2013年度より新たな教育課程のため就学キャンパスを移行します


2012年3月1日
青山学院大学学長
仙波 憲一
  1. 被災者の皆様へのお見舞い
    東日本大震災が発生して早くも一年を過ぎようとしています。まず、大地震と津波、さらには福島原発事故による放射能汚染で、生活の場や仕事場を失い、いまだ苦しい環境と闘っておられる多くの被災者の方々に、心からお見舞い申し上げます。
  2. 被災者への支援措置:
    本学では震災当日、学生をはじめ学外の帰宅困難者を含めた約9,000名の人々が不安な一夜を過ごしました。また3月中には学長の下、緊急支援対策本部を立ち上げ、水や食料等の救援物資を被災地に送るとともに、夏期休暇には被災者支援と地域復興支援の下、教職員・学生がさまざまな緊急支援活動を組織的に開始しました。特に石巻市の商店街の街路の復興支援、多賀城市や大船渡市等の幼児や小中学生を中心とした子どもたちへの学習支援を通じたメンタルケアー等を集中的に行い、現在も本学のボランティアセンターを中心に大学としてできる支援活動を行っています。これからも息の長い支援を続けてまいります。
  3. 受験生・在学生への支援措置:
    昨年と今年の受験生に対する支援措置として、受験料や入学後の授業料の減免措置等を行いました。また被災を受けた在学生も少なからずいて、学生たちの学習生活環境が損なわれないように、学校法人青山学院と青山学院に勤務する教職員が一体となり資金を提供し、学生が卒業するまで給付金による経済支援をすることを決定して実行しております。
  4. 就学キャンパス再配置延期の経緯:
    キャンパスは大学にとって単に物理的立地という側面のみならず、大学の雰囲気をつくり出し、学生を育成する教育環境や研究開発活動を促進する空間としての重要な機能を持ちます。このキャンパス機能を十二分に発揮させるために、2012年4月に相模原キャンパスにある教育課程から人文社会系学部の1、2年次の教育課程を青山キャンパスに移行することとしました。これに対応するため、青山キャンパスに17号館の建設、続いて既存棟のPC教室・学生ラウンジ等の諸設備の増改築をすすめてきました。しかしながら、東日本大震災の影響を受けて外壁をはじめとする資材の破損やさまざまな部材の調達等に約5か月の遅れが生じ、一連の計画をしていた諸工事が新学期開始前には終了しないことが判明しましたので、断腸の思いで移行を2013年4月へと1年繰り延べることといたしました。これにより、多くの学生やご家族の方々に精神的かつ経済的なご負担をおかけしたことに対し、改めて深くお詫びを申し上げます。
  5. 就学キャンパス再配置の進行状況:
    17号館の竣工は、現在4月上旬が予定されており、4月26日に献堂式を予定しています。この後、整備の整った教室と学生食堂から順次段階的に使用を開始してまいります。なお、17号館完成後に行う1、2、7、8、11号館等の一連の改修工事、これに続く相模原キャンパスからの引っ越し等は、夏休みと春休みに順次行い、2013年4月には万全の態勢で学生を受け入れます。
    今回の青山キャンパスへの教育課程の再配置の狙いは、都市型イメージの強い本学の特徴をさらに押し出し、従来大学全体を横割りに考え教養課程と専門課程とを2キャンパスに分離していた教育課程を、キャンパスごとで学部教育課程を完結させる4年一貫制にして、教育の質的向上とその充実につなげることを狙いといたしました。この実現に今後とも邁進してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
入学年度別の各学部の就学キャンパス
青山学院大学は、2013年度よりさらに効果的な学びを推進する“4年間一貫教育”に向けて、”教育課程の移行“を進めます。この計画により、青山・相模原とも、入学から卒業までの4年間をひとつのキャンパスで学ぶ就学体制がスタートします。
入学年度別の各学部における就学キャンパスは以下の通りです。
図:2013年度からの就学体制
1~4年次を一貫して同じキャンパスで学ぶ“魅力”。
1・2年次から、より多くの専門科目が履修可能に!
1・2年次生は先輩たちの鋭い意見やものの見方に触発されたり、3・4年次生は後輩たちのフレッシュな発想に刺激を受けたりと、学年を超えた活気あふれる学びの場が広がります。

