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経営学部創立40周年を迎えて

田中隆雄
経営学部長
田中 隆雄 教授
 1966年、本学は経済学部の商学科を改組して「経営学部」を設置。2005年11月には創立40周年記念公開シンポジウムを開催するなど、経営学部では今、創立40周年を契機に教育・研究両面での改革を進めています。そんな経営学部の「動き」について、現在、学部長を務める田中隆雄教授にお話をうかがいました。


──経営学部の40年の歴史、そして今後の学部の課題についてお話ください。
田中 経営学部は、発足当初は学生定員200名ほどの小規模の学部でした。しかし、わが国を代表する著名な研究者の方々が教員として学生の指導にあたり、多くの有能な卒業生をビジネス界を初めとする社会に送り出してきました。40年の間に学部定員も大幅に増え、教育・研究のスケールも幅広いものとなりました。しかし、現在、私たちの大学も激しい大学間競争の最中にあります。本学の経営学部は、わが国屈指の経営学の教育・研究の場であるという自負はありますが、今後のさらなる向上をめざし、国際的に認知された経営学の教育・研究拠点への飛躍を図っていきたいと考えています。特に「研究」の面でのグレードアップが大きな課題と考えおり、その第一歩として、2005年7月より、本学部に設置されていた経営調査室を「グローバル・ビジネス研究所」に改称し新たに再スタートしました。ここでは世界を視野に入れた経営学分野の最先端研究とその発信が行われます。

──「グローバル・ビジネス研究所」では、具体的にどのような研究活動が行われるのでしょうか。
田中 経営学部の専任教員を中心に、国内外の研究者を招いて複数のプロジェクトチームを編成し、経済成長著しい中国を中心としたアジア地域における実践的な経営学研究を展開します。そして、その研究成果は英語の研究論文として世界に発信……そんな仕組みを作っていきます。また、このプロジェクトチームには、大学院博士後期課程で学ぶ院生も関わり、若手研究者育成の場としても機能させ、毎年、課程博士号取得者をコンスタントに輩出していきたいと考えています。

──先日開催された「創立40周年記念公開シンポジウム」について教えてください。
田中 「グローバル・マーケットの変化と日本企業の競争力」と題されたこのシンポジウムは、変化の激しいアジアマーケット、特に中国に焦点をあて、日本企業の競争力について多面的に議論しました。同時に国際的に認知される教育・研究拠点をめざす本学部の姿勢を、あらためて内外に向けてアピールする機会でもありました。パネリストとして、わが国の研究者のほか、中国の研究者、さらにグローバルビジネスの最前線で活躍された経験を持つ企業人もお招きしました。当日は本学部の学生も多数参加しましたが、経営学の最先端領域に触れる貴重な機会となったことでしょう。

──研究体制の充実とあわせて、学部生の教育でもさまざまな改革を計画されているようですね。
田中 国際的なビジネスシーンで活躍できるリーダーの育成……それが本学部の使命です。その使命を果たすために、時代に対応した教育プログラムを提供していかなければなりません。2005年度には「カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)夏季ビジネス英語研修」をスタートさせ、参加した学生は英語力の上達に加えてさまざまな感動的な体験をして帰国しました。来年度からは規模、プログラム内容ともさらなる充実を図っていきます。また、将来的には、中国や韓国でもインターンシップを実施したいと考えています。
 また、企業社会が求める基本的なコミュニケーション能力をしっかりと身につけてもらうために、1年次からの教育改革にも着手しました。来年度より、「読む」「書く」能力のほか、ディベートやプレゼンテーションの基礎を習得するための科目「経営学文献講読」を少人数クラスで開講する予定です。
 さら本学部では、“モノ”ではなく“知識”を生み出す新しい産業分野に対応した新学科の設立を構想しています。コンテンツビジネス、広告、マーケティング、デザイン、eコマース……こうしたキーワードに関心がある若い人たちにとって、魅力あふれる実践的な教育プログラムを提供できるのではないかと考えています。

青山学院大学経営学部創立40周年記念公開シンポジウム
テーマ:グローバル・マーケットの変化と日本企業の競争力



日  時:2005年11月17日(木)13:00~17:30
会  場:青山学院大学 青山キャンパス 総合研究所ビル12階 大会議室

【基調講演】
伊丹敬之(一橋大学教授)「グローバル・マーケットの変化と日本企業の競争力」
林 倬史(立教大学教授)「日本企業の国際競争力と東アジア:競争と共創のシステムへ」
陳 建安(復旦大学教授)「中国における市場経済化と国際戦略」
服部民夫(東京大学教授)「中国経済の台頭と東北アジアの対応」
安積敏政(松下電器(株)グローバル戦略研究所首席研究員)
「日本企業のアジアの収益性と競争力展望」
谷敷 誠(ソニー サプライチェーン ソリューション(株)代表取締役社長)
「北アジアにおける物流戦略」
【シンポジウム】
《パネリスト》
陳 建安(復旦大学教授) 服部 民夫(東京大学教授) 安積 敏政(松下電器(株))
林 倬史(立教大学教授) 安本 雅典(青山学院大学経営学部助教授)
《コーディネーター》
田中 隆雄(青山学院大学経営学部長)
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