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平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブに、国際マネジメント研究科の「国際マネジメント実践的研究者育成」が採択

伊藤 文雄 教授
国際マネジメント
研究科長
伊藤 文雄 教授
 文部科学省の平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブに、本学国際マネジメント研究科の「国際マネジメント実践的研究者育成」が採択されました。「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組を重点的に支援するもので、「21世紀COEプログラム」とともに、世界に通用する教育・研究拠点構築を図る重要な国家プロジェクトです。その採択を受けた「国際マネジメント実践的研究者育成」の概要と取り組みの趣旨について、研究科長を務める伊藤文雄教授にお話をうかがいました。
 私たちが十数年の歳月の中で追い求めてきた“夢”。それは、各国と協調しながらアジア全体の持続的発展を可能にする「アジアMBA」を育成する世界レベルの大学院教育・研究です。
 1987年に国際政治経済学研究科に5年一貫性の博士課程を、そして1990年に同研究科に夜間大学院を設置した当時から、私たちは今回のプログラム「国際マネジメント実践的研究者育成」を一つの理想としていましたが、当時は教育の法整備面などで時期尚早でした。しかし近年の社会・経済の急激なグローバル化の中で、私たちは国の法制度整備を促しながら、2001年にわが国の私学で最初の「専門大学院」、さらに「専門職大学院」とわが国における高度専門職業人養成のフロントランナーとしての実績を積み上げてきました。そして今年度より5年一貫制博士課程である「国際マネジメント・サイエンス専攻」をスタートさせ、今回、「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択された「国際マネジメント実践的研究者育成」によって、私たちの理想がようやく完成形としての姿を表したことになります。
 「国際マネジメント実践的研究者育成」は、博士課程(Ph.DとD.B.A.)教育を目的としたもので、世界レベルで通用する独創的な研究者を育成するための教育プログラムです。1987年以来、15名の課程博士を輩出してた実績をベースに、今後は次の2種類の課程博士の育成に力を入れていきます。
  1. 5年一貫制のPh.Dプログラムでは、博士(国際経営学)の学位を有するアジア・ビジネススクールの教員養成
  2. MBAなど修士課程修了者を対象とする3年制のD.B.Aプログラムでは、博士(経営管理)の学位を有し、企業組織等で現実問題を解決に導く中核研究者となる人材育成
 「国際マネジメント実践的研究者育成」のカリキュラムでは、本研究科の核となる理論と実践の融合を特色とした「コアプログラム」のいっそうの充実を図るとともに、グローバルな活躍を望む学生たちの「期待」に応える以下のような「期待プログラム」を展開していきます。
  1. 海外大学より招聘した客員教授の先端的な研究領域に触れる機会を創出し、研究の国際化を実現していく。
  2. 国際学会への参加を促すとともに、国際学会での発表能力を育成することにより、博士論文の研究水準を国際水準にまで引き上げていく。
  3. 「Global Action Teaching&Research」を配置し、理論と実践との架橋を実験する教育 研究の機会を与え、国際マネジメントの実証的な研究深化を図る。
 「Global Action Teaching&Research」は、実践(現実問題の解決)──研究(国際マネジメント実践的研究者育成)──教育(アジアMBA育成)のサイクルによる教育プログラムで、現実社会の問題を熟知した上で、研究成果を積み上げ、それを教えることができる能力を実践的かつ効果的に修得できる画期的な教育プログラムです。
 また、研究指導プロセスをシステマティックで明確なものとし、博士後期課程における公開研究指導システムの導入により、学生間の競争的研究環境を醸成し、学位論文のクォリティマネジメントの徹底化を図っていることも大きな特色です。研究指導を担当する教員スタッフも、海外大学のPh.D取得者を多く揃え、さらに海外から第一級の研究者を客員教授として招聘するなど、グローバルな視野での最先端研究環境も整えています。
 そして各国と協調しながら、アジア全体の持続的発展に寄与する「アジアMBA」育成のためには、昨年、本研究科が核となって発足させたアジア太平洋地域の約20大学が参加する「ABEST21」など、海外連携校とのネットワークもフルに活用していきます。……今回の「国際マネジメント実践的研究者育成」は私たちの当初の理想の一つの完成形といえますが、ゴールではありません。今後もグローバル社会の環境変化を見据えながら、それを上回るスピードで進化することを自らに課していく所存です。
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