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「極めて短いストーリー」の英作文コンテスト 第1回ESSC(Extremely Short Story Competition)で10名の本学学生が受賞しました。

写真左から水野愛美さん、鹿目はるかさん、田中まり子さん、国際政治経済学部 本名 信行 教授

 本学国際政治経済学部の本名信行教授が会長を務める日本「アジア英語」学会の主催で行われた「第1回ESSC(Extremely Short Story Competition」(後援:日本英語検定協会、(株)ベネッセコーポレーション他)の〈大学生・一般の部〉において、本学学生10名が入賞しました。
 ESSC(Extremely Short Story Competition)は、その名の通り「極めて短いストーリー」の作文コンテストで、フィクション、エッセイ、感想、思い出など、内容・テーマはまったく自由ですが、ちょうど50語で書くというルールがあります。また、作品はプレゼンテーションソフトのマイクロソフト・パワーポイントのファイルで応募します。
 第1回は、2006年10月1日(日)~12月31日(日)まで作品募集が行われ、中高生、大学生、一般社会人あわせて751点の応募があり、最終審査には開発者のハッソール教授のほか、アメリカやカナダの英作文の専門家も参加しました。
 第2回はすでに2007年5月15日(火)より応募が始まっており(11月15日(木)まで)、国内だけではなく中国からの参加者も募っているそうです。
 本名教授にESSCのコンセプトについて、第1回受賞者のうち3名の本学学生にESSCにチャレンジした動機や受賞の感想についてうかがいました。


国際政治経済学部 本名信行教授
 ESSCは、もともとアラブ首長国連邦(UAE)ザイード大学のピーター・ハッソール(Peter Hassall)教授が開発したプログラムで、私は日本の英語学習者向け教育プログラムとしてたいへん有効な方法だと思い、会長を務める日本「アジア英語」学会のコンテストとして導入しました。  多くの学生は、英語で長い文章を書くことが苦手です。しかし50語程度の短文ならそれほど苦労せずに書くことができるでしょう。特に私たち日本人は俳句という究極の短文芸術と親しんできましたから、ごく短い文章の中に自分の感性と論理を盛り込む作業にそれほど抵抗感はないはずです。短文といえども、「トピック→展開→結語」という文章構成の基本要素は長文と変わりません。すなわち短文を書くトレーニングを積むことで、長文を書くために必要な基礎を効果的に身につけることができます。
 ESSCの特色のひとつは50語という制約です。49語でも51語でも失格なので、単語選びなどの面でかなり悩むことになりますが、実はその試行錯誤こそが英語の表現力を磨くとても良い勉強になるのです。単語や表現を練りながら、自分の伝えたいことやイメージをわかりやすい文章にする……こうしたプロセスを通して単に英作文の勉強を超えたコミュニケーションの根本を考える機会ともなることでしょう。
 もうひとつ特色は、応募作品に「アメリカ英語」や「イギリス英語」としての正しさを求めていないことにあります。アジアには日本人としての英語でOKなのです。むしろネイティブスピーカーを唸らせるような、日本人独自の英語表現が出てくると面白いと思います。
 こうした特色を持つESSCは、英語の初級者から上級者まで、そしてノン・ネイティブとネイティブが互角に競うことができる多くの人に開かれたコンテストでもあります。 第1回の応募作品は、私たちの期待を超えるレベルの高い作品が集まり、大きな手応えを感じています。

「Tears」●日本「アジア英語」学会会長賞
水野愛美さん(国際政治経済学部4年)

 自分の英語力を向上させるための良いチャンスと思って挑戦したESSC。50語という制約の中で、いかにドラマを作り、なおかつわかりやすく、誰もがイメージを浮かべることができる文章に仕上げることができるか……さまざまな英語の言い回しを探していく過程でかなり悪戦苦闘させられましたが、同時に英語でのコミュニケーションの面白さや深さを知る貴重な体験となりました。海外で生活した経験もなく、飛び抜けて英語ができるわけでもない私が会長賞をいただくことができ、驚きながらも感激しています。今後、英語を学んでいく上での大きな自信にもなりました。第2回もぜひ挑戦したいと思っています。

「My Family」●優秀賞
鹿目はるかさん(国際政治経済学部4年)

 私は帰国学生です。子どもの頃から英語で詩を書くのが好きで、小学校の「HAIKU(俳句)」作りの授業が大のお気に入りでした。ESSCは、私にとってそんな思い出の延長線上にあり、心から楽しんで取り組むことができました。私が重視したのは読み手のことを考えたわかりやすさです。テーマも誰にとっても身近な“家族”を選びました。これは海外生活を通して家族の大切さを実感した私自身が書きたかったテーマでもあります。ちょうど50語で書き上げた時は大きな達成感がありました。でもまさか自分が入賞するとは!このうれしさは、第2回の応募作品を書くエネルギーになりそうです。

「Relationships」●佳作
田中まり子さん(国際政治経済学部4年)

 小学校5年から2年弱の期間の海外生活以来、私は英語への関心を育み続け、大学受験では政治・経済と英語のどちらもしっかり学べる青学の国際政治経済学部を選びました。そして3年生だった昨年、本名先生の授業でESSCのことをうかがい、つねづね考えていた人と人とのコミュニケーションのあり方について書いてみようと決心。テーマはすぐに決まったのですが、自分の考えていることを、独りよがりではなく、誰にも理解できる50語ぴったりの文章にすることは予想以上に大変でした。頭の中で考えを整理し、すっきりした文章の流れを作り、辞書と首っ引きで最適な単語や熟語を探す……まだ書きたいテーマがあるので、第2回目でも同じ苦労を味わってみるつもりです。
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