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現代経済デザイン総合講義・松沢知事による講演

 4月15日(水)に、経済学部現代経済デザイン学科の1年生を対象とした「現代経済デザイン総合講義」の第1回目講師として、神奈川県知事松沢成文氏を相模原キャンパスにお招きしました。この授業は、現代経済デザイン学科の教員が専門分野の立場から、現代の日本経済および国際社会がどのような問題を抱えているのか、また、その問題が経済学あるいは「公共」と「地域・コミュニティ」の二つの側面を基礎とした今後の学びとどのようにかかわるのかということについて説明し、同学科での今後の学びの羅針盤となるものです。今年度は教員による講義に先立ち、現職の知事による講演を行ないました。この講演は経済学部創立60周年の記念事業の一環として、広く経済学部の1・2年生にも広報して開催されました。


神奈川県知事 松沢 成文 氏

 松沢知事は、「大都会と自然」の多様性をもつ神奈川県の魅力や、新しい公共サービスを生み出すための、先進力と協働力を核とした「神奈川力」について、具体的な施策をあげながら講演し、受講者は緊張しながらも知事の話に真剣に耳を傾けました。世間の注目を集めている、公共的施設における受動喫煙防止条例の制定に関しては、なぜこうした条例の制定が必要なのか、それに対しどのような考えが出され県としていかなる対応を行なってきたのか等、条例制定の過程がわかりやすく説明されました。受講生は、実際の政策立案プロセスが複雑なものであることを理解したようです。また電気自動車の普及についての取り組みでは、大手自動車会社の研究所やリチウムイオン充電池の生産企業等が県内に立地することから前述の「神奈川力」と結び付けて助成政策に関する説明が行なわれ、「公共」と「地域・コミュニティ」に関する学びを行なう現代経済デザイン学科の学生にとって、地域の特性を生かした政策立案の事例として興味あるものになりました。


 このように今回の松沢知事による講演は、「公共」と「地域・コミュニティ」が創り出す「新しい公共性」について学ぶ、現代経済デザイン学科の学生にとって、これからの学びに対する基本的な考え方を理解できる大変有意義なものとなりました。また松沢知事がエネルギッシュな人物で県民のために真摯に各種の革新的事業に取り組んでいる姿勢を肌で感じることができる講演となりました。講演の終わりには、1年生の男子学生から自分たちの今後の大学生活の参考となるような助言がほしいとの要望が出されました。この要望に対し、知事はボランティアとして政治活動に携わるようになった大学時代の体験の紹介も交え、各自が何か興味を持って熱心に取り組むことをもつことの大切さを、まるで父親が息子に諭すように説いていたことが印象的でした。

(経済学部 教授 高橋重雄:記)

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