メインコンテンツへ
研究を事業へ、そして事業を教育へ-。
電気電子工学科の林 洋一教授が社長を務める、本学発の
ベンチャー企業「青山モータードライブテクノロジー」

 青山学院大学発のベンチャー企業として2006年3月に設立された「有限会社青山モータードライブテクノロジー」。ソーラーカーの研究でも知られる理工学部電気電子工学科の林洋一教授が社長を務め、専門のパワーエレクトロニクス分野の研究を“事業”に活かしつつ、その活動の幅も徐々に広がってきました。2007年4月には2名の社員が加わり、さらに体制を充実。会社を軌道に乗せるべく積極的な活動を続ける林洋一社長に、会社設立の経緯、そして今後の目標についてお話をお聞きしました。
林 洋一 教授
(有)青山モータードライブ
テクノロジー
社長
理工学部電気電子工学科
林 洋一 教授
 もともとは中国で販売されるエアコン向けに、省エネ・低コストのモーター制御システムを開発したことが、“研究”を“事業”と捉えるきっかけでした。その後、ソーラーカーの研究で交流のあった機械メーカーから風力発電システムの開発の依頼をいただいたり、やはり国内向けの医療用小型コンプレッサ駆動システムのリニューアル計画に関わったりなど、仕事の依頼が増加し、少しでも多くの要望に応えようと「青山モータードライブテクノロジー」を設立する運びとなったのです。大学のままだとどうしても“研究”のイメージが先行して、依頼主に“仕事”と考えていただきにくい部分があります。そこで会社を立ち上げることで、依頼主と企業同士のお付き合いをできるようにしたのです。
 大小の工場が点在する相模原キャンパスの周辺には、日頃の研究活動を通じて交流のある企業も多くあります。そんな地元の企業から「こういうことをやりたいけれど、システムの作り方がわからない」と、相談を受けることがこれまでにも度々ありました。会社を設立してからは、依頼主からお話をお聞きし、我々が協力できる内容であれば、地域貢献のためにも積極的にシステムの開発に取り組んでいます。モーター制御に関するソフト開発が弊社の基本事業ですが、そのソフトが実際に活用できるかどうかの動作環境を確認するには、システム全体まで構築することが必要です。結局はソフトの開発からハードの試作、製品化、そしてメンテナンス業務まで、トータルでのお付き合いとなる場合が多いですね。
 我々の会社は一般企業と違い、「会社を大きくしよう」とか「利益を追求しよう」といったことが最終目的ではありません。母体となるのは、あくまでも大学での研究活動ですから、会社の方を軌道に乗せることができたなら、事業と研究とをうまく連動させて、学生たちへの教育にも還元していきたいと考えています。例えば学生をアルバイトで雇い、製品開発のプロジェクトなどに関わってもらえば、学生は大学の授業だけでは得られない貴重な体験ができるはずです。未来を担うべき優れた技術者が足りないと言われるパワーエレクトロニクスの分野において、即戦力の技能を身につけた多くの学生を社会に輩出していきたいですね。今から夢は大きく膨らんでいます。


ページトップへ