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「大学野球日本一」に輝いた、青山学院大学硬式野球部

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座談会 青学スポーツの「強さ」と「魅力」
「大学野球日本一」に輝いた、青山学院大学硬式野球部

河原井正雄
硬式野球部監督
河原井 正雄
19年間の監督生活で、本学硬式野球部を東都大学リーグの強豪に育て上げた河原井正雄監督。この大学野球を代表する“名将”に、「大学日本一」の座を獲得した今シーズン前半の戦い、そして硬式野球部の部員たちについてうかがいました。 あわせて、永年、硬式野球部の選手たちを励まし、温かく見守ってきた本郷茂部長からのメッセージもお届けします。


──今シーズンは、昨年の主力が卒業して、3年生を中心とした新たなチームで東都大学春季リーグ戦に臨み、見事10度目のリーグ制覇を果たしました。
河原井 シーズン前はエースの不在が最大の懸案でした。実際、オープン戦ではバッテリーが定まらず、結果が伴わない試合が続いたのです。高市俊(国際政治経済学部3年)がエースとして浮上してきたのは3月中旬からで、4月初め社会人野球の「三菱ふそう川崎」チームとの練習試合で、相手の強力打線をなんとか抑え、チームメートからの信頼を得て、エースの座を確かなものにしました。

──全日本大学野球選手権大会では4度目の日本一、そして無傷の16連勝で、青学の不敗記録をさらに伸ばしました。
河原井 野手に関しては東都大学リーグのレベルを超える選手はほとんど見あたりませんでしたが、ピッチャーは素晴らしい選手がたくさんいました。特に決勝を争った近畿大学のエース・大隣君は、世界でも十分に通用する左腕です。

──その大隣君のほか、本学からも高市・田仲・小窪・大崎・横川の5選手が日本代表として選ばれた日米大学野球では、代表監督を務められました。
河原井 日本の大学生たちには、試合を通してアメリカの大学生たちの姿勢を学んでもらいたかった。アメリカの選手は球場に視察にやってきたスカウトに「自分の価値をいかに高く認めてもらえるか」ということを常に意識してプレーしています。日本の大学生も、将来プロをめざすなら、そのくらいの意識の高さが必要でしょう。

──今年の硬式野球部快進撃の理由は?
河原井 実は私にもわからないのです(笑)。正直言って技術的にはそれほど卓越したチームではありません。しかし、いざ試合となったら、気持ちで勝ちに行く……彼らには技術を越えた、そんなハートの強さがあります。たとえば、全日本大学野球選手権大会で殊勲のサヨナラ打を放った4年生の夏井が象徴的でしょう。彼はケガをした主力打者・円谷の替わりに出場したわけですが、私が覚えている限り、公式戦でヒットを打ったことがありません。そんな彼があの場面で、あの大隣投手から打つなんて……今でも「まさか」というのが本音です(笑)。

──硬式野球部は50名の部員の半数が一般入学試験の学生ですね。
河原井 スポーツ推薦での入学者に比べて、やはり技術や体力面で大きなハンディがあります。しかし、彼らの「野球が好き」「青学でプレーしたい」という気持ちは大切にしたい。だから、部内での差別はありません。主将の藤野を含めてレギュラーにも3名の一般入学試験入学者がいます。また、練習も個人練習重視で、一人ひとりが自分の足りない点を自主的に伸ばせるようにしています。やらされる練習と自ら望んでやる練習ではその効果は大違いです。私は「もっと上手くなりたい」という選手たちの気持ちを信頼しており、彼らはその期待に十分応えてくれていると思います。

──部員たちの河原井監督への信頼も厚いようです。
河原井 私は気持ちがそのまま言葉に出るタイプなので、厳しいことも遠慮なく言います。しかし、どんなに怒鳴られても、ふてくされる部員はいません。それは信頼関係もあるでしょうし、彼らが真摯に野球に取り組んでいるという証拠でもあります。硬式野球部員、一人ひとりがほんとうに素晴らしい人間です。監督として、それは自信を持って言うことができます。
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本郷 茂
硬式野球部部長
本郷 茂
(経済学部教授)
M・E・S・S・A・G・E

 2005年1月、硬式野球部の全体練習開始の際、私は部員諸君に「優勝しましょう!」と呼びかけました。2月の指宿キャンプでは、河原井監督、善波コーチのもと真摯に練習に打ち込む彼らの姿を目に焼き付けました。シーズン前のオープン戦では、まだまだチームのまとまりが見られませんでしたが、私はそれほど心配しませんでした。今シーズンは、東都大学一部リーグが5チームによる入れ替え戦なしの戦いだったので、リーグ戦ではとにかくのびのびと、自信を持って戦ってほしいと願っていました。
 そして今、彼らとともにリーグ優勝と日本一、2度の歓喜を味わえたことにこの上ない喜びを感じています。
 青学野球の強さの秘訣は、選手間のコミュニケーションの良さにあると思います。主将の藤野君がチームをまとめ、その藤野主将をチーム全体が盛り立てながらの「全員野球」、また、チームの期待を背負った3年生エース・高市君の連投の疲れを見せない粘りのピッチング……そこには勝敗を越えたスポーツならではの感動がありました。
 さて、戦力が均衡した東都大学リーグでは油断は禁物ですが、秋のリーグ戦でも選手たちは河原井監督・善波コーチと一体なって、素晴らしい試合を見せてくれることでしょう。青山学院大学で学ぶ学生のみなさんも、ぜひ、神宮球場に足を運び、みなさんの仲間である選手たちと感動を分かち合ってください。
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