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誌上公開講座 No.29
青山スタンダード フレッシャーズ・セミナー「読書の喜びを見出すためのゼミ──食わず嫌いを克服しよう──」

嶋田 順好
嶋田 順好
国際政治経済学部 教授
 近年、若者の読書離れが指摘されています。しかし、読書によって培われる読解力や想像力は、高度情報化社会が進展する中で、ますます重要性を増していると言えるでしょう。嶋田順好教授が担当するフレッシャーズ・セミナー(ゼミ)の目的は、学生に読書の楽しさを発見してもらうこと。実際に本を読むことはもちろん、読売新聞社「21世紀活字文化プロジェクト」との連携により、著者のナマの声を聞く機会もあります。


なんとなく読書のきっかけをつかめなかった人たちによりすぐりの“レシピ”を用意
 一風変わったゼミの名称に戸惑う学生も多いと思いますが、この名称こそゼミの目標そのものを表しています。つまり、ゼミの対象は、今まで受験勉強に追われ、「本が読みたいな」と思いながらなかなか読めなかった人、コミックはたくさん読むけれど、活字が多い本に苦手意識を持っている人です。これまでたくさん読書してきた人や現在もまったく読書に関心を持てない人のためのゼミではありません。いわば「食わず嫌い」の人が、食べてみたら「意外に美味しいね」という喜びを発見するためのゼミなのです。
 “レシピ”としては、ボリューム感があり、油ぎっていて、いかにも胃にもたれるような本は避け、まずは口当たりもよく、消化の良いものを用意しています。とは言え、食の好みが一人一人異なるように、本の好みも十人十色。課題図書としては、文学、ノンフィクション、エッセーなど、さまざまなジャンルの本を取りそろえ、「日本語」「仕事」「恋愛」をキーコンセプトに、面白く、はっとさせられて、何か人生の大切なことを考えさせてくれる作品を選んでいます。




「読む」「話し合う」がゼミの基本2人の作者を大学にお招きし、ナマの声を聞くこともできます
 ゼミの基本は、まず「本を読むこと」。参加者は、課題図書を常に携行し、通学時間などを利用して、毎日、最低30分は読書するようにしてください。また、ゼミには遅刻せずに出席し、どんなにつたない表現でもかまいませんから、恥ずかしがらずに自分の読後感を表現してほしいと思っています。このゼミでもっとも大切にしたいことは話し合うことです。私は学生のみなさんに何かを教えるというよりも、話し合いの場で、どんどん問いかけ、みなさんのさまざまな感想を引き出す、いわば対話の交通整理役に徹するつもりです。私が不在でも学生だけで話し合いができることが理想です。
 なお、このゼミは読売新聞社「21世紀活字文化プロジェクト」活字文化推進会議とタイアップしており、2006年1月14日(土)、作家の清水義範氏を青山キャンパス(ガウチャー・メモリアル・ホール)にお招きして公開講演会を開催する予定です。また、2005年11月18日(金)には、第36回大宅壮一ノンフィクション賞(2005年)を受賞された新進気鋭の作家・稲泉連氏を相模原キャンパスにお招きして、学内講演会を実施することになっています。もちろんゼミでは、事前に清水、稲泉両氏の作品を取り上げており、ゼミ参加者はこの2つの講演会に必ず出席することになります。

 本ゼミに参加することによって、学生が「読書の楽しみ」を見出してくれれば、担当教員として言うことはありません。

【今後の予定】(変更の可能性があります)
●10月21日(金)
 立花隆・東京大学教養学部
 立花隆ゼミ『二十歳の頃II』
●11月 4 日(金)
 清水義範『バードケージ』
●11月11日(金)
 稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』
●11月18日(金)
 稲泉連氏講演会
●11月25日(金)
東野真『緒方貞子 ─難民支援の現場から』
●12月 2 日(金)
アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ
『話を聞かない男、地図が読めない女』
●12月 9 日(金)
小川洋子『博士の愛した数式』
●12月16日(金)
大崎善生『孤独か、それに等しいもの』
● 1 月13日(金)
 アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』
● 1 月14日(土)
 清水義範氏講演会

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