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「平成20年度学生ビジネスプランコンテスト」において、本学経営学部の戒野ゼミの学生がアイディア賞を受賞

 財団法人学生サポートセンターが毎年実施している学生支援事業「平成20年度学生ビジネスプランコンテスト」。創造性や意欲にあふれ、自分で考え、自分で行動できる学生を一人でも多く育てることを目的とし、学生から広くビジネスプランを公募しています。今回、本学経営学部の戒野敏浩ゼミに所属する3年生の磯部晋平君、佐藤圭祐君、飯塚茉美さんの作品「複数企業共有型託児所ビジネス ~働く女性をサポート~」がアイディア賞に採択。助成金10万円を獲得しました。
 今回採択された“ビジネスプラン”の詳細を学生3人のコメントを交えながら紹介します。また戒野教授にもお話を聞きました。


磯部晋平君(経営学部経営学科3年)(中央)
佐藤圭祐君(経営学部経営学科3年)(右)
飯塚茉美さん(経営学部経営学科3年)(左)

 戒野ゼミでは、学生に「ビジネス」や「経営」を実体験させる意味も含め、学生参加型のビジネスコンテストへの応募を積極的に行っています。今回の(財)学生サポートセンター主催のコンテストへの参加もその一環。学生たちはプロジェクトチームを結成し、お互いに新しいビジネスプランを出し合うことからスタートしました。
 「案をいくら出しても “しょぼい”内容ばかりで。たまに“おっ”と思える案が出ても、調べてみると実現性に乏しかったり、既にどこかがやっていたり。産みの苦しみを味わいました」と話すのは、プロジェクトのリーダーでもある 磯部君。プランニングに行き詰まった学生たちは、ゼミの先輩を訪ねて相談することに。そこで言われたのは、「新聞を読め、インターネットを見ろ」など、“情報を集める”大切さ。それまでプランを“出す”ことばかりに精一杯で、情報を“入れる”ことが足りなかった点を指摘されたのです。
 やがて「託児所が不足して働く女性が困っている」との情報を見つけ、磯部君は「ビジネスになる」と直感。「大手には自前の託児所を用意する企業があるけれど、コストやスペースの関係で中小企業では難しい。それなら複数の企業が共有する形で利用できる託児所があれば…と考えたのです」。
 この磯部君のプランに、飯塚さんも「いま社会では待機児童の多さが問題となっているので、社会貢献にもなる」と共感。また「老人ホームと幼稚園との一体化など育児系のプランを考えていた」という佐藤君も磯部案に賛同し、「複数企業共有型託児所ビジネス ~働く女性をサポート~」の方向性が固まりました。
 しかし、本当に大変なのはこれからでした。コンテストで審査員にアピールするためには、このプランが実際に“ビジネス”として成立することをマーケティングで“証明”する必要があったからです。2008年10月上旬がコンテストの〆切だったため、ちょうど夏休み期間の8月、9月は、企業への電話によるアンケート調査、東京都への認可の確認作業、長期にわたる収支のシミュレーションなど、飯塚さんが「大学生になって、こんなに頑張ったのは初めてかもしれない」と言うほど、多忙な毎日を過ごしました。それでも電話アンケートで多くの企業から「魅力的な内容」との回答を得られたこともあり、徐々に3人の自信もふくらみます。プレゼンテーションの資料ができあがるときには「大きな達成感がありました」と、佐藤君も胸を張る内容に仕上がったのです。
 そして12月中旬の結果発表において、優秀賞に次ぐアイディア賞を受賞。しかも2009年1月下旬に開催された表彰式の席上で、審査員から「あと一歩で優秀賞でした」とのコメントが寄せられたほど高い評価を受けたのでした。
 「プランを形作る過程でいろいろな人に出会えたことが財産です。社会人の心構えも少し理解できました」と、佐藤君。また飯塚さんも「まったく何もないところから新しいビジネスを考える経験は、本当に大変で難しかったけれど、面白さも感じました。賞をいただき、苦労が評価されたこともうれしいです」と話します。そしてリーダーも務めた磯部君は、「後で聞いたら財務の部分が足りなかったそうです。座学と違い自分たちで行動したり、調べたりする毎日は新鮮であり、また貴重な経験でした。自分のプランが少しずつ形になっていくことに喜びも感じました。ただ財務面が欠けたのが…やっぱり座学も大切なんですね(笑)」とのことでした。
 自分たちで考えたプランが賞を受賞した結果はもちろんですが、3人の学生たちは、何よりもプラン立案までの過程を通じて、将来につながる大きな経験を手に入れたようです。

戒野 敏浩
経営学部経営学科
教授
戒野 敏浩
 今回のコンテストには、全国41大学・大学院から78件の応募がありました。そのなかでのアイディア賞ですから価値があると思います。ただし、彼らのプランは、私の目からも見ても贔屓目なしで素晴らしい内容です。それだけに優秀賞に一歩届かなかったことが残念でなりません。3人の苦労は目の当たりにしていたので、「そこまで頑張ったんなら、もうちょっと頑張っておけよ!」と言いたいです(笑)。でも今回の経験で、学生たちが一回り大きく成長できたのであればうれしいですね。

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