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理工学部 秋光純教授が、「平成19年度日本結晶学会西川賞」を受賞

理工学部 物理・数理学科 秋光純教授が、「超伝導探索と新規構造に基づいた物質開発の研究」において、「平成19年度日本結晶学会西川賞」を受賞されました。
日本結晶学会学会賞は、結晶学の進歩発展に寄与し、その業績が特に顕著な人に贈られるもので、西川賞、学術賞、進歩賞の3種があります。その中で、西川賞は、長期にわたって業績を積んだ人に贈られるもので、学会の中でも一番権威のある賞となっています。
秋光教授の西川賞受賞理由は、「秋光教授は、物性科学の分野において多くの業績をあげているが、新しい超伝導体の発見をし、その発見においては結晶学がきわめて重要な役割を担っていることを示した。」ということです。
12/1日(土)、東京工業大学(大岡山キャンパス)で行われる日本結晶学会2007年度年会および総会で授賞式が行われます。
以下、受賞理由全文
日本結晶学会西川賞   秋光 純
「超伝導探索と新規構造に基づいた物質開発の研究」
秋光教授は、物性科学の分野において多くの業績をあげているが、顕著なものは、新しい超伝導体の発見であり、結晶学がこの分野において極めて重要な役割を担うことを示したものである。種々の銅酸化超伝導体が報告される中で、秋光教授は一次元と二次元の中間的構造をもつ梯子格子型超伝導体を見出した。これは二酸化銅の面をもつ構造でなくとも超伝導体が存在することを示した唯一の例である。さらに、二硼化マグネシウムの発見がこの分野に大きい衝撃を与えた。超伝導転移温度が39Kであると報告されたが、これは産業的に用いられている従来の金属系超伝導に比べてほぼ2倍近い値である。試料作成が容易で実用化に際して重要な臨界電流、臨界磁場も高く、応用性に富む超伝導体である。その結果は世界的に高く評価されている。このように秋光教授は、回折結晶学の研究方法を駆使して、構造に関する深い洞察から新規の超伝導体を開発したものであり、その業績は西川賞に値するものと考えられる。
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