メインコンテンツへ
ヒューマン・イノベーション研究センターの「ICT活用教育のFD/SDプログラム」が平成19年度「現代GP」に採択!

 青山学院大学ヒューマン・イノベーション研究センターの「ICT(注1)活用教育のFD(注2)/SD(注3)プログラム――人材育成の一翼を担うICT活用教育の質向上を実現する研修プログラムの開発と普及――」が、平成19年度の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(テーマ:教育効果向上のためのICT活用教育の推進)」に選定されました。
 このプログラムについて、研究推進者であるヒューマン・イノベーション研究センター所長の佐伯 胖教授(文学部)と副所長の玉木 欽也教授(経営学部)、並びに同研究センターの松田 岳士先生と齋藤 裕先生からお話をうかがいました。
佐伯 胖
ヒューマン・イノベーション
研究センター 所長
文学部 教授
佐伯 胖
 ヒューマン・イノベーション研究センター(HiRC)は、「学ぶ意欲を持ち、主体的に課題発見・解決に取り組める人材」すなわち「学びのプロ」を育成するために設置された機関です。現場の先生方と共に、学ぶ意欲を学生に喚起させる「良い教育」とは何かを考え、その実現のために必要なICTおよびシステムを開発していくことを目的としています。
 本学では、既に10年ほど前からICT活用教育を積極的に推進しており、2005年にはeラーニング人材育成研究センター(eLPCO)を設置し、全学生を対象としてeラーニングの専門家を育成しています。今回現代GPに採択された取組は、eLPCOの活動を通して蓄積されたノウハウを活用して、ICT活用教育に取り組んでいる大学教員の教育力と大学職員の教育支援能力を向上させる研修プログラムを提供し、教育の質向上を図るというものです。本当に面白い授業・学習意欲を湧かせる環境作りをめざし、大学教職員およびICT活用教育を支援するTA(注4)に対して、ICT活用教育の質向上を目的とするFD、SDの機会を継続的に提供していきます。

玉木 欽也
ヒューマン・イノベーション
研究センター 副所長
総合研究所eラーニング
人材育成
研究センター センター長
経営学部 教授
玉木 欽也
 従来のFD/SDプログラムは、集合研修型がほとんどでした。本取組では、受講者の多様なニーズに応え、ICTを活用したコースのほか、集合研修、ワークショップなどを組み合わせたブレンディッド・ラーニング形式で実施します。共通プログラム、専門プログラム、実践プログラムを用意し、個々のニーズに合わせて自由に受講できるようにしました。内容については以下の通りです。
●共通プログラム
ICTを活用した教育について、教職員が知っておくべき基本知識、スキル、教育の質保証についての認識に関する研修を行う。一部コースについては私立大学情報教育協会との連携のもとに実施する。
●専門プログラム
「ICTを活用した授業の設計・評価・改善の実際」「ICT教育のための学習支援方法」「学習効果を高めるコンテンツの開発」の3分野に分けて実施。教職員自らが直面している課題に応じた個別履修計画により受講する。
●実践プログラム
ICT活用のノウハウを自らの授業に応用できるよう、フィールドワークやワークショップ形式の研修を行う。

 日本のFDプログラムの内容は、アジア諸国の中でも大きく遅れをとっていますが、このプログラムはFDだけでなくSDの機会を提供しているところに特長があります。ICT活用教育を中心にすえた教職員の意識変革を促進し、現状では「学ばせられている」学生の意識を「学ぶ」へと変革させることのできる“学びのプロ”を育てます。
 ゆくゆくは本取組を社会人の方々に向けて、企業の事業イノベーションを推進する「組織変革のプロ」育成プログラムとしても広げていきたいと考えています。

松田 岳士
ヒューマン・イノベーション
研究センター 助手
松田 岳士
 大学院時代はコミュニケーションと教育工学を学び、現在は現場の先生方とのパイプ役であるコミュニケーションマネージャーとしての役割を担っています。
 eLPCOでは公開講座を今までに2回行い、学内外から計140名もの教職員の方々にご参加いただきました。そのときの参加者アンケートを見るとFD/SDに対するニーズがとても多く、本取組がいかに現場の先生方に必要とされているかがわかります。今後は学習の仕組みや環境作り、シナリオ作りに必要不可欠なICTを活用し、教職員、TA、本センターが一体となって教育的課題を解決していける体制構築をめざします。

齋藤 裕
ヒューマン・イノベーション
研究センター 客員研究員
齋藤 裕
 予算や人事なども含めた全体の流れの構築にも関わり、プロジェクトマネージャー的な役割を担っています。また、インフラ関係も担当しています。ICT活用教育の分野では、既にパソコンやネットワークなどのインフラ部分、およびコンテンツの部分に関しては、ある程度システムが揃いつつある状況です。後はやはり、そのシステムを活用する“人”の意識の問題。ヒューマン・イノベーション研究センターとして、文字通り“人の革新”のための活動を展開していきたいと思います。



●11月26日(月)に、HiRCオープンフォーラムのイベントを行います。詳細については後日ホームページにてお知らせします。


(注1)ICT(Information Communications Technology)
  情報コミュニケーション技術。
(注2)FD(Faculty Development)
  教員が授業内容・方法を改善・向上させるための組織的取り組みのこと。
(注3)SD(Staff Development)
  教職員などスタッフの能力開発のこと。
(注4)TA(Teaching Assistant)
  学習支援者。
ページトップへ