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理工学研究科(機能物質創成)の院生が国内外の学会で高い評価を獲得


左から秋月さん、重里教授、山口さん、蘆田さん

 2006年11月12(日)~17日(金)、サンフランシスコで開催された第53回AVS国際会議において、本学大学院理工学研究科の重里有三研究室(理工学専攻機能物質創成コース)に所属する蘆田徹さん、山口真穂さん(いずれも修士課程2年)が講演を行いました。「国内の学会で複数回発表し既に高い評価を受けていた両者の研究成果は、真空プロセスの分野で世界最大の規模を誇る今回の国際会議でも多くの研究者の関心を集め、国際舞台でその価値の高さを示しました。」
 蘆田さんが取り組んだのは、透明でありながら電気を通す性質を持つ「透明導電膜」の熱物性の研究。「透明導電膜」の熱物性を実践的に解析し、理論的なモデルを構築するとともに、それを実証できたのは世界でも初めての例で、その成果はオーバーヒートしにくい液晶ディスプレイの開発などに応用できます。




 一方、山口さんは、複合系の窒化物によって合成されるハードコート(固い膜)について研究。「チタンやシリコン、アルミニウムなどのありふれた原料を複合窒化物として合成した薄膜の構造を透過型電子顕微鏡で解析し、最適なナノ構造を形成させることによりダイヤモンド並の固さを引き出すことに成功しました。この薄膜は極めて多くの分野への応用が期待されています。」
 なお、両名の研究成果はアメリカ物理学会(AIP)が発行している権威ある専門誌「Journal of Vacuum Science & Technology」に、フルペーパー(論文)として掲載される予定です。

 さらに同研究室では、2006年8月29日(火)~9月1日(金)に立命館大学びわこ・くさつキャンパスで行われた「第67回応用物理学会学術講演会」において、秋月秀夫さん(修士課程2年)が「第21回応用物理学会講演奨励賞」を受賞。同賞は、応用物理学の発展に貢献しうる一般講演論文を発表した大学院生に授与される名誉あるもので、「秋月さんの研究は全国の大学から酸化物エレクトロニクスの分野に数十件応募があったうちの最も優秀なものとして表彰されました。」
 研究の内容は、酸化チタンを材料にスパッタリングと呼ばれる特殊な製法を用いた透明導電膜の作製。従来透明導電膜のスタンダードな材料として使われてきたインジウムよりも低価格かつ環境にやさしいチタンを使用するため、高い実用価値があります。
 秋月さんはこの受賞を受け、2007年3月本学相模原キャンパスで開催される「第54回(春季)応用物理学関係連合講演会」にて、記念講演を行います。
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