TOP

THE PAGE YOU ARE VIEWING

協同することの面白さ -学習科学の動向

青山学院大学<br>社会情報学部助教 <br> 太田 礼穂 [Ayaho Ota]

青山学院大学
社会情報学部助教
太田 礼穂 [Ayaho Ota]

協同することの面白さ -学習科学の動向

第5回 2018/11/17(土)

青山学院大学 社会情報学部助教    太田 礼穂

変化のはげしい現代社会では、決められたことをただ実行する力だけでなく、自分から知識を生み出す力が求められています。そのためには教えられた内容を受動的に覚えるだけではなく、主体的に試してみたり話し合ってみたりすることが必要です。たとえば職場のチームや学校などの学びの場で新しいプロジェクトに挑戦するとき、一緒に働く人々との関係をつくっていくことや、チームとして学び発達していくことは、プロジェクトの成功に重要な役割を果たしています。

心理学の研究分野では、こうした関係づくりやチームづくりを通した学びを実現する環境、つまり「学習環境」のデザインに関する研究成果が積み重ねられてきました。
従来の心理学では、人間の思考や学習をひとりひとりの頭の中の仕組みだけで実現されているものと考える傾向がありました。これに対して、学習環境のデザインに関連する心理学研究では、人々がどのようなやりとりをしながら、仕事を互いに意味づけ合い、理解し、環境を創り出していくプロセスを重要だと考え、こうしたプロセスがどのようにすればうまくいくかの研究が行われています。

こうした研究では、仕事や学びの場に参加する人々が自分の殻を破り、チームメンバーと一緒に創造的にふるまえるような関係を結ぶことが重要だと考えられており、そのための演劇遊びなどのエクササイズやその他のメソッドが開発されてきています。

本講義では、学習環境のデザインに着目した学習科学の知見を紹介し、それを実現するためのエクササイズを体験していただきたいと思います。

プロフィール

青山学院大学 社会情報学部助教
太田 礼穂 [Ayaho Ota]


筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻博士後期課程修了(博士, 心理学)。
青山学院大学社会情報学部助教。専門は教育心理学と発達心理学。