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都心の文化資源等を活かした知の創造と発信
街中メディア拠点を中心に展開する「ラボ・アトリエ実習」の魅力化と定着化

取組の概要

先進国の経済は知識を売ることによって成り立っている。知識は固有の文化的背景から生まれることが多いため、近年、文化に関する教育の必要性が強く主張されている。本学は、そうしたニーズに応えるため、2008年度に総合文化政策学部を開設した。同学部では文化を総合的にマネジメントし、内外に発信できるような人材の輩出を目指している。その象徴となる科目が、学外の文化機関等と教員との共同プロジェクトに学生を参加させる新しい体験型教育プログラム「ラボ・アトリエ実習(以下、ラボ実習)」である。ラボ実習を通じて、学生は創造の現場を実体験することになる。

ラボ実習の成否は、まず「魅力あるプロジェクトの提供」に、次には学生になじみやすい「学習参加システムの整備」にかかっている。前者については青山キャンパス周辺の第一級の文化機関等の協力によって実現する一方、後者に関しては学生の事前学習用及び大学・文化機関コミュニケーション用「SNS機能付専用ウェブサイト」と、リアルなコミュニケーション・ツールである「マスタープランボード」とを併用して実現を図ることとした(図-1 参照)。本取組は、質の高い大学教育推進プログラムの枠組みにおいて、上記教育プログラムの円滑なスタートダッシュを試みるものである。

取組の概要

図-1 取組の概要

実施報告及び成果

魅力あるプロジェクトの提供

本取組では、第一級の文化資源に囲まれ情報発信拠点でもあるという都心立地のメリットを活かし、学生の学習意欲を刺激する先端的で臨場感に溢れるプロジェクトを用意することとした。具体的には「国際文化・芸術文化・都市文化・メディア文化」の学部履修コースに合わせて、実習で取り組む分野を「平和・アート・環境・メディア」とするとともに、青山キャンパス周辺の文化施設、教育資源等を独自にサーベイした結果をもとに、主たる連携文化機関を「国連大学・TWS(トーキョーワンダーサイト)・東京都・NHK」に求めることとした(図-2 参照)。

主たる取組分野と連携文化機関

図-2 主たる取組分野と連携文化機関

学習参加システムの整備

いずれのプロジェクトにせよ、学生が取り組む場合、相当の準備期間が必要となる。また最初から高いレベルのマネジメント能力の発揮が求められることから、本取組では履修半年前からの学生の動き出しを念頭に教務上のスケジュールを立て、望ましい進行のあり方を見出すこととした。特に学生の事前学習に配慮し、履修予定学生と教員・文化機関との円滑なコミュニケーションのため、「SNS機能付専用ウェブサイト」を構築すること、大学内にリアルなコミュニケーション・ツールとしての「マスタープランボード」を設置すること、の2点に取り組んだ(図-3~4 参照)。これらの活用により、プロジェクトの事前学習と推進効率が向上した。学生はウェブサイトを使って教員や文化機関と情報交換を行うほか、同サイトから必要なデータを得ることで、取組への負担を大幅に軽減させた。一方、マスタープランボードでは情報を視覚化し、それをマネジメントやワークショップの場で活用した。

SNS機能付専用ウェブサイト

図-3 SNS機能付専用ウェブサイト

マスタープランボード

図-4 マスタープランボード

情報発信と社会への浸透

青山学院アスタジオ(街中メディア拠点)を2009年に完成させ、本取組の拠点とした。ラボ実習用のスペースとして2階にプロジェクトルームとメディア編集室を配置し、そこでの学生の活動を1階NHKサテライトスタジオや地下ホールの企画と連動させるなど、情報発信のスピードと社会への浸透力の向上を図った。その他、毎年秋に開催の教育GPシンポジウムや地域イベント、年度末に配布の「教育GP報告書」を通じて取組状況をタイムリーに公表するとともに、本取組の成果をNHKの様々な番組企画に織り込むなどして、広く情報発信に努めた。

ラボ実習の開講実績

総合文化政策学部の設立以来、下図の通り堅調に推移している(図-5 参照)。

図-5 ラボ実習の開講実績

募集年度(履修年度) 開講プロジェクト数 履修生数
2008年度(2009年度) 12 121名
2009年度(2010年度) 19 271名
2010年度(2011年度) 17 295名
2011年度(2012年度) 15 219名
2012年度(2013年度) 14 264名

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