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2013年度 第2回新任教職員研修会を開催(9月17日)

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2013.9.17

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2013年度 第2回新任教職員研修会を開催(9月17日)

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日時: 2013年9月17日(火)13:00~16:00
場所: 第19会議室(青山キャンパス14号館11階)
司会: 全学FD委員会 委員 中野 昌宏教授
開会祈祷: 大学宗教部長 伊藤 悟教授
開会挨拶: 学務及び学生担当副学長 全学FD委員会委員長 長谷川 信教授


プログラム
 講師: 杉原 真晃 先生(山形大学基盤教育院 教育開発連携支援センター 准教授)
 (1)「学生の主体的な学習をいかにして引き出すか」についての理論・実践事例
 (2)ワークショップ:青学での実践的課題を語り合う

研修会の冒頭、伊藤 悟大学宗教部長が開会祈祷を奉げ、それに引き続き、半年の職務を終え後期が始まるにあたって、それぞれが青山学院大学の建学精神を重んじつつ、また学生たちの前に真摯に、謙虚に、そしてまた誠実に、教育者として、職員としての職業に就いていくことができるようお話がありました。

この開会祈祷の後、長谷川副学長による開会挨拶、引き続き司会より本日の講師・杉原先生の紹介があり、研修会が始まりました。

まず始めに、今日のテーマ「学生の主体性をいかに育むか」を開講するにあたって、「学生の主体性がない」「最近の学生は何をやっているのだ」「若者よ、目覚めろ」という視点から始めるのではなく、昨今の学生の主体性を感じたエピソードを共有しながらアプローチしていく旨説明がありました。

グループディスカッション1

教職員混合で編成された班ごとでの自己紹介を経て、各自が素晴らしいと感じる学生像とその具体的エピソードを情報交換するワークがなされました。

講義

杉原先生より、「学生の主体性」というテーマの下、スライド資料を元に講義が行われました。主体的学習が求められる社会的事情としてボーダーフリー大学の問題が紹介され、学生の授業外学習時間の低下や、サークル等課外活動にも興味がないという実態について触れられました。

さらに悪化が進むと、授業をサボることや、授業と関係のないことをしながら受講する「ながら出席」、私語、居眠り、飲食、ゲームという授業内でのルールの逸脱行為につながり、ひどい場合には暴言や乱暴が発生することがあるとお話がありました。

このような社会事情の中で、本学の卒業生が「青山学院大学を卒業した学生はさすがですね」と思ってもらうような人間に育てるにはどうしたらいいのかという課題について触れられ、その中で昨年の中教審答申からひもとき、「このような時代の変化、社会状況の変化がある中で、主体的に生涯、学び続け、社会にかかわっていく人間を目指すべき」という呼びかけがありました。

将来の予測が困難な時代で、ただ指示を待っているだけではなく各個が主体性を持ち考える力、そして生涯にわたって学び続ける力が必要だと話がありました。そのような目標を設定したとき、能動的に学んでいくアクティブラーニングの充実化が叫ばれていると解説がありました。

いざ主体的な学習を支援する教育方法について考察する中で、特に「授業に取り組もうとしない」学生について注力的にアプローチがなされました。その中でARCSモデルの紹介があり、ARCSの構成要素であるAttention(注意。学生の意識、注意どう向けさせるか。どういうときに注意が削がれるか)、Relevance(関連性。教師が伝達しようとしている授業内容と自らが学びたいことにどのような関連性や意味があるのかということを学生が理解できるようにすること)、Confidence(自信。不本意入学を筆頭にした、自信を失った学生が学習の中で成功を経験し、どこまでがんばればいいかが理解でき、自分にもできそうだという自信を持つこと)、Satisfaction(満足感はConfidenceと似た成功体験を指し「面白いね」、「やったぞ」という学生の満足感)についてそれぞれ具体的なエピソードを交えての説明がありました。

グループディスカッション2

テーマを学生の能動的な主体性として、能動的な学習者としての主体性について、学習意欲に関して、さらにはどのような問題状況とその原因について、本日の講義やそれぞれの経験を元に議論がなされました。

解説

主体性、学習意欲を向上させる工夫について、杉原先生の実際の講義経験を踏まえての解説がなされました。

グループディスカッション3および発表

各班でどういう課題状況があったのか、それはなぜ発生しているのか、それを克服するためにどういう工夫があり得るのかというような形で発表がなされ、他グループでの知見の共有が図られました。

1班

なぜ主体的に学べないのか・・・
 ・勉強、プロセスの面白さを知らない → 「びっくり」と「なるほど」をじんわりと浸透させる。
 ・目的が曖昧なので意欲が湧かない → きっかけを沢山ちりばめる。

2班

なぜ主体的に学べないのか・・・
 ・大学で学ぶ最終目的が分からない → 学生と教員が学習目的を共有する。

3班

なぜ主体的に学べないのか・・・
 ・不本意入学 → 初年次教育で全体像を掴ませる。
 ・受験勉強からの解放 → 大いに遊べばよい。
 ・授業について行けない → 上級生がアシストするサポートラウンジの設置。
 ・授業が何の役に立つか分からない → インターンシップに参加したり社会人の先輩の話を聴いたりする。

4班

なぜ主体的に学べないのか・・・
 ・自信を持っていない学生が多い → MARCHだっていいじゃない。
 ・キャリアプランが明確でない → 1~2年のうちに上級生からアドバイスを。
 ・システムが整っていない → ゼミを必修化して学ぶシステム作りを。

5班

なぜ主体的に学べないのか・・・
 ・本来、主体性はあるので「解放」してやる。学生の意見を吸収するシステム作り。
 ・1~2年の早いうちから、本物の研究者(の実践に)触れる機会を与える。

6班

なぜ主体的に学べないのか・・・主体性が低いと感じるケース
 ・質問をしてこない → 講義に学生にとって身近な話題を盛り込む。
 ・すぐに「わかりません」と答える → 試験と関連付けて話をする。
 ・窓口に来ても、自ら話しかけてこない → 積極的コミュニケーションにより教職員との距離を縮める。

最後に長谷川副学長より、本日の研修を結論ではなく出発点として、今後大学として様々な教育支援の仕組みを考えながら、先生方の教育研究につきまして整備をしていきたい旨のお話があり、本研修は成功裡に終了しました。

※この研修会の詳細は、冊子「2013年度FD活動報告書」(2014年10月発行)に記載します。