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2009年度の新司法試験において、大学院法務研究科から8名の合格者を輩出

 制度の改定から4年目を迎えた「2009年度新司法試験」の合格者が、9月10日(木)に発表されました。本学大学院法務研究科(法科大学院)からは、8名の合格者が誕生。その内訳は、既修者2名(2006年度修了者1名、2007年度修了者1名)、未修者6名(2007年度修了者2名、2008年度修了者4名)でした。
 8名の合格者のなかから、本学の法学部から大学院法務研究科に進学し、3年標準コースを2008年度に修了した富永康彦さんに、合格の喜びの声、そして本研究科の特色などについて話を聞きました。
富永 康彦 さん
第63期司法修習生
青山学院大学大学院
法務研究科
3年標準コース
2008年度修了
富永 康彦 さん
――合格おめでとうございます。合格の吉報はどちらでお聞きになったのですか?
 霞ヶ関の法務省まで発表を直接見に行きました。合格者の受験番号が貼り出されており、自分の番号はすぐに見つけたのですが、「やった!」というより、「間違いじゃないかな?」と不安の方が大きかったです。一応、携帯電話のカメラで“番号”の写真を記念に撮影しましたが(笑)。
 数日後に合格通知書が届き、それを見たときに改めて実感が湧いてきました。また、「これで試験勉強から解放される」と、ホッとした気持ちも大きかったですね。合格が決まる前日まで、来年度の試験に向けての勉強に必死で取り組んでいましたから。

――最初から法曹を目指して、青学の法学部に入学されたのですか?
 大学生になったころは、絶対に法曹の道を進みたいとの強い気持ちはありませんでした。法律を学ぶうちに、徐々に法曹への興味が広がった感じですね。学部生時代に、とくに司法試験を見据えて勉強したこともなく、4年生の春には普通に就職活動もしていたぐらいです。
 ただ、法曹を意識するきっかけとなったのは、3・4年生で土橋正先生のゼミに所属したことです。法曹的な物の見方や考え方など、法律の礎となる部分を厳しく叩き込んでいただきました。本当に厳しかったですけど(笑)、思い返せば、あの2年間があったからこそ、いまの自分がいるのだとつくづく思います。
 また、大学1年生のころから山崎敏彦先生の授業を受け、法科大学院進学後も法曹にとって大切なことをさまざまな視点から教えてくださいました。おふたりには本当に感謝しています。

――そのまま青学の法科大学院に進学されましたね。
 やはり青学に4年間通って愛着がありましたし、何よりもよく見知った先生方に引き続き教えていただける安心感が大きかったですね。それに法務研究科の拠点となる3号館には、院生専用の学習机やロッカーが備わっていたり、法律関係専用のライブラリーが用意されていたりなど、勉強に集中できる環境が整っていたので、学部生時代の“出遅れ”を取り戻せると思いました。

――大学院に入ってからの生活はどのようなものでしたか?
 自分で言うのも何ですが、とにかく勉強しました(笑)。いまも後輩たちに話すのですが、1年365日のうち360日は勉強しましたね。それでも自分で選んだ道ですから「つらい」と感じることはまったくありませんでした。それよりも大学卒業後、22歳を過ぎても働かず、「親の世話になりながら勉強している」との思いが強かったんです。これで試験に不合格だと親にあわせる顔がありませんから、本当に必死でした。

――独自の勉強法や集中するための対策などはありますか?
 中学、高校と野球部に所属し、大学でも準硬式で野球を続けました。かなり本格的に野球に取り組んだので、その練習の苦しさに比べれば、勉強の方がマシだと思えました。これは精神的な支えになりました。
 またスポーツも勉強も同じかもしれませんが、「自己分析」と「計画性」にはこだわりました。ただやみくもに勉強するのではなく、自分に足りないことを把握し、そこから何をするべきかを導き出し、それらをいつまでに実行するのかを明確にしたうえで勉強に取り組んだのです。まずは自分自身を知らないと、何をすればいいのかが見えてきません。するべきことがわからなければ、まったく計画も立てられません。「自己分析」が勉強の第一歩だと思います。

――青学の法科大学院の良さは何ですか?
 一番の良さは、先生方との距離の近さです。学生側からの働きかけに快く応えてくださる先生方ばかりで、自然発生的に立ち上げられたゼミ形式での勉強会なども数多くありました。
 それと院生同士のコミュニケーションのスムーズさも青学の大きな特色と言えます。例えば、先生方からは当然教わることばかりですが、院生同士だと対等な立場で議論が可能です。そうしたやりとりが結構知識として身につきました。仲間であり、またライバルでもある関係は、お互いを高め合うのに適しており、時間があれば有意義な議論を戦わせました。そんな理想的な環境が、青学の法科大学院にはあります。

――試験勉強には孤独なイメージがありますが、仲間との交流も必要なのですね。
 意外かもしれませんが、法科大学院には院生によるフットサルチームがあります。先輩と後輩のつながりができるだけでなく、他学のロースクールとの大会も開催されるんですよ。ほとんど勉強、勉強の毎日でしたが、たまにフットサルで汗を流すことは最良の気分転換でした。しかも他学と交流することは、試合後に勉強面でのお互いの情報交換もでき、試験勉強を頑張るための刺激にもなります。実は、私を含めて今年合格した4名の2008年度修了者のうち、3名はフットサルチームの仲間でした。

――今後の目標を教えてください。
 法曹の道を決断するのが比較的遅かったこともあり、「絶対に弁護士」や「絶対に裁判官」と、進路を決めているわけではありません。1年間の修習を通じて感じることや発見することもあると思うので、じっくり進む道を見極めたいと考えているところです。
 どちらにしろ無事に“法律家”になったとしても、生涯勉強を続けることが必要だと思うので、勉強に明け暮れた大学院時代を忘れることなく、今後も頑張っていくつもりです。

――これから法曹の道を目指す“後輩”にメッセージを。
 都心に位置し、駅からも近く、勉強に集中できる設備を整えた青学の法科大学院は、司法試験に向けて充実した教育環境を提供してくれるはずです。その教育の質は、大学院に入ってから本格的に試験勉強を始めた私が合格できたことからも実証済み。目標を持った人をしっかりとサポートしてくれる高いレベルを備えています。法科大学院で過ごす2年間、あるいは3年間は、生涯で一番勉強する時期になると思いますが、合格を信じて、最後まで目標を見失うことなく頑張ってほしいと思います。
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