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本学の体育の授業に関する取り組みが、「大学体育FD推進校」として認められ表彰されました

 社団法人全国大学体育連合では、大学教育における「体育」の在り方を研究調査するとともに、各大学のFD活動の支援ならびに体育活動の評価と表彰を行っています。毎年数校の「大学体育FD推進校」が選ばれ、表彰されていますが、平成20年度の選定において、本学が“FD活動の推進に優秀な実績を示している”と認められ、同連合より表彰を受けました。
 従来、研究の合間にスポーツ実技に親しむとのイメージが強かった大学の体育授業ですが、本学では2003(平成15)年に「青山スタンダード」を立ち上げるにともない、体育の在り方を再検討。「体育」から「身体の技能」とカテゴリーの名称を変更し、さらにはコア科目に体育系としては珍しい“演習”を設けるなど、大幅な改革を実施しました。当時のカリキュラム改革にも携わり、またFD推進活動に尽力することで今回の表彰にも大きく貢献した、教育人間科学部の井上直子教授と安井年文准教授に、本学の“体育教育”に関する取り組みについて詳しく話を聞きました。


井上 直子
教育人間科学部
教授
井上 直子
 今回の表彰制度への応募書類となる「自己点検・評価書」の作成にあたっては、学内のいろいろな部署から関連資料を用意していただくなど、多くの方々にご協力いただきました。そしてそれらの資料をまとめるのは、かなり大変な作業でしたが、いまこうして結果がともなったことに「頑張った甲斐があったな」と、ホッとしています。とはいえ、本学の体育科目に関するFD推進の取り組みは、この表彰を目的としたわけではなく、「青山スタンダード」の設立当時から始まっていました。一番大きな改革は、実技にプラスして“理論”を学ぶための時間も設けたこと。特徴的なのが、演習科目として設置した「健康・スポーツ演習」です。この演習では、まず体力測定テストを行い、その結果をリアルな教材として講義にフィードバックしながら“自分の体”にアプローチを試みます。実技と理論がうまくリンクし、まさに「身体の技能」に関する知識を得ることが可能です。こうした点が大きく評価され、今回の受賞にもつながったのだと思います。表彰されたことで、私たちが取り組んできた“体育改革”の方向性が「間違いではなかった」と改めて確認でき、取り組みを今後も続けていくうえで大きな力となりました。
安井 年文
教育人間科学部
准教授
安井 年文
 私たちが体育科目の改革に取り組んだ背景には、最近の学生たちの体力低下を危惧する気持ちもありました。毎年入学直後に体力測定テストを行いますが、年々数値が目に見えて衰えているのです。これは、ゆとり教育の影響で小、中学校の体育の時間が減少したことや、ゲーム機の普及によって外で走り回って遊ぶこどもが減ったことなども大きな原因のひとつだと思われます。こうして体力が低下する学生に対して、私たちに何ができるかを考えたとき、大学時代に少しでも体力を向上させること、また自分自身の“体力”や“健康”についての知識を身につけさせることが必要であるとの結論に至ったのです。大学を卒業して社会人となり、年齢を重ねていくと、嫌でも人間の体力は落ちていきます。ただ大学で体力を少しでも高いレベルに持っていければ、体力の低下を緩やかにすることも可能ですし、また知識として体のしくみを知っておけば、日常生活の改善にもつながるはずです。本学は体育大学ではありませんが、体育(身体の技能)の授業の重要性はしっかりと理解しています。これからも学生たちの心身の成長に貢献していきたいですね。
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