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青山学院大学では、2009年4月より新学部「教育人間科学部」と、経営学部に新学科「マーケティング学科」を設置・開設する予定です。

伊藤 定良
学長
伊藤 定良
 「教育人間科学部」は、現在の文学部から“教育学科”と“心理学科”とが独立する形で形成されます。新設ではありますが、これまで長年にわたって築いてきた文学部の伝統を受け継ぐ形で誕生する学部です。全く未知の分野ではなく、これまでに蓄積された実績に基づく環境で、より充実した学びが提供されることも、今回の新学部の特色のひとつです。  複雑化する現代社会において、いじめや非行、ひきこもりなど、“個”の人間が抱える問題が深刻化しています。そのため“マス”ではなく、“人間一人ひとり”を研究対象とした学問の充実が、社会から強く求められている状況です。そんな声に応えるべく、「教育」と「心理」の二方向からのアプローチによって、現代社会が抱える諸問題に真正面から向き合うのが「教育人間科学部」です。この学部では教育と心理の学びの核である“個”への臨床的学びを探究すると同時に、社会的存在としての人間に対するきめ細かな対応が行える能力を身につけ、教育界や医療界をはじめとする幅広い分野で社会に貢献できる人材を育成します。“人間の弱い部分と向き合い、よりよい方向へと導く”という思想は、青山学院のスクール・モットーである「地の塩、世の光」の理念と直結する部分もあり、私自身も新学部に大きな期待を寄せております。

 一方の経営学部マーケティング学科ですが、こちらも社会的ニーズに対応した新設学科といえます。一昔前までは“作られた製品をどう売るか”を考えることがマーケティングだとされていました。しかし、いまの時代は、マーケティングの仕組みも多様化し、形あるものだけでなく、形のない文化や情報、サービスなどをどのように取り扱うかといった多角的な視点が問われます。こうした背景を踏まえ、深い異文化理解や国際社会との連携を知的基盤とする「マーケティング学科」が、経営学部に開設される運びとなりました。文化と情報の最先端“東京・青山”の地で、現代のマーケティングについて本格的に取り組める学科の誕生は、大きな意義を持ったプロジェクトであると認識しております。

 このように、社会の声や時代の要請に対応するべく、青山学院大学では、これまでにも積極的に教育改革を進めてきました。今回の教育人間科学部と経営学部マーケティング学科の新設も、現代社会に対する本学からのひとつの回答であります。しかし、世の中の流れはこれからも激しく動き続けることでしょう。我々も常にアンテナを張り巡らし、時代の動きに敏感であることが求められます。例えば、教育人間科学部の設置にともない、2010年度以降の文学部については、新たな改編に向けて既に動き出している段階です。これからも妥協することなく、21世紀の青山学院大学のあるべき姿を追求し続けてまいります。
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