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開設2年目を迎えた「社会情報学部」について、学部長と在学生2名による座談会を開催。

 2008年4月に、「人文社会学」と「情報科学」を2本柱とした“文理融合”の学びを展開する「社会情報学部」が誕生。ちょうど1年が経過し、第一期生として入学した学生も2年生になりました。そこで、2年目を迎えた社会情報学部について、魚住学部長と2名の在学生による座談会を企画。SSI(社会情報学部)の1年目を振り返るとともに、学生側から見た学部の特色など、活発な意見が飛び交いました。
魚住 清彦
社会情報学部長
魚住 清彦


前原 翼 君
社会情報学部2年
前原 翼 君


秋田 さとみ さん
社会情報学部2年
秋田 さとみ さん
想像以上に幅広く学べる“文理融合”学部の特色
魚住 “文理融合”を掲げる「社会情報学部」ですが、前原君は高校時代、文系と理系どちらでしたか。
前原 僕は、理系でした。とくに物理に興味があり、受験のときも青学以外の大学は、すべて物理学科を受けたほどです。
魚住 ほう、そんな前原君が本学部を受験された理由を聞かせてください。
前原 社会情報学部のパンフレットを見たとき、理系の学びを生かしながらも多彩な科目を学べることに興味を持ちました。通常、理系の大学でこれだけ幅広い領域は学べませんから。物理学を追究したいと思う反面、自分自身の視野を広げたいとの思いもあり、結果的にこの学部に進むことに決めました。
魚住 なるほど。では、秋田さんの場合はどうですか。
秋田 私は、文系でした。でも文系だと教育系や文学系など、進める分野が絞られてしまい、何だか自分自身の可能性まで狭くなるような気がしたのです。それでいろいろ調べるうちに青学の社会情報学部を知り、将来の目標もはっきり決まっていなかったので、幅広く学ぶことで自分の可能性を見極めようと思いました。また、高校時代は数学も好きだったので、「文系出身でも数学をやさしく教えます」というパンフレットの言葉を信じた部分もあります。
魚住 実際に入学して、数学の授業はどうでしたか。
秋田 とても難しかったです(笑)。高校では「数学は得意」と考えていたのですが、甘かったですね。でも、先生がとても熱心で、不明点を授業時間外に聞きに行っても分かりやすく解説してくださるので助かりました。
魚住 ところで、二人とも「幅広く学べる」ことを本学の特色と考えて受験されたようですが、この1年間を振り返っての感想を聞かせてください。
前原 勉強に関して一言で言うと「実践力」を養える授業が多いと感じました。ただ講義を聞いてノートを取ったり、教わったことを丸暗記したりの授業ではなく、実際に手を動かして、自らのスキル向上を図るものが多いですね。例えば「コンピュータ実習」や「イングリッシュコミュニケーション」などです。とくに「コンピュータ実習」は、もともとパソコンが苦手で授業も不安だらけだった僕が、1年経ったいまプログラミングに興味を持っているほど。これも実践的な学びの成果だと思います。
秋田 私も想像していた以上に、いろいろな科目を学べて楽しかったです。ただ英語の授業は少し厳しく感じました。高校までの勉強の仕方と全く違ったので…。
魚住 英語に関しては、本学部独自のプログラムを用意し、“本当に使える英語”の習得を謳い文句としています。多少、厳しいかもしれませんが、このスキルを身につければ、社会に出て“使える英語”を実感できるはずです。
前原 確かに厳しいですね。これまでの文法中心の学び方ではなく、“コミュニケーション”のための英語ですから。でも、これをマスターすれば「ためになる」のは理解できます。
秋田 私もいままでの英語の勉強の仕方だと、会話なんてできないことを痛感しました。もう一度、一から学ぶつもりで頑張っています。
魚住 数学にしろ、英語にしろ、本学部では大切な「基礎科目」に位置づけています。1・2年生できっちりとマスターしておけば、3・4年生で専門分野を追究する際に、必ず生きてくるはず。いまの“厳しさ”が“有り難さ”に変わるのは、3年生になってからかもしれませんね。それまで大いに頑張ってもらいたいものです。

