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4年間の学生生活を振り返って
~就職内定学生による特別座談会~

仁科 貞文
就職部長
文学部心理学科
教授
仁科 貞文
 2007年度まで続いていた企業の旺盛な採用意欲ですが、米国の大手投資銀行の破綻に端を発し、2008年の秋以降は日本企業の業績見通しも急激に悪化。就職環境にも大きな影響が及んでいます。2009年3月卒業予定の4年生の場合は、一部に内定取り消しが発生。また2010年3月卒業予定の3年生には、まさにこれから就職活動が始まるという9月後半から採用予定数を減らす企業が出始め、就職活動に厳しさが増してきています。
 今回の特集では、このような就職状況の厳しい変化のなか、それぞれの進路先が決定した3人の4年生に集まっていただき、「特別座談会」として就職活動を終えた現在の心境を語っていただくとともに、あとに続く後輩たちに向けたメッセージをいただきました。


第一志望の進路に無事に進むことができたのは、
進路・就職センターのスタッフをはじめ、
先生や友人など、多くの方々に支えられた結果です。
小西 純一
法学部
法学科
小西 純一


石山 美紗
文学部
英米文学科
石山 美紗


松中 博幸
理工学部
機械創造工学科
松中 博幸
まずは内定先とその業界を目指した理由を教えてください。

松中 キヤノン(株)から内定をいただいています。機械創造工学科で学んだ知識を生かして製品の設計業務に携わりたいとの目標があり、電子機器メーカーを中心に企業情報を集めていたところ、キヤノンが行動の指針として掲げる「三自の精神(自発・自治・自覚)」が、自分自身の考え方や目指す方向性と一致していると感じ、この会社で働きたいと考えるようになりました。
石山 私は片岡物産(株)から内定をいただきました。チョコレートの「ゴディバ」や紅茶の「トワイニング」など、海外の一流ブランド食品の輸入を業務とする会社です。また輸入だけでなくドリップコーヒーの「モンカフェ」やスティックコーヒーの「アストリア」など、自社開発のブランドもあります。私は英米文学科で学ぶうちに、海外に興味を持ち、その思いが、海外の商品を日本に輸入する商社を目指すきっかけになりました。とくに「食品」に関心があったため、食品分野を扱う専門商社の片岡物産を志望したのです。
小西 地方公務員として、地元である荒川区役所で勤務することになりました。法学部に入り、最初は法曹への憧れもありましたが、2年生のころから公務員を目指すことを決意。国を舞台に活躍する国家公務員も魅力的ですが、地元や地域など身近な住民と直接触れ合える区役所勤務が一番の目標となりました。


就職活動を振り返って、印象的なことはありますか。

石山 就職活動の終盤でこそ、片岡物産という明確な目標ができ、強い意志で試験や面接に臨むことができましたが、前半戦は何をやってもうまく行かず、落ち込んだ時期もありました。そんなときは進路・就職センターのスタッフの方に親身になって相談に乗っていただけて助かりました。自分自身を深く見つめ直すうちに、海外から商品を輸入する「商社」というキーワードが見えてきたのですが、それもセンターの方のアドバイスがあったからこそです。
松中 僕は理工学部なので、相模原の進路グループのスタッフにはお世話になりました。就職活動は何をすべきか、どういう考え方で進めるべきかなど、基本的なことから教わりました。
小西 公務員一本で、一般企業の就職活動をしなかった僕は、みなさんほど進路・就職センターとかかわる機会は多くなかったと思います。それでもセンター主催の「公務員ガイダンス」に参加して情報収集したり、「模擬面接」で面接のノウハウを教わったり、ポイントごとに有効に活用させていただきました。
松中 そうですね。模擬面接は本当に役立ちました。僕の場合、大学の推薦枠でキヤノンを受けたので面接が重要だと言われたこともあり、試験前日に進路のスタッフの方に細かくアドバイスいただいたことを覚えています。
石山 あと昨年までの先輩方が面接を受けた際の質問項目の記録が資料として整理されており、同じような業界の分をコピーして、何か傾向を掴もうと何度も読み返しました。
松中 あっ、僕も読みました。「実例」なので、リアリティがあって、とても参考になりました。相模原キャンパスでも、就職活動に関するいろいろな情報を持っているので、とりあえず困ったら顔を出すという感じでした。


青山学院大学で過ごした4年間はいかがでしたか。

小西 いま思うと大きな行事よりも、例えば授業の合間の何気ない友人との会話などが印象に残っています。青学で出会った仲間との大切な時間だったとしみじみ思います。
松中 僕も友人の大切さを実感しています。「理工テニス部」に所属して部長を務めたこともあり、部員たちと助け合ったり、けんかしたり、いろいろありました。みんながいたから、大変だったことも乗り越えられたんだと思います。
石山 私は「広告研究会」に所属して、ミスコンなどのイベントの企画・運営を担当しました。そのため3年生の学園祭が終わるまでは大忙しで、結局は本格的な就職活動も学園祭後のスタートになってしまったのですが、ひとつのことをやり遂げた達成感は何物にも代え難く、忙しくも充実した学生生活でした。


4月からは社会人ですが、今後の抱負、目標などを聞かせてください。

石山 自分が目指した「商社」で働けることを幸せに思っています。そして新しいことに出会える期待感でいっぱいです…と言いたいところですが、未知の世界に飛び込む不安感も半分ですね。いろいろなブランドを扱う会社なので、将来的には新しいブランドを発掘し、興味のあるパッケージデザインなども実際に手がけて、日本市場に発信したいです。
小西 自分の生まれ育った町のために働けることに、大きなやりがいを感じています。とくに「環境」に興味があるので、区役所でも環境に携わる仕事ができればいいですね。環境問題のように大きな課題に対しては、住民・事業主・行政が三位一体で取り組む必要があります。これまでは住民の立場だったのが行政側に変わることで、より積極的に働きかけていきたいです。もちろん配属がどの部署であっても、地元の方々の暮らしやすさのために尽力するつもりです。
松中 キヤノンという会社に入社するからには、会社の人を愛し、製品を愛し、会社にとって存在感のある“人材”になりたいと考えています。そのためにもこれからの出会いのひとつひとつを大切にするとともに、いつまでも成長を続ける向上心を持ち続けたいです。


最後に、これから就職活動に取り組む後輩へのメッセージをお願いします。

松中 うまくいかないときでも、とにかく前向きに考えることが大切。それと後悔しないように、やれることは全力でやりましょう。熱意と誠意を忘れず積極的に行動すれば、きっといい結果が待っているはずです。
小西 公務員を目指す人は、とにかく周りの就活の動きに惑わされないこと。公務員試験は4年生になってからですが、そのころは就活の真っ只中。なかには内定をもらった人も出てきます。そんな周りを気にしすぎると焦ってしまいますから。そういう僕自身も、試験に落ちたらどうしよう…、就活を一からやり直して間に合うかな…と、不安で仕方なかったです。でも逆に、勉強を頑張る意欲にもつながりました。自分に自信を持ち、そして自分に厳しく頑張ってください。
石山 企業訪問もそうですが、就活中の大学生でなければ出会えない人や経験がたくさんあります。たくさんの人と出会って、いろいろな話をしたことは、就活に限らず、自分自身の大きな財産になるはずです。就職活動という機会を有効に活用し、さらに自分を成長させる経験を重ねてもらいたいと思います。
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