。

白瀬さんらは、カルマンフィルターの考え方を拡張し、ある種の非線形系にも適用できるようなフィルターを提案しました。白瀬さんらの新たな試みは、非線形フィルター理論の一般論の構築にも繋がることが期待されています。