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文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」活動報告渋谷・原宿・青山を繋ぐ商業観光拠点の育成―本学の理念に基づく地域貢献の実践と社学連携体制の拡充―

井口典夫
プロジェクトリーダー
青山学院大学
社学連携研究センター(SACRE)
所長・教授
井口 典夫
「渋谷・原宿・青山」──本学がリードする最先端のまちづくり
 渋谷・原宿・青山地区は、代々木公園や神宮外苑の豊かな緑に囲まれ、それらを青山通り・表参道など一流の商業街路が結び、さらには本学をはじめ、岡本太郎記念館、根津美術館といった学術文化施設が要所に立地するなど、わが国有数の魅力溢れるエリアです。政府の推進する「観光立国」「美しい国づくり」といった政策や、オリンピック招致を視野に入れたまちづくりにおいても、渋谷・原宿・青山地区への期待には非常に大きなものがあります。
 こうしたエリアの中心に位置する本学は、現代GPの取組の中で、地域と協働しつつ数多くのプロジェクトを提案してきました。「青山通り修景事業計画」「原宿キャットストリート再生計画」「渋谷駅東地区再開発計画」など、キャンパス周辺に展開する大規模な都市再生事業やまちづくりへの取組は、いずれも本学の協力のもとに進められています。また、ゼミなど通常の学部教育プログラムとも連動していることから、学生側が望めば、いつどのような形でも現場で学べるような仕組みにしてあります。
 ここで過去2年間の活動を、青山通り修景事業計画を例にご説明しましょう。
 現代GPがスタートした2005年度には、プロジェクトの実現に向けて計画的に取組むため、地域団体の役員、企業経営者、専門家など多くの方々のご協力のもと、まず「NPO法人渋谷・青山景観整備機構(SALF)」を設立しました。青山通り修景事業計画の場合、魅力ある街並みの形成に資する全体プランと個別デザインの考案などにおいて、SALFメンバーである世界的な建築家やクリエイター、本学が協働して国に働きかけ、ハード面のプラン・デザインを固めました。結果として、シンプルながらも斬新な「青山モダニズム」というべきテイストによる素晴らしいプラン・デザインになったと思います。
 続く2006年度には、学内資源の発掘・連携機能と、社会との関わりを求める教員・学生への窓口機能をも担う「青山学院大学社学連携研究センター(SACRE)」を設置しました。そこでSALFとSACREでは、上記のハード面のプラン・デザインが実現される時期を見越しつつ、新しくなった施設の活用に関するルールやタウンマネジメントのスキーム(『青山通り街並み協定書』、2006年7月地元合意)を提案するなど、ソフト面での対応策やその合意形成に努めています。ちなみに本プロジェクトに参加した学生からは、沿道の地域・企業と交流・協働するだけでなく、超一流のクリエイターらと接した感動体験が、その後の学習意欲や進路選択に結びついたとの報告を受けています。

社会との接点に将来の本学の姿を見る──新学部とACL構想
 今後の1年間、すなわち2007年度は、SACREの地域社会への窓口機能を本格的に整備するとともに、これまで蓄積したノウハウを生かしつつ、渋谷西口(公園通り)や原宿駅、神宮外苑、赤坂、六本木、麻布、広尾など、より広いエリアのまちづくりに参画していきます。また、学生のまちづくりへの参加に関しても、さらに規模を拡大させていく予定です。
 一方、『21世紀の青山学院』においても、実績をあげていかなければなりません。その最良の機会となるのが、2008年4月からの新学部(総合文化政策学部と社会情報学部)設置の予定です。両学部とも社会に開かれており、特に総合文化政策学部に用意される予定の「青山コミュニティ・ラボ(ACL)」は、地域の文化人・クリエイター、文化施設、研究施設、国際機関等との連携、協働作業を想定して考案されたものです。次の機会には、是非この素晴らしいACLへの取組をご紹介したいと思います。
 本学の社学連携活動を本格的にスタートしてからまだ2年ですが、相互の交流はますます深まってきており、こうした活動の延長上に新しい青山学院の姿も見えてきました。今後も引続き、SACREを中心に取組を展開していきます。どうぞご期待ください。

※本学のまちづくりへの取組については、『成熟都市のクリエイティブなまちづくり』(井口典夫編著、青山学院大学総合研究所叢書、宣伝会議、2007年3月)、もしくは社学連携研究センター(SACRE)のウェブサイト(http://www.renkei.aoyama.ac.jp/)を参照してください。
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