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大学4年間すべてが、卒業後への準備期間です

田中隆雄
経営学部長
田中 隆雄
 みなさんはエグゼクティブと呼ばれる企業人や経営者と、フリーターやニートとして生活していた人の生涯賃金の格差について考えたことがありますか? 自分探しや夢探しのつもりでフリーターを続け、何らキャリアを積み重ねないまま30歳を過ぎてしまうと、どのような未来が待ち受けているか想像できますか?


 「就職活動」というと3年生の終わり頃から始めるものだと思っている学生が多いようですが、これは大きな間違いです。多くの企業は、学生が大学生活でどのようなことを成し遂げたかを重視しています。いわば、大学4年間のすべてが卒業後の未来に向けた準備期間と言えるのです。
 大学は職業訓練所ではないので、授業で職業選択や就職活動について学ぶ機会はほとんどありません。そのため、何の備えのないまま就職活動に突入し、自分が知っている企業を手当たり次第受けたものの全敗……といったケースもしばしば見受けられます。
 将来の自分のイメージをはっきりと描き、そのために“今”何をすべきかを考え、積極的に行動・実行する……実際、企業の就職試験では、自分の将来を見据えてどのような努力をし、成果をあげたかを大きな評価ポイントにしています。単なる面接テクニックだけでは、人気企業の関門を突破することはできません。自分が望む職業をめざすにあたって、大学生活の中でどのようなことを“成し遂げたか”……これが企業に対するアピールポイントになります。ただし、いくらアルバイトに精を出したからといってそれだけでは何かを“成し遂げた”ことにはなりません。しかし、「国際的な仕事に就くために海外語学留学をした。その資金を稼ぐためにアルバイトを頑張った」というのなら、大いに評価され、難関を勝ち抜くための大きな要因となります。




 2005年度からスタートした経営学部の「企業と社会 I」は、職業選択や就職対策についてリアルに学ぶ経営学部ならではの授業です。今年度前期に開講された授業では、まず人生の設計図や生涯所得について考え、エントリーシートの作成を通して自分を客観視することから始めました。そして、世の中にどのような職業・業界があり、それぞれの仕事に従事している人々が実際にどのように仕事に取り組んでいるか、自分に見合った仕事や会社、それぞれの地位における収入や生活レベルはどうなっているかなど、著名企業で活躍中の本学卒業生の方々から“生”のお話をうかがいました。また、有名企業の人事部門の責任者の方々を講師としてお招きし、各社がどのようなシステムで新卒学生を採用しているか、入社後にはどのようなことが期待されているかについて貴重なお話をうかがうことができました。さらに今年度の内定者から就職内定までの体験談を聞くなど、幅広く就職に関して役立つ知識が得られ、将来へのモチベーションを持つことができる授業プログラムとなっています。卒業後の進路に悩んでいる学生や、就職のために何をしたら良いのかわからない、という学生にこそ受講してほしいと思っています。
 なお、「企業と社会 I」は経営学部3年生を主たる受講者として想定しています。3年次はいわば卒業後の進路のための「体験」を実践する最後のチャンスです。できれば、大学入学時点で卒業後の進路に対する認識と自覚を持っていただきたいですから、ゆくゆくは相模原キャンパスでこうした講義を開講したいとも考えています。
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