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大学院国際マネジメント研究科主催による
「第1回青山MBAフォーラム」が開催されました。

 大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)は、2009年10月10日(土)に第1回青山MBAフォーラム「世界金融危機後のビジネススクールの役割」を開催しました。



 まず、東京大学大学院経済学研究科の小林孝雄教授(写真上)が基調報告を行い、今回の世界金融危機は、米国の住宅価格バブル、米国の消費拡大と中国の経済成長に伴う両国間の貿易・資本循環の拡大、サブプライム・ローンの証券化に伴う米国の短期金融市場の状況変化という3つの要因によって引き起こされたことをわかりやすく説明しました。



 次いで、国際マネジメント研究科の北川哲雄教授の司会により、同研究科の髙橋文郎教授・研究科長をまじえての討論が行われました。髙橋教授は、小林教授の基調報告を受けて、今回の金融危機の背後には、資本主義経済や金融資本市場の不安定な体質があり、これらは今後の重要な研究課題であると主張しました。
 討論の中では、今回の金融危機の引き金となったサブプライム・ローンの証券化や金融工学の功罪も議論になり、小林教授は、証券化自体は経済全体のリスク吸収能力を高める役割を果たすが、金融機関や格付機関のモラル・ハザードが問題を引き起こしたことと、金融工学が本来の役割を果たすためにはリスクをきちんと計量するモデルの開発が課題であることを主張しました。



 これを受けて、髙橋教授は、金融工学が多大な影響を社会に及ぼすが故に、金融専門家には自分が行っているビジネスが社会にとって本当に必要なものなのか否かを判断するモラルや倫理が必要であることを強調し、ビジネススクールは豊かな人間性を持つ謙虚なビジネスリーダーの育成に力を入れねばならないことを強調しました。
 最後に、会場からの質疑も行われ、会場参加者も含めて熱のこもった討論の場となりました。
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