学部生のうちから、大学院レベルの教育機会を!
学部生のうちから大学院科目を先取りできる「特別履修制度」に加えて、より高い専門性を追究できるように、学部教育と修士課程を連動させた「5年間履修システム」を検討しています。

青学ならではの教養科目も学びやすい環境に!
全学共通教育システム『青山スタンダード』で身につける教養・技能についても年次にとらわれることなく、履修可能に!4年間をフルに活用して効果的に学べます。
青山キャンパスにツインタワーの新校舎を建設しています。
地上6階と地上12階からなるツインタワー構造の新校舎「大学17号館」は、各種教室・講義室、学生食堂や学生ラウンジのほか、国際会議場仕様の大講義室も設けられます。
21世紀青山キャンパスのシンボルとなる「大学17号館」
青山キャンパス再開発進行状況
青山キャンパスでは、ツインタワーの新校舎「大学17号館」の建設が進んでいます。東日本大震災の影響による資材の遅れや電力事情などにより、当初計画していた2012年1月竣工の変更を余儀なくされましたが、順調に工事が進んでおり、2012年4月上旬の竣工を見込んでいます。その後、設備などの整備、既存校舎からの引越しを経て、段階的に同館の使用が開始されます。

17号館は6階と12階の2棟からなり、豊かな緑に囲まれた景観をいかして、自然との共生を考慮しています。また居心地の良い空間づくりをコンセプトとしており、建物内には各種教室や専門職大学院施設の他、学生食堂、学生関連事務窓口、国際会議場にも使える大講義室などが設置されます。また各階にラウンジスペースを教室の隣りや踊り場に設置し、グループ学習や学生が集うことの出来る環境を整えます。

現在の学生食堂に加えて、17号館1階に新しく学生食堂を開設し、座席数が約1,000席増加します。新しいメニューも用意する予定です。また2階にはこれまでキャンパスの各校舎に点在していた学生窓口を集約して、より利用しやすくします。

大講義室は低層棟の6階に作られ、ロビー・ホワイエからは緑のキャンパスを望むことができます。座席数562席、4ヵ国語同時通訳設備や大型プロジェクタを備えた本格的な国際会議場仕様で、第2代青山学院院長本多庸一(1848~1912)にちなんで、「本多記念国際会議場」と名付けられることが決まっています。

21世紀の青山キャンパスのシンボルとなる17号館が間もなく誕生します。
17号館完成後も更に続く青山キャンパスの再開発
大学17号館の完成後、2013年から新たに約7,000名多くの学生が青山キャンパスで学ぶことになるのに備えて、キャンパスの既存校舎の耐震工事や大規模改修が予定されています。

大学1号館から進路・就職センターと学生部が17号館に移り、1号館には耐震補強を施した上で購買会とラウンジが設置されます。また銀杏並木から17号館に行くために、1号館正面入口から17号館に抜ける新しい通路を設けます。この夏に耐震工事を行った大学2号館には、現在1階にだけ設置されている公開パソコン室を2階にも増設し、3階には情報実習室を新たに設けるなど、情報施設の充実をはかります。

正門近くにある7号館の学生ロビーは、そこからキャンパスのどこにでもつながるラウンジ兼イベントスペースとして改装されます。同じく17号館に移転する学務部教務課・教職課程課のある8号館1階には、大学図書館に近接しているため図書閲覧スペースと、15号館のAVライブラリーが移設され、個人学習に適した環境が整います。

この他にも音楽系部室・課外活動室の新設や体育館地下のフィットネス施設改修など、さまざまな計画が進んでいます。また2013年度以降の次期再開発計画として、本学の新しい知のセンターとなる大学新図書館の建設が構想されています。

これらの工事は授業や研究に影響を与えないよう、春期・夏期の休暇期間を利用して行われます。今後の具体的な改修・再開発計画が決まり次第発表してまいります。
キャンパスマップ
(1) 大学17号館(建設中)
学生食堂、事務窓口、国際会議場、専門職大学院、課外活動施設、ラウンジ、各種教室
(2) 大学体育館地下
フィットネス施設改修
(3) 大学1号館・7号館
購買会、ラウンジ、イベントスペース
(4) 大学8号館
図書閲覧スペース/AVライブラリー
(5) 大学2号館
情報施設の増設