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理工学部の橋本修教授と大和製罐㈱がテラヘルツ波技術での容器シール部異物検知技術を開発

本学理工学部の橋本修教授と総合容器メーカーの大和製罐株式会社(東京都中央区)は、食品容器のシールに挟まった異物を、透過力の高い電波「テラヘルツ波」で検知する技術を開発し、7月8日付のフジサンケイビジネスアイ紙に掲載されました。
「ゼリーなどのプラスチック容器では、シール部に食品の断片、髪の毛などが挟まり、それが美観を損ねたり、腐敗原因の一つとして、食品衛生上の問題になる可能性がある。
研究グループは、1テラ(1テラは1兆)ヘルツ周辺の電波発振器を用いて、シール部での電波透過率の変化を測定。その結果、毛髪や水などがシール部に挟まった場合に、主に使われるポリプロピレン素材の場合で5%以上、容器そのものの減衰が大きくなるペット素材の場合でも1%以上、透過率が減少することを確認した。透過率が減少するのは、異物などが電波を吸収したり、電波が入ってきた方向に反射するため。
また、水分をほとんど含まないタマネギの皮や、魚肉でも透過率が減少することが分かった。これらに多く含まれるタンパク質が透過率を下げるという。このため製造中の異物混入発見に広く利用できると期待されている。
テラヘルツ波は、電波と光との境界の周波数にあり、光でありながら物質をある程度透過する。このため、郵便物の中にある危険物を画像で透視するなどに利用される。テラヘルツ波は、1テラヘルツで波長が0.3ミリと短く、小さな対象物でも感知できる。
画像で検知する場合は装置なども高くなるが、今回の技術では、透過率だけを連続計測する簡易で安価な方法で、規格外の製品を見つけることができる。テラヘルツ波の安全用途での活用が広がると期待できる。」(以上、フジサンケイビジネスアイ紙面より)

新技術であるテラヘルツ波の発振器の価格が下がり、サイズも小さくなってきたことから、大和製罐株式会社では、食品容器シール部を高速に品質管理する技術として、製造ラインへの導入を検討ということです。

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