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青山学院大学日本文学科主催「第4回国際シンポジウム ─文学という毒─」を開催

 文学部日本文学科主催の「第4回国際シンポジウム」が、9月23日(日)に総研ビル12Fを会場として開催されました。イベントは、「文学という毒」をテーマに、第一部が武藤元昭学長と本学客員教授でもある歌舞伎の市川團十郎氏との対談、第二部が本学教授を含む6名の識者によるシンポジウムという二部構成。一見、重たいテーマの「毒」ですが、その暗いイメージとは異なり、時折笑いも起こるリラックスした雰囲気のなかでイベントは進行しました。

 第一部では、サブテーマ「歌舞伎の毒と悪をめぐって」に沿って、対談が進められました。「歌舞伎のストーリーの土台は“勧善懲悪”であり、“体制(幕府)”と“個人(庶民)”との葛藤が根本にある」との市川氏の解説に対し、武藤学長からも「江戸の時代を強烈に風刺した歌舞伎は、庶民にとって“良薬”であっても、幕府にとっては“毒”になりえた」とのお話があるなど、白熱した議論が展開。江戸時代はもとより、現代においても歌舞伎の担う役割の大きさを再認識させられる内容でした。時には話が脱線し、初代團十郎の知られざるエピソードが披露されるなど、市川氏のサービス精神に、満員の観客席も大満足の対談となりました。



 第二部は、富山太佳夫教授(本学英米文学科)、マイケル・ガーディナー氏(ウォリック大学)、高山宏氏(首都大学東京教授)、長島弘明氏(東京大学大学院教授)、大上正美教授(本学日本文学科)、篠原進教授(本学日本文学科)の6名によるシンポジウムでした。まず、各人から「文学と毒」に関する基調報告が行われた後、6名による意見交換(シンポジウム)を実施。古典から英文学まで、さまざまなジャンルのスペシャリストが集い、さらには、それぞれの「毒」に対する捉え方も、ユーモア、政治諷刺、奇想、パラドックスなど、全く異なるため、大変興味深い話を数多くお聞きすることができました。「毒」という、これまでとは違った視点から「文学」を考えさせられる貴重なイベントでした。

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