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理工学部 福岡伸一教授の研究が科学専門誌ネイチャーに掲載されました。

権威ある科学専門誌ネイチャー11月12日号に、理工学部化学・生命科学科 福岡伸一教授のGP2タンパク質に関する研究論文が掲載されました。

福岡教授は、自ら発見したGP2タンパク質の機能を探るため、GP2を人為的に欠損させたノックアウトマウスを作りました。しかしこのマウスは全く正常でした。それは他のタンパク質が欠損を互いに補完する「動的平衡」の結果とみなすことができます。この経緯は、ベストセラーとなった福岡教授の著書「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書)に詳しく書かれています。

今回の研究は、GP2タンパク質の新しい機能を発見したものです。理化学研究所、東京大学などとの共同研究により、GP2タンパク質は、病原体細菌が消化管に侵入したとき、これを捕まえて免疫細胞に引き渡す「細菌受容体(レセプター)」として働いていることが見出されました。ノックアウトマウスは通常、実験室内のクリーンな環境で飼育されているため細菌受容体としてのGP2が存在しなくても見かけ上、健康に見えたのでした。環境に揺さぶりがかかったとき、動的平衡が初めてその脆弱さを露呈する例証だと福岡教授は捉えています。

この発見は「経口ワクチン」の開発に役立つものと期待されます。経口ワクチンは、飲むことによって効果を発揮するので、途上国の公衆衛生向上に寄与するものとして有望視されています。

nature(掲載論文)
nature(日本語要約)
理化学研究所(プレスリリース)
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