大切なのは、物事を整理し、構築できる能力
魚住 まだ2年生になったばかりですが、現段階の二人の目標を聞かせてください。
前原 職業的な目標は、まだ決まっていませんが、将来は留学したいと考えています。
魚住 留学というと、大学の交換留学の制度ですか。
前原 大学の制度を使うかは未定ですが、大きな目標としては、1年間だけで終わりではなく、できれば海外に住んで現地の大学院に進学したいと考えています。語学力の向上はもちろんですが、社会に出る前に人間的にも成長したいと考えており、いままで一人暮らしもしていないので、一度ぐらい厳しい生活環境に身を置きたいのです。ただし英語の先生から、「その語学力では海外での生活は無理だ」と言われたので、2年生からは語学系の科目を重点的に履修し、目標を持って勉強に取り組んでいます。
秋田 私も大学時代に留学は経験してみたいです。大学で用意されている制度の範囲で十分なので…。それと卒業後は、大学院に進みたいとも考えています。ただその前に、自分自身がどういった職業に向いているのかを見極めることが必要です。いろいろ学んで興味のある分野を絞っていく考え方もありますが、私の場合は逆に、学ぶうちに自分に合わない分野をオミットする方法もあるかもしれないと、最近思うようになりました。例えば1年生で数学の難しさを身にしみて感じたので、「数学を専門にする道はない」とか…。もちろん基礎となる数学は頑張ります。ただ、自分に合わないことの“発見”も大切だと思うのです。まだ狭い視野のなかに閉じこもっている段階なので、どんどん視野を広げていくことが現段階の目標ですね。
魚住 では、本学部には、どんな考え方をする人や性格の人が向いていると思いますか。
前原 いろいろな分野を学ぶためには、それだけ幅広いことを勉強する必要があります。それこそ数学やパソコン、英語など、文系理系を問わず、多彩な学びが必須です。そう考えると、ある程度いろいろなことに対応できる柔軟性が必要かもしれません。「興味あることしか勉強しない」という人は、少し厳しいと思います。
秋田 高校までは勉強しても「この知識が将来、何に役立つんだろう」と考えることが多かった気がします。社会情報学部で学ぶことは、さっき前原君も言っていたように実践的な内容が多く、自分の将来に役立つ知識であることを実感しながら学ぶことが可能です。積極性があり、前向きにドンドン進んでいけるような人であれば、とても楽しく学べる学部だと思います。また、4年間を通して緑に囲まれた相模原キャンパスで過ごすのもメリットではないですか。ゆったりした気持ちで毎日勉強できるので私は大好きです。
前原 僕も最初はイメージで「青山」に憧れたこともありますが、いざ大学に通い始めると、相模原キャンパスの落ち着いた雰囲気は安心できます。
魚住 まだ新しいキャンパスで、図書館や演習室などの施設設備も充実していますし、相模原キャンパスは学びの環境としては理想的ですよね。もちろん環境だけでなく、学びの質も我々が保証しますよ。大学で勉強する際に、知識をたくさん身につけることも大切ですが、本当に必要なのは、物事を整理し、組み立てられる能力だと私は考えています。最近よく耳にする言葉で言えば、「自ら問題を定義し、自ら解決する力」です。こうした能力は、ある意味で“応用編”かもしれませんが、応用するためには、土台や基礎がしっかりしていることが絶対条件。本学部では単なる知識ではなく、物事の考え方や処理の方法まで、トータル的な“能力”を学生に身につけていただくつもりです。1・2年生で基礎を固め、3・4年生で大きく羽ばたくカリキュラムが本学部の特色。来年度以降、二人も大きく成長してくれることを期待しています。
前原&秋田 はい、頑張ります。
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