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理工学部 化学・生命科学科の阿部二朗准教授の研究成果が世界的に注目され、ネイチャー誌の研究ハイライトで紹介されました。

理工学部 化学・生命科学科の阿部二朗准教授の研究成果が世界的に注目され、自然科学系雑誌の最高峰であるネイチャー誌(2008年7月3日発行、Vol. 454, p. 4)、およびアメリカ化学会機関誌C&EN(Chemical and Engineering News)(2008年7月7日発行、 Vol. 86, No. 27, p. 24)で紹介されました。阿部准教授は、紫外光を照射した時のみ、無色からモスグリーンに着色する新しい有機化合物(有機フォトクロミック化合物)の開発に成功しました。これまでにも、このような光応答を示す有機フォトクロミック化合物は数多く知られておりましたが、阿部准教授の研究グループ(大学院生の藤田華奈さん、波多野さや佳さん、加藤大輔さん)が開発した化合物は、紫外光を照射すると数百フェムト秒(1フェムト秒は、10のマイナス15乗秒)で着色し、紫外光照射を止めると269ミリ秒という高速で無色に戻ることが大きな特徴です。光照射を止めると速やかに無色に戻る様子を記録した動画がYouTubeにも紹介されています。このような化合物は、太陽光の下で瞬時に着色し、室内に入ると同時に無色に戻る高速変色型のサングラスに応用できるほか、電磁波の性質を高速に光スイッチングする光機能性材料としても応用できます。
この研究成果はアメリカ化学会有機化学専門誌の「Organic Letters」に掲載されたものであり、日本に先んじてアメリカから情報発信されました。「Organic Letters」の電子版がWeb上に公開されると、アメリカの著名な科学ブログサイトである「WIRED」に掲載され、さらに、「WIRED」の日本語版サイトである「WIRED VISION」にも紹介されました。その後、Natureをはじめとして世界中のメディアで紹介されるとともに、日本国内ではYahooニュース、Gooニュース、Livedoorニュースにも紹介され、大きな反響を呼んでいます。
なお、この研究は文部科学省科学研究費特定領域研究「フォトクロミズムの攻究とメカニカル機能の創出」(領域代表者:立教大学教授・入江正浩)の研究プロジェクトの一環として進められているものです。

(参考)
Nature(英語サイト)
米国化学会C&EN News
米国化学会誌
WIRED(英語サイト)
WIRED(日本語サイト)
文部科学省特定領域研究
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