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理工学研究科橋本研究室の大野貴信さんが、「電子情報通信学会学術奨励賞」を受賞


 大学院理工学研究科の橋本修研究室(理工学専攻電気電子工学コース)の大野貴信さん(博士後期課程3年)が、平成18年度の「電子情報通信学会学術奨励賞」を受賞されました。今回、その喜びの声とともに、受賞した論文「タップ結合型共振器BPFを用いたクワッドプレクサに関する基礎検討」をまとめるにあたっての苦労話、さらには4月から木更津高専で教壇に立つことへの抱負などをお聞きしました。

 私は、理工学部4年のころから今まで一貫して、電磁波フィルターに関する研究を続けてきました。博士後期課程も3年を迎え、最後の最後の集大成としてまとめた論文で、このような賞をいただけたことは本当にうれしく思います。
 今回の研究テーマの核となる「クワッドプレクサ」とは、4つのフィルターを用いて不要な電波などを遮断するシステムです。携帯電話をはじめ現在の無線通信機器は、複数の機能を合わせ持つものが増え、さまざまな電波を受信するケースが多くなっています。通常は不要な電波をフィルターがカットしますが、電波の種類によって有効なフィルターは異なるため、複数の不要な電波をカットするには、複数のフィルターが必要になるわけです。
 当然ながらフィルターが増えると部品数も多くなるため、機器も大きくならざるを得ません。しかし現在は多機能化とともに、小型化が進む傾向にあります。つまり部品数を抑えつつ、フィルターを増やす設計の工夫が必要なのです。今回の研究でもこの部分が最も苦労したポイントですね。現在、3つのフィルターを使用した機器までは実用化されていますが、4つのフィルターが製品化されたものはありません。発表論文が、今後の無線機器のさらなる進化に結びつけば幸いです。
 なお2007年の4月から、千葉県の木更津工業高等専門学校で講師として教壇に立つことになりました。これまで青学で経験したことを存分に生かし、若い世代に“理工学ならでは”のいろいろな刺激を伝えたいと思います。

橋本修教授から一言
 「彼が積み重ねた研究の成果が、賞という形で報われたことは喜ばしいことです。またそれ以上に、私にとっては、世の中に有能な教育者を輩出できた喜びも感じています。これからも優秀な研究者であり続けるとともに、優秀な後継者を育ててくれることを期待します」
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