メインコンテンツへ
「第60回学生広告論文電通賞」において、文学部心理学科仁科貞文ゼミの学生グループが1位と2位を受賞!

 学生広告論文電通賞(主催:株式会社電通、後援:文部科学省)は、大学生や高校生に広告の社会的意義について理解を深めてもらうことを目的として、1949年に制定された懸賞論文です。毎年、各部門ごとに課題が出されますが、「少子化社会に広告はいかなる役割を果たすか」を課題とした今年の大学生グループ・論文部門において、文学部心理学科の仁科貞文ゼミに所属する「社会心理学研究会(3年生15名)」が1位(文部科学大臣奨励賞、電通賞)、「広告心理研究会(4年生8名)」が2位(電通賞)を受賞。23大学48編の応募があったなかでの受賞となりました。
 1位を受賞した「社会心理学研究会」で代表を務めた満田尚久君と、2位の「広告心理研究会」で代表を務めた千田真悠子さんに、受賞の喜びの声と論文の主旨について聞くとともに、仁科貞文教授に毎年同賞に参加している意図などをお話いただきました。
満田 尚久君
文学部
心理学科3年
満田 尚久君
 テーマが「少子化社会」だったので、まずは日本の人口問題の現状を把握することから始めました。いろいろなデータを集めるうちに、少子化問題を世間に訴える場合、ただ単純に「国(政府)から女性」というパターンだけでなく、複数の広告の送り手と受け手がいることに気付きました。働く女性を支える地域へのアピールも必要ですし、もっと視野を広げて世間全体への理解度を高めるための告知も重要。そして何より僕たちが注目したのは、企業側の取り組みでした。企業の目線から“働く女性を支える”内容の広告は、世の中に大きなインパクトを与えるはずです。しかも企業にとっては、CSR(企業の社会的責任)の一環として取り組む価値も見出せます。それら複数のアプローチによる広告を同時に発信し、その相乗効果が、少子化問題に一石を投じるのでは、というのが、僕たちの論文の主旨です。
 代表という立場で個性の強いメンバーをまとめながら、全員が納得できる論文を完成させることは、想像以上に大変でした。1位という結果は、もちろんうれしくてたまりませんが、それ以上に最後までやり切ったことの達成感が、僕のなかでは大きいです。今回の経験は、今後の学生生活や社会に出てからも、きっと生かせると思います。



千田 真悠子さん
文学部
心理学科4年
千田 真悠子さん
 仁科ゼミでは、3年生のときに学生広告論文電通賞に挑戦することが伝統となっており、ほとんど毎年と言っていいほど、先輩方が入賞を果たしています。ところが昨年、私たちの代は入賞を逃し、本当に悔しい思いをしました。そこでもう一度、4年生でリベンジしたいと集まったのが今回のメンバーです。
 4年生になると就活や卒論など、何かと多忙ですが、リベンジに燃える私たちは、やる気満々で課題に取り組みました。少子化問題の「地域性」に着目した私たちは、まず47都道府県にアンケート調査を実施。その結果から、地域によって問題の主題が異なることが見えてきました。つまり、働く女性の多い都市部と、家庭に入る女性が多い地方とでは、広告を出すにも当然そのアプローチ方法は変わってくるのです。そのため、いくつかのバリエーションの模擬広告を作り、それを再び全国の自治体に見ていただき、フィードバックされた意見を貴重なデータとして論文に掲載。全員が満足できる仕上がりになりました。
 昨年も自信があったのに結果は落選。私自身、昨年の結果をずっと引きずっていた部分がありましたが、今回2位に入賞し、重たいものが吹き飛びました。一度挫折を味わい、それを再び乗り越えられた経験は、私にとって大きな財産となるはずです。


仁科 貞文
文学部
心理学科 教授
仁科 貞文
 私は、ゼミでの活動を通して“共同作業”を大切にしています。10人以上の学生が意見を出し合い、1本の論文にまとめる作業は容易ではありませんが、その過程を通して得られるものは大きいと考えているからです。そして、どうせ論文を書くなら、その評価がはっきりわかる懸賞論文に応募しようと「学生広告論文電通賞」に毎年参加しています。
 今年は3年生と4年生の2チームが参加するという私にとっても初めてのケースでした。3年生のチームは“企業から見た広告”、4年生のチームは“自治体から見た広告”と、違った視点で論文に取り組み、その両方が高い評価を得られたことは大変うれしく思います。1位の3年生はもちろん立派ですが、2年連続の挑戦となった4年生が入賞できて、本当によかった。今年も落選だったらどうしようと、私も内心ヒヤヒヤしていましたからね(笑)
 私のゼミではOB会も盛んで、卒業生同士が年代を超えて集う機会が度々あります。そんなときも全員が電通賞の論文作成という同じ経験をしているため、共通の話題で話が弾み、お互いの交流がさらに深まるきっかけにもなっているようです。


ページトップへ