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2010年「全日本学生フォーミュラ大会」を目指し、青学レーシングカープロジェクトが始動!

 学生の“ものづくり育成の場”として毎年秋に開催されている「全日本 学生フォーミュラ大会」。全国の大学のプロジェクトチームが自慢のマシンを持ち寄り、年々盛り上がりを見せている大会です。
 本学でも過去に他大学との合同チームとしての参加を模索した時期がありましたが、結局は参加しないままでした。しかし、このたび、理工学研究科が大学院GPの一環として取り組む「理工学研究科RA制度※」において、全日本学生フォーミュラ大会参戦プロジェクトが正式に採択。立案者である大学院理工学研究科1年の加藤祐樹さんをチームリーダーとするプロジェクトチームAGRC(AOYAMA GAKUIN UNIV. RACING CARS Inc.)が発足しました。
 全日本学生フォーミュラ大会は、もともと米国で1981年から開催されている「Formula SAE」の日本版とも呼べるもので、2003年に第1回大会が行われています。レーシングカーの単なるスピードレースとは異なり、マシンの走行性能と同等に、デザイン面やコスト面なども審査対象となるのが大きな特色。そのため参加チームには、技術力だけではなく、マネジメントやプレゼンテーション能力なども必要となり、まさに仮想ベンチャー企業のような取り組みが求められるのです。
 来年度の大会で“青学ブランドのレーシングカー”をデビューさせるために活動を開始したAGRCの加藤祐樹さん、およびプロジェクトをサポートする理工学部情報テクノロジー学科の佐久田博司教授に“初参加”にかける意気込みを聞きました。

※理工学研究科RA(リサーチ・アシスタント)制度
院生が自身の興味・関心から選んだ主体的な研究テーマへのチャレンジ、および成果へ向けた取り組みをサポートする理工学研究科独自の制度。企画の立案者がRAとなり、学生主導型プロジェクトの進行を担う。
加藤 祐樹 さん
大学院理工学研究科
機械創造コース1年
加藤 祐樹 さん
 中学生のころから車のデザインスケッチを描くことが好きで、特にレーシングカーには強い思い入れがありました。青学に入学した当時も「学生フォーミュラ大会」の存在は知っており、参加したいとの思いはあったのですが、資金もノウハウもなかったため断念。大学では4年間、自動車部で活動しました。
 それが大学院に進学すると突然チャンスが巡ってきました。理工学研究科RA制度によるプロジェクト採択です。もちろん嬉しさは大きいのですが、大学院で取り組んでいる「圧縮空気自動車」の研究だけでも大変なのに、プロジェクトとの両立に多少の不安を感じている日々です(笑)。とはいえ、夢にまで見たレーシングカーの製作。リーダーとしてプロジェクトを成功に導けるよう、精一杯取り組んでいくつもりです。

 プロジェクトの参加メンバーは現在13名。院生が3名、学部生が10名です。このメンバーは、佐久田博司教授と林光一教授のアド・グルが母体となっているのですが、理工学部だけでなく文系の学生も参加しており、主にマネジメント部門で活躍しています。ただ車を作って走らせるだけではなく、スポンサーを探したり、コストを管理したりなど、学生フォーミュラ大会には総合的な活動が必要となるため、文系の人たちの能力や知識も貴重な戦力なのです。
 一方で、理系の学生たちはエンジニアリング部門を主に担当します。僕は根っからの“車好き”ですが、他のメンバーは、どちらかと言えば“ものづくり”そのものに興味を持っている人がほとんど。車に関しては“素人”が多いので、自動車部で車を作って走らせた経験のある僕が、その楽しさや面白さを伝えながら、メンバーたちの志気を盛り上げているところです。



 肝心の車体製作は、正直に言えば当初の予定より少し遅れ気味です。それでも年内にはある程度の組み立てを終えて、細かな調整に入れるようにしたいと考えています。マシンフォルムやエンジンレイアウトの工夫など、まだ公表できないシークレットな点もありますが、革新的なコンセプトによる、これまで他の大学がやったことのない斬新なマシンを作り上げるつもりです。どちらかと言えば、大会のデザイン部門での上位進出が目標ですね。マシンの完成時には、お披露目の発表会のようなイベントの開催も計画していますので、ぜひご期待ください。
 実際に取り組んでみて、1台のレーシングカーを完成させる過程は、想像以上に大変なことだと実感しています。それでも最後までやり遂げて、“青学ブランド”のマシンがサーキットを走る姿を見たときは、我々はもちろんのこと、青学関係者のみなさんにもきっと感動していただけるはず。多くの方々と感動を分かち合えるよう、みんなで頑張りますので、ぜひ応援をお願いいたします。


佐久田 博司
理工学部
情報テクノロジー学科
教授
佐久田 博司
 本プロジェクトは、基本的に加藤くんを中心とした院生・学生が核となって進めています。我々教員は、存分に活動できる環境を整えたり、アドバイザー的役割をこなすなど、あくまでもサポートする立場です。それでも彼らの真剣な熱意が伝わってくるので、こちらもできる限りのことをしたいと考えています。
 大学院GPの一環である理工学研究科RA制度は、“実践応用力の養成”を大きな目的に掲げています。そういう意味では、レーシングカーを製作するプロジェクトは、院生や学生にとって理想的な実践の場と言えるでしょう。本学部ではこれまでにもソーラーカーやエコカーなどの自動車に関する研究成果において、海外遠征や学生が表彰されるなどの実績を残してきました。今回のプロジェクトでも、きっと大きな成果を残せるはずだと期待しています。
 もともと「佐久田・林アド・グル」に集まった学生たちが中心メンバーとなっていますが、今回の取り組みにおいてはマネジメントの占める割合が大きく、その意味では、アド・グルに文系のメンバーが多いことは心強いですね。理系的なモノづくりだけでなく、営業・交渉・プレゼンなどの方面での実践力を養う場にもなっており、学生たちは本当に良い経験ができていると思います。
 行程的には、ようやくこれから実際のマシン製作に取りかかっていく段階ですが、何もないゼロのところから、院生・学生たちがレーシングカーを作り上げていく、その“凄さ”をみなさんにも知っていただきたいと思います。そして、今後の彼らの活動に大いに注目していただければうれしいですね。

AGRCロゴ   *AGRCの活動の詳細は、オリジナルサイトでご覧いただけます。
http://www.intercast.co.jp/agrc/
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