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地域の企業との交流を図る「青学ビジネスフォーラム」を開催

 青山学院大学では、2004年度より、本学理工学部と相模原周辺地域の中小企業の方々との交流を促進し、産学連携ビジネスに結びつけることを目標として、「青学ビジネスフォーラム」(主催:青山学院大学総合研究所・理工学部)をスタートさせました。
 このビジネスフォーラムは、相模原・町田を中心とした首都圏南西地域において、企業・大学・支援機関・行政機関などが一堂に集うことにより、広域なエリアにおける連携関係の構築や新たなビジネスの機会の創出を目的とする「首都圏南西地域産業活性化フォーラム」の一翼を担う形で1年に4回開催。毎回、本学理工学部の教員と外部の専門家による講演が行われ、参加者(中小企業経営者等)との活発な質議応答も行われています。
 2006年1月21日(土)に開催された「青学ビジネスフォーラム2005(第3回)」では、理工学部機械創造工学科の林光一教授が「新しい航空宇宙用エンジン研究開発の話その他」、そして宇宙航空研究開発機構(JAXA)総合技術研究本部計算科学研究グループリーダーの小川哲博士による「宇宙航空関連燃焼計算の現状と展望」という2つの講演を実施。アメリカ最大手の航空機エンジンメーカーであるゼネラル・エレクトリック社(GE)との共同研究であるパルスデトネーションエンジンの研究開発という最先端技術の動向から、JAXAを中心としたわが国の航空宇宙分野の現状までを見渡せる興味深い内容となりました。
 フォーラム開催当日は、あいにく首都圏を大雪が襲いましたが、中小企業経営者、自治体産学連携担当者の方々が参加され、講演に熱心に聞き入っていました。
林 光一
理工学部機械創造学科
「航空宇宙システム研究室」
林 光一 教授
 今、大学研究者もビジネスを意識する時代になっています。「青学ビジネスフォーラム」は、地域の中小企業経営者の方々に、私たち理工学部の研究者が取り組む最新技術の可能性をアピールできる絶好の機会であり、今回の「青学ビジネスフォーラム」で、私は次世代の航空宇宙用エンジンとして期待が高まっているパルスデトネーションエンジン開発研究を中心に、「航空宇宙システム研究室」で取り組んでいるさまざまな研究内容と研究環境を、広くプレゼンテーションさせていただきました。
 可燃性の混合ガスを管の中で燃焼させると、ある条件の下では火炎の伝搬速度が急激に上昇し、発生する衝撃波は音速を超えることがあり、この現象をデトネーション(爆轟)と呼びます。パルス・デトネーション・エンジンは、間欠的(パルス状)に超音速のデトネーション波を発生させ、推進力を得る新しい原理のエンジン。従来のガスタービンエンジンやジェットエンジンより燃焼効率が高く、NOxの排出量も少ないことが特色で、欧米ではとても注目されています。私の研究室では、GE社との共同研究による航空機エンジンの基礎研究のほか、小型化を図った舶用エンジンの研究開発にも取り組んでいます。
 講演では、最新トピックを含めパルスデトネーションエンジン研究開発の最前線といえるお話をさせていただきました。参加された方々は必ずしも航空宇宙分野と関係の深いお仕事をされているわけではなく、研究の可能性をご理解していただくためには多少時間が必要かもしれません。しかし、会場で参加者から予想外に多くのご質問をいただき、とても心強く感じました。私の講演をヒントに、それぞれの分野で新しいビジネスチャンスを積極的に創出しただければ幸いです。
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