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青山学院大学理工学部・北里大学医学部第2回合同公開シンポジウム医療と健康に役立つ情報テクノロジー

2005年12月15日(木)開催 会場:青山学院大学相模原キャンパスE棟


稲積宏誠
青山学院大学理工学部教授
「医療現場にもっとソフトウェア技術を-データに埋もれた宝を発見するために-」
 患者の検査データなどの膨大な医療データを有効に活用するには、技術が必要であるということが説明されました。そして、それはコンビニやスーパーのレジを通して行われている購買情報の活用に類似しているという指摘があり、このようなマーケティング分野で利用されているデータマイニングの技術は、情報テクノロジーと人工知能(AI)技術に基づくもので、これを医療現場に応用することの有効性について紹介がなされました。医師の役目をコンピュータが担おうとしたエキスパートシステムを主役として、30年も前に一度火のついた「AIブーム」を、再び呼び戻せるかもしれないと締めくくられました。


藤井清孝
北里大学医学部教授
「脳神経外科手術に必要な情報テクノロジー」
 脳神経外科の現場は、さまざまな科学技術を駆使するなかで大きく様変わりしたということが、多くの実例とともに説明されました。脳神経外科は力技だったという意外な話から始まり、手術用顕微鏡、マイクロサージェリー、CTスキャン、MRIなどの科学技術が駆使されるに至ってその様相が一変したことが、さまざまな手術例を通して紹介されました。さらに、治療そのものへの貢献だけでなく、情報テクノロジーを駆使することにより、手術情報をリアルタイムに知ることができるようになったことも説明されました。


赤星透
北里大学医学部診療教授
「北里大学病院における病診連携関連情報のネットワーク化」
 現代の医療機関の現状とあるべき姿について、そのシステムと問題点が説明されました。身近な「かかりつけ医」と高次の医療機関が連携することにより、患者にとって最良の医療サービスを提供しようとの問題提起です。具体例として「インターネットサービス:Mado」の紹介があり、これにより北里大学病院は、医療機関間の紹介患者に関する情報の円滑な利用を実現しているとのことです。このように、大学病院が地域利用に対して担う役割と、現代の情報技術の典型的な利用形態やその意味付けが説明されました。


水澤純一
青山学院大学理工学部教授
「健康チェックのアイディアと技術」
 自らの体験を交えて、ネットワーク技術、とくにウエアラブルコンピュータ(服を着るような感覚で利用できるようなコンピュータという意味)技術の観点から、健康への貢献を考えたアイディアが披露されました。脈拍の測定、ストレスの管理、塩分の測定などを題材として、どのようにすれば手軽に、また特別に意識せずに実現できるかというテーマが取り上げられました。そして、その測定技術と携帯電話などのコンピュータやネットワークの技術を、どのように組み合わせるかについてアイディアが紹介されました。
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